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概要編集

1985年11月16日放映。

エゥーゴの代表者であるクワトロ・バジーナことシャア・アズナブル自分の素性や一般には知れ渡っていなかったティターンズの非道な本性をTV中継で暴露する転換点とも言えるエピソードである。


あらすじ編集

キリマンジャロ基地を潰した後、地球連邦の首都であるダカールに向かうエゥーゴカラバ。それを追うジェリド・メサ率いるティターンズ部隊。

ベルトーチカ・イルマは報道関係者になりすましてダカールに入る際に連邦兵に絡まれるが現地のティターンズ隊員アジス・アジバに助けられる。


そしてダカールの連邦議事堂にて開催されている議会に乗り込んだクワトロは遂にTVの前で演説を開始した。


議会の方と、このテレビを見ている連邦国々民の方には、突然の無礼を許して頂きたい。私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります。

話の前に、もう一つ知っておいてもらいたいことがあります。私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ。

私はこの場を借りて、ジオンの遺志を継ぐものとして語りたい。もちろん、ジオン公国のシャアとしてではなく、ジオン・ダイクンの子としてである。

ジオン・ダイクンの遺志は、ザビ家のような欲望に根差したものではない。ジオン・ダイクンがジオン公国を作ったのでは無い。

現在ティターンズが地球連邦軍を我が物にしている事実は、ザビ家のやり方より悪質であると気付く。

人が宇宙に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避ける為だった。そして、宇宙に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって、人類そのものの力を身に付けたと誤解をして、ザビ家のような勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ。それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない。

宇宙に出ることによって、人間はその能力を広げることが出来ると、何故信じられないのか? 我々は地球を人の手で汚すなと言っている。

ティターンズは地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしているのだ。

人は長い間、この地球と言う揺り籠の中で戯れてきた。しかし! 時はすでに人類を地球から、巣立たせる時が来たのだ。その期に至って何故人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ。地球を自然の揺り籠の中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ。このダカールさえ砂漠に飲み込まれようとしている。それほどに地球は疲れきっている。

今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たす為だけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて、良い訳がない。

現にティターンズはこのような時に戦闘を仕掛けてくる。

見るが良い!この暴虐な行為を!!

彼らはかつての地球連邦軍から膨れ上がり、逆らうものは全てを悪と称しているが、それこそ悪であり、人類を衰退させていると言い切れる。

テレビを御覧の方々はお分かりになる筈だ。これがティターンズのやり方なのです!

我々が議会を武力で制圧したのも悪いのです。しかし、ティターンズはこの議会に自分達の味方となる議員がいるにも関わらず破壊しようとしている!!


この放送が全世界にTV中継される中、ジェリドらティターンズ部隊は放送を妨害しようと戦闘を開始、そしてカミーユアムロたちがこれに応戦する。街中でなりふり構わず戦闘を行うティターンズの姿と放送を目の当たりにしたアジスはティターンズが悪質な存在である事に気付き、ジェリドを止めようとするも返り討ちにされてしまう。

ジェリド「ティターンズは力だ!力があってこそ全てを征するんだ!」

しかも流れ弾は議事堂にも当たったりした為、結果的にティターンズの非道な本質は政府議員や大衆に知れ渡ってしまう。


またこの演説をシャアの妹も聞いていたのであった。


演説は見事に成功した。

クワトロ「まるで道化だな・・・」

作戦後、アウドムラの機上でクワトロはアムロに苦笑する。立つべきときがきただけだ、とアムロはシャアを諭すが、シャアの心中は複雑だった。

クワトロ「これで、私は自由を失った」


余談編集

後にダカール演説と呼ばれるこの演説により世論は一気にエゥーゴ寄りに傾き、本性を曝け出す結果となったティターンズの信用は失墜しきってしまう。


なおこのエピソードは劇場版ではキリマンジャロ攻防戦と同じくカットされている。


関連タグ編集

機動戦士Ζガンダム エゥーゴ カラバ


カムナ・タチバナ:当時ティターンズだった彼もこの現場に居合わせており、ティターンズに疑念を抱くようになってしまう。

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