概要
『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』のプログレスモードを題材とした漫画作品。ガンダムエースにて連載されていた。
この作品ではカムナ達は地球連邦軍の所属となっている。
尚、ゲームには登場しないオリジナルキャラに加えて『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場したワイブル・ガードナーが登場したり、ゲームには登場しないMSも登場してたりとオリジナル要素がある。本作の登場キャラは後に機動戦士ガンダムF90FFにも登場する。
オリジナルキャラクター
- カムナ・タチバナ
CV:石川英郎
『クライマックスU.C.』のプログレスモードにおける主人公。
地球連邦軍所属で後にティターンズに入隊するがその非道ぶりに絶望して離反。広報情報局に転属し記者となるが、後にロンド・ベルへ入隊した。
いつの間にか「鉄の貴公子」と言う異名がついている。
その後はエレンと結婚し二人の子供まで出来たが……エレンはオールズモビルが起こしたテロの巻き添えで死亡してしまい、息子のシュンに憎悪されてしまう。
コスモ・バビロニア戦争では心臓発作により民間人を残したまま艦隊ごと撤退する失態を犯して更迭されたが、イルルヤンカシュ要塞攻略戦では作戦参謀として長距離狙撃作戦を立案。
敵が要塞をフロンティアサイドと連邦艦隊に急接近させる作戦を逆手に取り、一気に大量のモビルスーツと歩兵部隊を要塞内に侵入させることに成功。
敵味方に分かれて戦うシュンとナナを救うため、老齢ながらプロトタイプジャベリンに搭乗し、決死の説得の末、シュンと和解を果たし家族の絆を取り戻すが、それを見届けると力尽きて死亡した……。
『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では93年頃にロンド・ベルに所属している頃の彼とシャーリーが登場。
『機動戦士ガンダムF90FF』ではボッシュの回想(第2次ネオ・ジオン抗争の時代)にて登場する。
- エレン・ロシュフィル
CV:堀江由衣
民間出身のオペレーター。カムナを慕うところもある。
連邦軍所属。戦闘の度に負傷しながらも戦い続けた。
後にカムナらと共にティターンズに入隊したがカムナと共に離反。共に広報情報局に転属。
後にカムナと結婚して双子を出産した。だがフロンティアサイドで発生したオールズモビルのテロで重傷を負い、カムナに自分に構わず民間人を優先的に救助するように勧め、死亡した……。
『F90FF』ではそのテロに巻き込まれる様子が描かれた。
- シャーリー・ラムゼイ
CV:能登麻美子
士官学校時代にカムナと成績を争った。冷静だがお茶目なところあり。
連邦軍所属でコロニー落としで両親を失った為にジオンを激しく憎む。
カムナと共にティターンズを離反した後もMSパイロットとして戦い続け、後にロンド・ベルへ所属した。
アクシズ落下阻止作戦後の足取りは不明であったが、作者による「ガンダムエース」2009年10月号のピンナップにて、作戦後に生還した様子が描かれた。
『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』にも少しだけ登場。
- パミル・マクダミル
CV:勝杏里
カムナと兄貴と慕う黒人パイロット。
連邦軍所属で南米スラム街出身でエリートのカムナに強いコンプレックスを抱く。シャーリーに好意を持っている。
ティターンズから離反しようとするカムナと対立、その後はティターンズ所属と言う理由で逆賊扱いされた上にネオ・ジオンに身を置くようになってしまう。
アクシズ攻防戦でカムナ達と再会。自棄になっているところをカムナに諭され、共に地球に落下するアクシズを押し返す行動に加わっている。
その後の足取りは不明であったが、作者による「ガンダムエース」2009年10月号のピンナップにて、作戦後に生還した様子が描かれた。
- ナギサ・フローリン
カムナの幼馴染にして彼の婚約者。
結婚に向けて花嫁修行と避暑も兼ねてサイド2の18バンチコロニーにいたが、バスク・オムが発射したコロニーレーザーで死亡してしまった……。
それがカムナのティターンズ離反のきっかけとなった。
- シュン・タチバナ
CV:浪川大輔
プログレスモードでの二代目主人公男性Aで、カムナとエレンの子供である。
母エレンの死が原因で父カムナを激しく憎み、家出同然でブッホコンツェルンの職業訓練学校に進学。
そこでコスモ貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードの存在を知り、シュテイン・バニィールと名を変えて入隊した。
コスモ・バビロニア戦争で連邦軍に身を置く父や妹ナナと激突。戦鬼とあだ名されるようになる。
イルルヤンカシュ要塞を掌握しフロンティアサイドへの特攻を強行し、序盤こそ戦闘を有利に進めた。
しかし、父カムナの戦術により要塞が連邦艦隊に近づくと、連邦側のモビルスーツと歩兵部隊のランチが要塞内に一斉突入を開始。
この戦術にクロスボーン側は全く対応することが出来ずに、事実上要塞は陥落状態となる。
その後、カムナの命懸けの説得により和解した。
『F90FF』ではオールズモビルのテロが発生した際にナナと共に避難する様子が描かれた。
- ナナ・タチバナ
CV:水樹奈々
プログレスモードでの二代目主人公女性Aで、シュンの双子の妹。
連邦軍の士官学校卒業後に父が司令官を務める艦隊のオペレーターに配属された。一応MSパイロットのカリキュラムも習得しているため、クロスボーン・バンガード襲撃時にはガンダムF90Vを駆って出撃した。
クロスボーン・バンガードに身を置いた兄シュウと激突することとなってしまう。
その後、イルルヤンカシュ要塞への長距離狙撃作戦においてガンダムF90IIロングレンジタイプのパイロットに正式採用される。
任務遂行後にシュンと交戦し、バイオコンピューターの動作不良で危機に陥るが、最終的にカムナと和解した兄によって救出されている。
- エイギス・ヴェラクルス
CV:竹若拓磨
シュン・タチバナの相棒。
クロスボーン・バンガードのパイロット。シュウの同級生で彼をクロスボーン・バンガードに誘った。
シュテインと名を変えた彼の副官となる。
- ワイブル・ガードナー
『フォーミュラー戦記0122』からの登場。
カムナを先輩と慕っている。戦いでの失態で更迭されたカムナに代わり、フロンティアサイド奪還のため第二艦隊の司令官として着任。
イルルヤンカシュ要塞攻略では失意のカムナを励まして作戦参謀として招聘し、ナナをF90Ⅱのパイロットに推薦している。
本作限定のオリジナルキャラ
- ニシバ・タチバナ
カムナの父にして上官である連邦軍の中将。
日ごろから厳格な態度をとっており息子と仲が悪い。0083年のコンペイトウでの観艦式にてGP-02の核攻撃により死亡した。
- ザック・ウィンザー
ジオン公国軍の中佐。かつてジオン・ズム・ダイクンの思想に賛同してジオン軍に入隊した。愛機はゲルググ。
ア・バオア・クーの最終決戦でカムナの隊に座乗艦のムサイを沈められ見逃されたことを根に持っていた。後にデラーズ・フリートに参加、部下の乗るMSに自爆されて敵を攻撃するという非道な行動を行った。
カムナ達に小国に保有を禁止しながら大量虐殺兵器を持ち続ける大国である連邦の傲慢を非難した。が最後はカムナに負けて死亡した。
登場機体
ジャブロー戦にてカムナが使用した機体。
ア・バオア・クー最終決戦でカムナ隊が登場した。
ザック機はデラーズ紛争まで使用し続けた。
デラーズ紛争時のカムナ隊の機体でガンダムが使っていたものと同じビームライフルを装備している。グリプス戦役時にはティターンズ所属機が登場しシャーリーが搭乗した。ゲーム未登場。
カムナがティターンズ時代に使用した。
パミルがティターンズ時代に使用。脱走を図るカムナのマラサイを攻撃した。
ダカールにてカムナが使用。
第2次ネオ・ジオン抗争の時にロンド・ベル隊に所属したカムナとシャーリーが搭乗した。
ネオ・ジオンに身を投じたパミルが搭乗していた。
ナナがクロスボーン・バンガードの追撃部隊を迎撃する時に搭乗した機体。ワイブルによるとベルフの駆った機体である模様。
フロンティアサイド駐留軍司令官となったカムナの座乗艦。見た目は0083時代のものだが両側にカイラム級に似たカタパルトデッキが増設されたタイプ。ゲーム未登場。後にMSV-Rで発表されるネルソン級MS軽空母に似ている。
- ベルガ・ギロス(シュティン機)
金色のカラーリングが施された機体。
カムナの回想に登場したオールズモビルのMS。見た目はかつてのザクとグフと同じになっている。フロンティア1の街で破壊活動を行っていた。ゲーム未登場。
イルルヤンカシュ攻略戦の際にナナが搭乗した機体。ゲーム未登場。
カムナが搭乗したMS。カムナの腕と相まってベルガ・ギロスと互角レベルの戦いを繰り広げた。ゲーム未登場。
関連タグ
関連作品
ジオンの幻陽:同じ作者が描くガンダムの漫画作品。カムナらと袂を分かったパミルがネオ・ジオンに身を投じた理由が描かれた。