曖昧さ回避
概要
ジオン公国軍が徴用した民間貨客船を改装して造り上げた試験支援艦。
同軍技術本部所属『第603技術試験隊』の母艦でもあり、艦長はマルティン・プロホノウ中佐。
元となった船が定期航路にてサイド3に物資を届けていた輸送艦でもあったため、正規の補給艦であるパプア級を凌ぐ非常に優れたペイロードを有している。
その名の通り新兵器の性能評価試験を行う目的で造られたものであり、送られてくる新兵器を運用すべく、その都度専用の設備などを艦内に増設して対応しなければならないため、本艦のペイロードの高さはそれらに柔軟に対処する上で重要な要素となっている。
また、それ故にジオンの戦力不足が顕著となっていた一年戦争末期において、本来本分ではない輸送任務に助っ人として駆り出されることもあった。
改装に際して武装も新たに増設されているが、せいぜい自衛程度のもので単艦での戦闘力は低いため、任務の際には基本的に護衛の同伴を必要とする。
また、同型艦がいくつか存在している模様。
同型艦
- ムスペルヘイム
第604技術試験隊の母艦。
一年戦争末期エスコートなしでゼーゴックの評価試験中に、地球軌道上で1隻のサラミス級巡洋艦の砲撃を受け、撃沈された。艦長ルデルはマルティンと旧知の仲。
- メーインヘイム
ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』に登場。
プレイヤーがスタート時に持っている宇宙艦船である。外観はヨーツンヘイムに酷似しているが色違いでペイロードは三分の一しかない。
- ウドガルド
漫画 『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。
開戦時のブリティッシュ作戦で毒ガス運搬を担当した。それが原因で戦後は戦犯指定された。
グラナダに潜伏していたが宇宙世紀0083年に元海兵隊隊長のシーマの要請を受け、地球に落下しようとするコロニー「アイランド・イーズ」内部に進入する連邦軍部隊を迎撃した。搭載機はヒルドルブ1機、ザメル1機、ヅダ3機(うち1機はザメル砲を運用)。艦長はメーウェスト。