概要
通称リーア。
L4付近の宙域にあるスペースコロニー群。一年戦争時には中立を表明しており、ジオン公国と地球連邦のどちらの戦争行為にも加担しないようにしている。
それ以降、表向きだが戦争には巻き込まれていない。開戦前にジオン公国政府と密約が結ばれていたらしく、当初はジオン寄りの態度であるが、戦局の変化に伴い次第に連邦寄りへと態度を変化していき、終盤には極秘に連邦軍の実験施設まで作られている。
ちなみに一年戦争以前の0077年にこのサイド6で革命運動が起こっており、ジオンはその武力援助としてかねてから創設していたMS部隊を派遣した。これが公式記録にあるザクⅠの初実戦投入とされている。
サイド6が中立を維持できたのは政治力と工業力によるもの。陣営を問わず、各地の政財界や軍部など各界の首脳とその子供が多く住んでおり、ここを攻めることは自陣営の内部崩壊を引き起こす危険性もあったと言う。また、もともと商工業が盛んであるため両陣営に武器の部品類などを輸出し、コロニー落としにより耕作地が減少した地球へ農作物も輸出している。
尚、ジオンのニュータイプ研究所であるフラナガン機関もここにあるらしい。
戦後のコロニー再生計画により名称がサイド5に改められた。
宇宙戦国時代の宇宙世紀169年ではアッシュ・キング率いる無敵運送のホームグラウンドとなっており、中には「戦う穀物王」にして「鋼鉄の農夫」の異名を持つタガナス・タヤカが保有する8基のコロニーが存在する。
地球連邦崩壊後の宇宙世紀0218年以降から世界がセツルメント国家議会とセツルメント自由同盟に分かれた際にも中立を保っていた。
コロニー一覧
- 8バンチ・パルダ
『機動戦士ガンダム』に登場。
劇中でホワイトベースが立ち寄ったコロニーでここでアムロは父テム・レイと再会し、ララァとシャアと直接出会うと言う運命的な出来事の舞台でもあった。尚、ミライもここでかつての婚約者カムラン・ブルームと再会している。
- 27バンチ
『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。
レオが当初住んでいたコロニーでMS数機の盗賊団に襲撃されて気密が破壊されてしまうが無敵運送が盗賊団を撃破し、その後タガナス・タヤカの出資で再建工事が行われている。
- 28バンチ・ユピテル
漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。
海賊に入っているアスナ・エルマリートがユーナとともに買い出しに訪れている。
- アガルタ
小説『機動戦士ガンダム MSV-R ザ・トラブルメーカーズ』に登場。
宇宙世紀0080年に元ジオン軍人の傭兵ディーン・ウェストが一年戦争による難民のために買い上げ、「サリードI」の隣に移送されるが代金が支払えず、肩代わりしたカルロ・サリードの管轄となる。連邦軍高官ドミニク・アレストの口利きにより、失職者の働き口として製薬会社の工場が建設されるが、同時期に本コロニーを中心に「アガルタ風邪」という病気が流行する。そして悪事が明らかになったドミニクがルナタンクで無差別砲撃を行いコロニーは崩壊(表向きは老朽化によるものとされる)、その際に近隣を航行していた連邦軍、ジオン共和国軍および民間の艦船により住民は全員救助され、この騒動は「アガルタの奇跡」と呼ばれる。その後、住民は新しいコロニーアガルタⅡに移住した。
- サリードI
『MSV-R ザ・トラブルメーカーズ』に登場。
サイド6の辺縁部に位置する。闇の商人カルロのプライベート・コロニーだが、通常のコロニーと同様に一般居住区や商業地区がある。宇宙世紀0081年に元ジオン軍海兵隊だった宇宙海賊の襲撃を受けるが、交渉により被害を免れる。
- ネオ・テキサス
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』に登場。
宇宙世紀0153年に、ザンスカール帝国軍に制圧されたミート・オブ・トゥーンを奪還するため、軍を派遣した。
- フランチェスカ
『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争』、『アナハイムジャーナル』に登場。
宇宙世紀0048年の第2次観光コロニー開発計画によって立案され、0052年に完成したリゾートコロニー。ハワイなどのような南国を模しており、コロニーの採光部分である川を使った海洋エリアが70パーセントを占めており、マリン・スポーツや海洋生物の観察が楽しめる楽園のようなところ。だが中には最低のコロニーと酷評する奴もいるらしい。
尚、タクヤ・イレイが毎年恒例の家族旅行で訪れる所らしい。
- ミート・オブ・トゥーン
『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。
資源採掘コロニーで、採掘衛星にコロニー・シリンダーを2つ接続した形状が「まんが肉」に似ているのが名称の由来。宇宙世紀0153年に、ザンスカール帝国軍のキゾ中将の部隊に制圧されるが、木星共和国の特殊部隊やネオ・テキサスの軍隊、レジスタンスらによって奪還される。フォント・ボーの両親が住んでおり、彼自身も一時住んでいたことがある。
宇宙世紀0169年には無敵運送が存在している。
- リボーコロニー
OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』に登場。
アルフレッド・イズルハの暮らすコロニー。0079年12月あたりに地球連邦軍が極秘に基地を設けており、そこでガンダムNT-1の実験が行われた。そしてNT-1破壊を目的とするジオン特務部隊サイクロプス隊が行った「ルビコン作戦」によって死者246名、重軽傷者572名を出してしまった。また後日にはサイクロプス隊の生き残りであるバーナード・ワイズマンの操縦するザクⅡ改がNT-1と好戦、壮絶な相打ちを遂げた。
第二次ネオ・ジオン抗争終結後にダントン・ハイレッグとアルレット・アルマージュがこのコロニーでクリーニング屋を経営している。
- タガナスのコロニー群
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』に登場。
タガナス・タヤカの所有する8基のコロニー。コロニー1基辺りの住人を5000人以下に抑えることで広大な農地を確保し食料を生産・販売することで莫大な利益をあげている。タガナスは父親から受け継いだ財産を守ることを主眼に置いていたが、アッシュからキュークロプスに拉致されていた2000人の女児を預かったことをきっかけに規模の拡大を図ることとなる。
関連項目
各サイド一覧
サイド1、サイド2、サイド3、サイド4、サイド5、サイド6、サイド7、サイド8
オーブ連合首長国:他のガンダムシリーズにおける中立国。
マイヤー・V・ブランシュタイン:スーパーロボット大戦OGではコロニー統合軍の司令官であるがそれ以前のスーパーロボット大戦αではサイド6の駐留連邦軍の司令官と言う設定である。