概要
資源採掘コロニー”ミート・オブ・トゥーン”に拠点を構える運送会社『無敵運送』を営む若き社長にして、ミキシングビルドモビルスーツ・アンカーを駆るパイロット。
褐色肌の威丈夫で、ガンダムの主人公には珍しい26歳とアラサーの青年である。
前作の主人公に命を救われた過去から彼を尊敬しているが、同時に自身のトラウマに深く関わった人物でもあるため、恐怖が入り交じった複雑な感情を抱いている。
物語後半からは『首切り王(ヘッド・ハーベスター)』との戦いに身を投じる事態となり、その過程でコロニーに住む9000万人の住民を救うべく、コロニー落としから発想を得た前代未聞の作戦である戦闘中にコロニーを9000万人が乗る輸送船として離脱してコロニーを大気圏突入カプセルにする事で大気圏突破をして、コロニーを地球に降下させる・『DUST計画』を立案し実行するための人材や物資を集める行動を起こし、同作戦の指揮を担当する事になる。
人物像
義理人情に厚い熱血漢であるが、年相応に落ち着いた大人な人物。ただし惚れっぽい女好きであるため、要らぬトラブルを招く事態もしばしば。
幼少の頃、ザンスカール戦争に巻き込まれた際にキゾ中将の命令の下、ギロチンで処刑されかけた壮絶な過去があり、その体験は今なお深刻なトラウマとなっている。そのため、ギロチンを連想させる言葉、具体的には「首を斬る」に類するニュアンスの言葉を聞くと、我を忘れて狂ったように暴れてしまう。
元は太陽光発電事業の雄アンクル・キングを祖父に持った、いわゆる『いいとこのボンボン』だったのだが、動乱に巻き込まれて祖父を殺されてしまってからは、祖父の遺産のアンカーとザンスカール帝国のタイヤ艦のタイヤを使った母艦エスカル号で『無敵運送』を起業して、修羅場続きの人生を歩んだ。そのためどこか達観しており「平和な社会を作りたい」熱い志を抱いているのだが、それを口に出さず「何事も仕事として引き受ける」スタンスを自らに課している。そのため対価の無い仕事は原則引き受けないシビアな男でもある。
もっとも、生来のお人好しゆえに社訓に"どんな小さな仕事も引き受ける"を掲げているので結局ただ働きを引き受けてしまう場面も多く、今日も『無敵運送』はかつかつの経営状態である。
16年前にザンスカールに捕らわれフォントに助けられた子供者たちは独自の連絡網を作っていたが、連絡網の名称が何故か『子供ギロチン会』と言う名であったので、アッシュにとってトラウマでもあるギロチンの言葉が使われていたので、「そんな悪趣味な名前の会に入るわけねぇだろ」とアッシュは加入してなかった。
能力
卓越したモビルスーツ乗りであり、とっさの機転や危機察知能力に優れた荒事師である。ニュータイプ能力とは無縁な普通の人間ではあるが、修羅場をくぐり抜けて培った判断能力と勝負勘の良さは卓越しており、劇中でも指折りの辣腕パイロットである。
所謂「手練れ」であり、ヤザン・ゲーブルや黒い三連星のように「純粋なパイロット技術だけでニュータイプに食らいつける存在である」と説明されている。