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概要編集

ラプラス事変後、旧ネオ・ジオンの将校であるライン・ドラグンが、フル・フロンタル没後に散り散りになったネオ・ジオン残存艦隊を再編した反地球連邦組織。

地球圏のオールズモビルの中心組織であり、ジオン系を主とした42にも及ぶ組織を纏め上げ、多数の反連邦セクトを掻き集めて広大なテロネットワークを構築している。

グリプス戦役から第一次ネオ・ジオン抗争まで活動したカラバのように、複数の組織が一本化された形態に近いといえる。

同じくオールズモビルである火星の火星独立ジオン軍とはアクシズ(旧ネオ・ジオン)時代からの同盟関係にあるが、後に方針の相違で対立関係になる。


ラプラス事変にてほとんど使い果たしたと思われる戦力も、火星などからの支援や袖付き壊滅後も生き延びたネオ・ジオンの残党や袖付きに賛同しなかった(またはラプラス事変時にも潜伏を選んだ)勢力の合流によって一個艦隊を形成できるほどには回復させている。さらにランデッカー重工の開発した小型モビルスーツに独自の改造を施したティグリスⅡなど、独自の戦力も少なからず保有している。

しかし、ある程度組織力を回復させたとはいえ、やはり台所事情は厳しいのか、最新の戦力を組織の隅々にまで行き渡らせるのは難しく、数々の旧式機が未だに稼働状態にある。袖付き新生ネオ・ジオン時代の主力機であるギラ・ズールギラ・ドーガが使えるのはまだ良い方で、旧ネオ・ジオンのリゲルグドライセンエゥーゴリック・ディアスティターンズマラサイ、よりにもよってデラーズ・フリートの開発したドラッツェ改や一年戦争期の試作機であるギガン(袖付き仕様)ですら決戦投入せざるを得ない状況にまで追い込まれている。

パイロットの練度も長年戦い続けてきたベテランを始め決して低くはないものの、並外れて高いとは言い難く、ニュータイプ能力を基準に選りすぐられた地球連邦軍のエース部隊に通じるほどではない。


主なパトロンとしてバーナムの森クロスボーン・バンガードを率いるロナ家が資金提供を行っており、窓口としてカロッゾ・ロナが対応している。また、技術面に関してもロナ家が経営するブッホ・コンツェルンが開発した第二期モビルスーツのデッサ・タイプからテクノロジーを共有してもらっている節がある。

しかし、これは彼らが思い描く独自の思惑を実現させるための布石の一つでしかなく、レガシィ自体がどれだけジオン再興を叫ぼうとも、所詮黒幕の思い通りに踊らされている程度のものでしかない。これは使いようのある若い兵士のみ自らの戦力に組み込み、怨念のようにジオンを奉じる老醜たちを根絶やしにする目的も含まれているためである。


主な拠点は月の裏側に存在するゼブラゾーン宙域に秘匿された島1号型コロニー「オークリーフ」に置かれており、おそらくこれもロナ家から提供されたものだと思われる。


宇宙世紀0110年代に活動を本格化させ、0116年フロンティアⅠ襲撃を契機に地球圏各地で蜂起。それらを揺動とし、レガシィ本隊は超大型ヴェスバー(V.S.B.L.=Variable Speed Beam Lifull=可変速ビームライフル)を備えた隕石迎撃用人工衛星「トリムールティ」を奪取せんと襲撃し、ガンダムF90を擁する地球連邦軍の特別実験部隊「ファステストフォーミュラ隊」と激突した。


後に『トリムールティ事変』と呼ばれるこの軍事衝突で戦力の大部分を失ったレガシィは、第一次オールズモビル戦役時には、オールズモビル月軌道方面艦隊として、一度は対立した火星独立ジオン軍に協力しており、精鋭を差し向けてF90_2号機の強奪を行っている。




主な参画組織と構成員編集

 レガシィ 

レガシィ総帥。左目に傷がある長髪の老人。

かつて第一次ネオ・ジオン抗争において、コロニー制圧で好成績を残し、ハマーンの懐刀として先遣部隊を率いてダカールの無血開城を達成した男。

かつてハマーンが結んだサイド3を譲渡する条約を正式に履行させることを目的としており、自分達がネオ・ジオンの正当な後継組織であると強く自負している。

  • サイファー

MSA-0120に搭乗し、F90を執拗に狙う謎の人物。かつてのF90 1号機の最初期のテスト・パイロットでもあり、MSA-0120とのコンペの際にも搭乗している。

自らをユーリー・ミノフスキーと名乗っている。

レガシィのみならずエグム、そしてジュピター・サナリィとさまざまな組織に身を置くが、本籍と真意は別にあるようであり…?


 NSP 

読みは「ニュー・サマー・プロジェクト」。

0090年に解散した旧NSP(私設軍隊養成組織)過激派の流れを汲む組織で、シャア・アズナブルを信奉する。

階級は大尉。ジャムル・フィンRFケンプファーまで幅広く乗りこなす卓越したパイロット。テンションが高い。

フロンティアⅠ襲撃に際して新型ガンダムの奪取、もしくは破壊を狙うが、サナリィ本社の目前でF90 3号機と激突。敗北した後はアステロイド採掘用の小型核爆弾で道連れを狙うが、独自の思惑を張り巡らせるサイファーに用済みとされて射殺された。


 共和国解放戦線 

サイド3のジオン共和国解体時に武装解除を拒否した脱走兵が結成した組織で、艦隊を有する規模を誇る。サイド3および外宇宙で活発に活動。ムサイ改級と共和国軍仕様のギラ・ズール(袖無し)の運用が確認される。


 黄金の鷲 

ジオン共和国の政治家、モナハン・バハロが仕立てたテロ組織のひとつ。宙賊として麻薬取引や奴隷貿易などに関わる。ネオ・ジオン(アクシズ)系のMSを運用し、サイド4の放棄されたコロニー「インゼル」のコロニービルダーを不法占拠することで拠点にしている。


 エグム 

熱狂的なシャア・ダイクン派で構成される旧エゥーゴ系テロリスト。かつてのシャアがダカール演説で唱えた事(地球からの強制移民を再開させ、特権階級による土地収奪を終わらせる)の遂行を目的とする。フル・フロンタル主導によるザビ家との糾合を拒んだ一部派閥がラプラス紛争後も活動を継続。おもにネモシュツルム・ディアスといったエゥーゴ系のMSを運用する。

  • トロワ・トロワルドヨ

エグムの艦隊を率いる浅黒い肌の女性で、階級は中佐。54歳(0116年時)。グリプス戦役時から戦い続ける不屈の戦士であり、「『救い』とは自らの手で手にするもの」という信念で前線に立つ。

ファステストフォーミュラ隊との戦闘で敗れ、今は亡きシャアに語りかけながら息絶えた。


ヌーベル・エグム

エグムに呼応して蜂起し、月面都市イプシロンの核融合発電所を襲撃。


汎アフリカ解放同盟

アフリカ民族解放戦線とカラバ右派、ジオン・アフリカ方面軍、ティターンズ残党によって結成。アフリカの自主独立を謳い、ドワッジ改ズゴックEを保有する。


ルー・ラヴァータ

宇宙世紀0106年に活動開始した、不法居住者によるテロ組織。連邦政府の土地強制徴用に反発し、過去5年間に3名の閣僚を暗殺している。

メッサーに似た改造MSを使用しているらしい。トリムールティ事変に乗じて暴動を起こしている。


それ以外にも、レガシィに参加しているかは不明だが、新兵時代のシャルルが所属していたジオン残党、宙賊と化したジオン残党もいる。



主な運用兵器編集

RFシリーズ

OMS-06RF RFザク(前期型)

OMS-07RF RFグフ(前期型)

OMS-09RF RFドム(前期型)

OMS-14RF RFゲルググ(前期型)

OMS-18ERF RFケンプファー

OMA-05-2RFN RFグロムリンⅡ


OMS-1004 ティグリスⅡ


各勢力の旧式MS


・レガシィ

ギガン(袖付き仕様)

マラサイ

マラサイ・キャノン

ギラ・ドーガ

ギラ・ズール

リゲルグ

ドライセン

ガ・ゾウム ガンナータイプ

ドラッツェ改

ザクⅢ高機動型


・共和国解放戦線

ギラ・ズール


・黄金の鷲

バウ

ズサ

アクト・ザク

クィン・マンサ(レプリカ?)


・エグム

シュツルム・ディアス

ネモ


・ヌーベル・エグム

リック・ディアスⅡ


・NSP

ジャムル・フィン


・汎アフリカ解放同盟

ドワッジ改

ズゴックE


その他

ザクIII改

ギラ・ズール(親衛隊仕様)


ガザC

ガザD

ハイザック



艦艇

ムサイ改

ヨーツンヘイム

サラミス級(防空型)

エンドラ

グワダン級〝グワジャル〟


関連ダグ編集

機動戦士ガンダムF90FF

ジオン残党軍

ネオ・ジオン

袖付き

火星独立ジオン軍

オールズモビル軍

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