F90_2号機
ふぉーみゅらないんてぃにごうき
宇宙世紀0111年9月に「海軍戦略研究所」ことサナリィが開発した、第二期モビルスーツ「F90」。本機はその2号機に当たる。
疑似人格プログラムは「Type-C.A」を搭載している。また、プログラムを「Type-C.AⅢ」にアップデートすることで機体性能を3倍に上げることも出来る。
U.C.0112年にミッションパックのテストにおいて、「第13実験戦団チームB」で試験運用を開始。
大まかなカラーリングは1号機を踏襲した白をベースに青と黄色となっているが、肩部や四肢にある青いハードポイントカバー等の一部が赤で塗装されている。後述のカラーリングとの区別で「ロールアウトカラー」と呼ばれている。また、この時点でのコックピットハッチは下方向に開く描写となっている。MGなどプラモデルで参考にされていた大河原版と『F90FF』のメカデザインを担当した森木靖泰氏のデザインは各部のディティールが細かく違っているが、特に肩上部の形状がアーチ状になっている点が目を引く。
『機動戦士ガンダムF90FF』では、主人公のリヴ・アンゲリカ/ディル・ライダーのほか、その母親であるパッツィも物語初期にテストパイロットとして搭乗するため、実質的な主役機となっている。
ミッションパックの試験中にランデッカー重工製の可変MSティグリスと交戦、Nタイプに換装するもNタイプ側のパイロット(リヴ・アンゲリカ)の暴走により自滅、上半身を喪失しF90側のパイロット(パッツィ・アンゲリカ)は、F90の上半身が大破する前にティグリスの破片の爆風に巻き込まれて生死不明となる。
U.C.0115年に新生ファステスト・フォーミュラ部隊の旗機としてスペースアーク級巡洋艦フェア・レディへ実戦配備、翌年の0116年には3号機と共に同部隊の旗艦となるラー・カイラム級機動戦艦エイジャックスへ再配備されている。
しばらく時が過ぎ、U.C.0120年に1号機との試験運用中のためにラー・カイラム級機動戦艦アドミラル・ティアンムへ配備されている。カラーリングがロールアウトカラーから大幅に変更されて、紫色をベースに白と黄色となっている(メイン画像)。サイバーコミック版の漫画においては作画の都合か、設定が定まっていなかったからか不明だが、この時期でのコックピットハッチは上方向に開く描写となっていた。
第一次オールズモビル戦役の発端となる時期の試験運用中にジオン軍残党であるオールズモビルこと「火星独立ジオン軍」(正確にはレガシィの流れを汲むオールズモビル月軌道方面艦隊)に奪取され(この際脱出装置は整備優先順位が低かったためか運用不可の状態でありパイロットは危険な直接脱出と宇宙遊泳を強いられた)彼等の元で改修されて運用され、討伐隊側の1号機と交戦・大破している(この機体は後に回収され、F90Ⅱに改修された)。
必ず生還する1号機とは対照的に、パイロットが死亡する上、二度も爆散に近い大破に遭っては修復されるなど、なかなか散々な扱いになっている点は否めない。
……と思われていたが、パッツィは、当初戦死したと思われたが重傷になりながらも生存していた事が明らかになった、ギデオンは、一時的にF90のパイロットになっていたのと戦死した時に乗っていた機体はF89だった為、含まないとすると、死亡したのはボッシュのみとなる(※)。
宇宙世紀0122年にオールズモビルの最終決戦時にオールズモビルの司令官になったシャルル・ロウチェスターの妹分であるカナタは月軌道上で乗り捨ててあったことからMIAとなっている。
搭乗するRFムサイのシャルル・ロウチェスターの座っていた席にシャルルと共に映っていたシャルルの妹であるカナタの写真が置いてある事を考えると、カナタはディルにジオンであることを明かしている事からそのまま行方をくらませたと思われる。
※︰今後の作品展開次第ではボッシュが生存している可能性もゼロでは無くなる。