概要
地球連邦軍の特殊戦闘部隊。
主な任務は旧ジオン系勢力を含めた敵対組織の残存勢力掃討だが、ATMSコンペティションに勝利したガンダムF90を含めサナリィが開発した15m級の最新鋭小型モビルスーツの実動評価も同時に行っている。
メンバー
- ギデオン・ブロンダン
「これ以上、子供に戦争をっ、させられるかよ!!」
ファステストフォーミュラ隊隊長。
U.C.0112にF90との模擬戦からF89のパイロットを務めており、リヴとも親しい間柄だった。リヴの母であり当時のF90-2号機のパイロットだったパッツィに淡い想いを抱いていたが、彼女らを守れなかったことで心身共に塞ぎ込んでしまう。
U.C.0115年に隊長として転属したファステストフォーミュラ隊で、ディル・ライダーと名前を変えたリヴと再会。エースパイロットを夢見る小さな少年だった彼の変貌に少なからず衝撃を受けるも、純粋に彼の生存を喜び、どこか頑なだった彼の態度を軟化させる契機となる。
「子供に戦争をさせる」ことには蛇蝎の如く嫌悪感を示しており、大人である自分が盾となることで、今度こそ彼の幸せな未来を守ることを決意している。
隊長としては、自分が潤滑油となることでイロモノの部下を取り仕切りつつ戦闘で瞬間的に高度な連携を実現させており、当時の連邦軍では珍しくエースパイロットに遜色ない活躍を披露していた。
トリムールティ事変ではMSA-0120を乗機とするサイファーと激突。舌戦を交えた互角の応酬を繰り広げるものの、一瞬の隙を突かれて重力の井戸に突き落とされてしまう。
しかし、第5世代機特有のミノフスキー・フライトによって重傷を負いながらも復帰。サイファーに洗脳されかけたリヴの名を呼びかけて彼を幽世から連れ戻し、共に連携してMSA-0120とRFグロムリンに大ダメージを与えることに成功する。その後、機体のオーバーダメージにより戦闘から離脱。リヴに支えられ機体から助け出されると、パッツィから託されていたメッセージをリヴに渡し、「お前の父親になりたかった」と告白する。
その真意を聞いたリヴの「あんたは俺の…僕の、憧れのエースパイロットなんだ」と秘めていた想いを告げられ、憑き物が落ちたように安らかに息を引き取った。
- ディル・ライダー/リヴ・アンゲリカ
「敵は…撃滅する!!」
ファステストフォーミュラ隊で新鋭機F90のパイロットを務める16歳の少年。胸の内に母や大切な人たちを奪っていった者たちへ苛烈なまでの復讐心を燃やしており、戦闘時には激しい気性を露わにする。
彼の身元情報は部隊内でも秘匿条項であり、限られた者たちにしか知らされていない。とはいえ、その素性はパッツィの実子であるリヴであり、経緯を知る者たちには聞くまでもなく周知の事実となっている。
Nタイプを起動させられるニュータイプ能力を開花させており、その力を活かして様々な敵性存在を殲滅していく。
その中で自身の出生に関わる重大な事実に直面することとなり、迷いながらも、己の信じた道を邁進していく。
- ハジメ・タスカー
「っていうか、死なないかなー。あいつ」
キャノンガンダムを専任する22歳の少尉。年頃の若者らしくフランクな性格だが、内面には目立ちたい、認められたいといった鬱屈とした欲求を抱えている。さらに、年下なのに自身を呼び捨てにし、アミエと親しくしているディルに悪感情をつのらせており「いつか死ねばいい」とさえこぼす。
Oタイプの実戦テスト中に現れたMSA-0120にコクピットを撃ち抜かれて即死する。
- アインツベリ
「あっ…」
浅黒い肌をしたドレッドヘアの女性。
サポート要員としてGキャノンに搭乗するが、MSA-0120の攻撃を受け戦死。
- ミズマ・ムエルテ
「ようやく…恩を返せる時がきた…」
U.C.0115年の戦闘で『黄金の鷲』が運用したクィン・マンサでディルと交戦した少年。激しい戦闘の中でディルと感応し、生き残るために仕方なく戦っていたことを看過され、彼によって保護される。その後は念の為監禁状態にされ孤独に絶望していたが、独房に通うディルと対話を重ねるうちに、掛け替えのない友人同士となる。
ファンネルを難なく操り、相手にプレッシャーを与えられるほど高度な処置を施された強化人間だが、ディルとは対照的に非常に冷静で理知的な面が大きく、温厚で優しげな表情が目を引く。
U.C.0116年には正式にパイロットとして地球連邦軍に身を置き、ファステストフォーミュラ隊に配属となる。同僚となったガレムソンのことは以前から「殲滅者(アニヒレーター)」として小耳に挟んでいたようで、仲間として背中を預けながらも苛烈に牽制し合う。
そしてエグ厶艦隊との戦闘の後、自身を利用していた黒幕であるネオ・ジオン残党「レガシィ」と、トリムールティで因縁の邂逅を果たす。サイファーとの洗脳に苦しむディルを援護しようとするも、反撃を受け戦闘不能に追い込まれる。
ギデオンの乱入で窮地を救われ、ディルが彼を見届けた後、ハルファイターのコックピットに乗り込みファンネルを操作することで、敵のサイコ・ハックの無効化に貢献する。さらに分離機構を利用した挟撃でMSA-0120の姿勢を崩し、ディルのフィニッシュに繋げた。
トリムールティの暴走に際し、ハウゼリーの命でディルを捕縛しようとするガレムソンと激突。いくら強化人間とはいえ、Gキャノンにハルファイターで対するには圧倒的に分が悪く、距離を詰められ追い詰められる。しかし、二人の間にフィオナが割り込み、辛うじて致命傷を避ける。
その隙を逃さず切り札として温存していたヴェスバーを解き放ち、その閃光の中へ消えた。
- カナタ・サワメ
「ニュータイプは、戦うためだけの道具ではないんだ!」
黒髪のツインテールがトレードマークの、18歳のうら若き女性少尉。月参謀本部が認定したニュータイプ適性者のひとりとして、フォン・ブラウン教導団から編入。
表面上は少女らしく明るく振る舞うが、その心には繊細なものを隠し持つ。味方の被害だけでなく敵の犠牲にも心を痛めるほど優しい性格でもある。同僚となったディルには「先輩」と呼びながら気がある素振りを見せており、戦いの後には自身の秘密を明かすとも言っている。
パイロットとしても非常に有能で、いざ戦闘となれば機体性能を十全に発揮して敵と対峙する。戦いの先に望む未来があると信じて苛烈な状況に飛び込んでゆく。
その実は4年前(U.C.0112年)に火星から地球圏に潜入した、ジオン残党軍の孫世代(3世)である。境遇を同じくするシャルル・ロウチェスターを「兄様」と呼び慕う。
Gキャノン(マシンキャノン装備)に搭乗していたが、ディルが3号機に乗り換えたことで空席となった2号機のパイロットに選出される。
エゥーゴのOBやエグ厶艦隊との戦闘の後に際したトリムールティ事変ではPVスペシャルで出撃。かつての同志であるレガシィと相見えた後、ハウゼリーの謀略が発覚。ディルへ造反の疑いがあると引き止めようとしたシャルルの制止を尚も振り切り、彼の下へ急行。大気圏突入の危険性と隣り合わせの中、共にトリムールティの解体に従事した。
その最中に自らがジオンであることをディルに告白する。さらに2号機の擬似人格コンピュータであるTypeC.A-Ⅲの判断で独自にトリムールティから離脱した。
その後、乗り捨てられた機体が月軌道で発見されており、その後は行方知れずとなっている。
「シャキッとせんかぁ! それとも俺にガンダムのシートを譲るか!?」
傭兵出身である厳ついスキンヘッドの男性大尉。27歳。
殺戮的な戦闘を好んで行う人物で、「殲滅者(アニヒレーター)」の二つ名を取る。
月参謀本部が認定したニュータイプ適性者として、U.C.0116年に第106守護中隊から再編されたファステストフォーミュラ隊へ編入し、ミッションパックの装備を使ってチューンナップした黒色の専用Gキャノンに搭乗して戦闘に参加する。
実験部隊であるがゆえ新型機を優先的に受領できるFFの環境に期待していたようで、F80が基幹コンピューターの不具合で配備が見送られた際には失望する様子を見せていた。
口調は荒いが非常に面倒見が良く、月面の演習で劣勢に立たされたディルに対し「ガンダムのシートを譲りたいのか!?」と発破をかけ、勝利に繫げた。
しかし、実際はレガシィを操って一連の動乱を起こしたロナ家と繋がっており、トリムールティ事変終盤でハウゼリーの謀略が露呈したときはカロッゾからのオーダーでディルを捕縛すべく襲撃する。そんな中、ディルにトリムールティの暴走を止めさせるべく立ちはだかったミズマと因縁の衝突を果たし、経験と装備の差で圧倒的な優位に立つ。
だが、止めを刺そうとした際にフィオナの妨害を受けてしまい、ミズマに叩き込むはずだったビームスパイクか彼女のリゼルを貫いてしまう。信じられない状況に唖然とする中、ミズマが放ったヴェスバーの閃光へ飲み込まれた。
※リゼル隊
- ファオナ・オブリガン
「ガンダムばかり気にしてると…足元すくわれるさね!」
25歳の女性中尉。コールサインはシャンパンリーダー。
モヒカンやタトゥー、丈の短い改造制服など、とても軍人に見える姿ではないが、基本的に常識人で腕は確か。ニュータイプ適性者のひとりで、低軌道艦隊から、ファステストフォーミュラの足となるリゼル隊隊長として編入。
自らを「ゼータドライバー」と称し、旧式機ながら名機の系譜であるリゼルに乗れることに大きな自信を持つ。
FF隊で出会ったガレムソンと好い仲になっていたようで、彼を「ガレム」の愛称で呼ぶ。新しい命も授かっていたが、トリムールティ事変最終盤の抗争で彼とミズマの一騎打ちに割り込み、ガレムソンを過ちから引き戻そうとした。
しかし、それが決定的な隙となってしまい、ミズマが温存していたヴェスバーの閃光に飲み込まれしまった。
- マクニール
リゼル隊の2番機に搭乗。エグムとの戦闘で撃破される際にフィオナが名を叫ぶのみである。
※ブリッジ要員など
- ランディ・ホーキンス
「個性的な連中揃いだが、きみならやれるさ」
FFの母艦となるスペース・アーク級巡洋艦『フェア・レディ』の艦長で、同部隊の指揮官も兼任する59歳の大佐。
普段は温厚で紳士然とした人物だが頭は相当にキレる人物で、ジオン残党に力を与える何者かに感づき、その因果を断ち切るべくファステストフォーミュラをサポートする。
自らの指揮する艦を部隊が帰ってこれる「家」だと定義し、彼らがいつでも腰を落ち着ける場所として待っていることを信条とする。だが、同時に自らが立場に縛られた大人であることを憂いる場面もある。
U.C.0116年には損傷したフェア・レディに代わって、ラー・カイラム級「エイジャックス」の艦長も引き続き務める。
- ウスライ・アミエ
「私の目が届くところで、あなたを死なせはしない!」
旗艦「フェア・レディ」でオペレーターを務める20歳の少尉。眼鏡をかけたボブカットの女性で、非常に肉付きの良い体格。パイロットとしても一応の修練を積んでおり、緊急時はハルファイターを操縦することもある。
ディルの部屋に通い、過去の記憶に涙するディルを慰める。決して彼の慰問のために宛てがわれた役目ではなく、彼女自身のディルへ向ける想いは非常に強い。そのため、ディルが無理を推して出撃しようとしたときは拳銃を向けてまで制止しようとする場面もあった。
実質的に主人公に対するメインヒロイン枠なのだが、残念ながら役目以上に目立った活躍はない。
- リー・シャオメイ
「彼らこそ、コスモ・クルスの示す救済の光なのだから」
月参謀本部に所属する女性少佐、ギデオンをファステストフォーミュラ隊長に選出した張本人。ブッホ・コンツェルンの下部組織であるコスモ・クルス教団の信奉者でもあり「ニュータイプが人として尊重され、正しく生まれ出る社会を作る」理想を持つ。
U.C.0116年には作戦参謀として新生ファステストフォーミュラ隊に随行し、STガンに搭乗する。
- リディア・ドーフマン
「速やかに撤退せよとの、ハウゼリー氏からの命令です!」
ガレムソンの副官のように振る舞う冷静沈着な25歳の中尉。U.C.0116年に補充要員としてFF隊に配属され、ファステストフォーミュラ隊の新たな母艦であるラー・カイラム級戦艦『エイジャックス』の副長を務める。
若いゆえか状況に振り回されやすい面があり、迅速な状況判断には疎い。さらにガレムソンと同じくロナ家との繋がりがあり、ハウゼリーの発令に際し拳銃でホーキンスを恫喝する。
- ヘルプ・ヘイデン
「何にでも対応できるのがF90だ。教えてやる、この状況を打開するパックを」
チームB時代から所属するメカニックマン。整備の腕は高く、右も左も分からない新鋭機のF90を的確にメンテナンス可能なノウハウを持つ。
リヴにパイロットとして期待し親交を結んでいたが、彼がNタイプで出撃し生死不明となった1件でジョブ・ジョンに不審感を抱く。
引き続き同僚となったギデオンとはディルの処遇を巡って険悪な仲ではあるが、内心では望んだ未来を与えてやれない自らの力不足とそれを許さない世間の理不尽を嘆いている。
U.C.0122では情報局所属に鞍替えし、各所からファステストフォーミュラに関する情報を消して回っている。この頃でも現場のメカニックへの指示だけで状況に最適なミッションパックを即座に施してみせた。
経歴
部隊の原型となったのは、U.C.0112年にF90-2号機をテストしていた第13実験船団「チームB」であり、その名残をパイロットやメカニックの人選に見ることができる。ランデッカー重工のティグリスやGBGとの戦闘で所属するパッツィ少尉と息子のリヴのアンゲリカ親子がMIA(戦闘後生死不明)となり、2号機も大破。そのことでスケジュールに大幅な修正が求められ、同時にチームも解散することとなった。
しかし、その後小型モビルスーツによる技術革新を望むハウゼリー・ロナやサナリィの重役であるジョブ・ジョンがパトロンとなり、実戦を視野に入れた実験部隊としてU.C.0115年に再始動。
第2特別実験戦団「ファステストフォーミュラ (FF)」と名を変え、ガンダムF89のメインパイロットであるギデオン・ブロンダン大尉を隊長に各地に潜伏するジオン系含めた反抗勢力の掃討作戦に従事することとなる。
結成初期はニュータイプであるディル・ライダーや彼の駆るF90に戦力の大半を依存し、それでいてメンバー同士の信頼が危うい部分があり、想定外の事態に出くわすと途端に被弾して追い詰められてしまうなど、結束や連携の脆い部分が隠せなかった。さらに同年12月2日に反連邦勢力に強奪されたMSA-0120の襲撃を受け、隊員の過半数を失う甚大な被害を受け壊滅してしまう。
この事態を重く見た参謀本部によってU.C.0116年に人員の補充とともに再編が行われ、より本格的な実戦部隊として完成した。これには同年に十数年かけて戦力を蓄えたネオ・ジオン残党「レガシィ」が活動を本格化させていた背景があり、これに対抗しうるニュータイプ能力を基準に選りすぐられた優秀な戦闘団として存在感を増していくこととなる。
また装備もニュータイプ能力を前提にしているのかリゼルにはバイオセンサーが増設されている。
その後、レガシィに参画した共和国解放戦線とNSPによるフロンティアⅠ襲撃を契機に「トリムールティ事変」が勃発。フォン・ブラウン教導団と協働して決戦兵器たるモビルシップ『RFグロムリンⅡ』を始めとしたジオン残党軍の最新兵器RFシリーズ(ガンダムF90)と戦火を交え、これを撃退することに成功する。
同時に、FFの裏を探っていたミズマの活躍で、強力な後ろ盾であったハウゼリーの謀略が発覚。自身を問い詰めたディルを造反者として捕縛命令が出されたことで、FFは命令通りに動くガレムソンとリディア、ディルを信じるミズマやカナタに二分され、同士討ちを始めてしまう。
しかも沈黙したと思われていたRFグロムリンⅡが再起動し、トリムールティをハッキング。内部のメガ粒子を暴走させ、超大型ヴェスバーによる地上狙撃を敢行しようとする。衛星周辺は放出されたメガ粒子とデブリでサンダーボルト化して危険なだけでなく、無理に止めようとすれば半径数十kmに及ぶ核爆発の危険と隣り合わせの中、ディルはこれを止めるべくF90でトリムールティに取り付き、スラスター全噴射による推力で衛星を地球への落下軌道に乗せる。
これは大気圏突入しつつトリムールティを解体、焼却*しながら、トリムールティ内部に残された膨大なメガ粒子を放出させ、断熱圧縮で燃やし尽くすというものだった。
燃えゆく残骸の放つその輝きに
ある者はかつて見た奇跡の光を見
ある者は消えゆく命の花を見た
この日 軌道上で起きた些細な事件について
宇宙世紀0122年現在地球連邦政府の公式見解は
まだない
装備
※艦艇
- スペースアーク級フェア・レディ
- ラー・カイラム級エイジャックス
- F90 ガンダムF90
- F90・Ⅱ ガンダムF90 2号機
- F90・Ⅲ ガンダムF90 3号機
- F89 ガンダムF89
- RGM-109 ヘビーガン
- ヘビーガン 重装攻撃型
関連タグ
その後
F90-3号機はアフリカで墜落、大破した姿で発見され、月軌道上で乗り捨てられた2号機と同様にパイロットは発見されず、全てを失ったFF隊は解隊が決まった。
フォーミュラ計画の推進派だったハウゼリーも「トリムールティ事変」から2年後のU.C.0118年に事務所前で狙撃され、暗殺される。
ただでさえジオニズムを否定しきれずニュータイプの力に甘んじてきた地球連邦軍、特に守旧派にとって、FFはこの上なく都合の悪い存在であり、政治的な後ろ盾を失ったFFは記録の全てが抹消、全ては小さな事件に置換され、中には生きていた事実すら無かったことにされた者もいたという。
U.C.0122年には、情報局に鞍替えしたヘルプ・ヘイデンが様々な場所からFF隊の記録を消して回っており、その存在を知る者は連邦、ジオン問わず逃がさないと決意している。まるで自分の心、記憶からすらも消し去りたいと願っているかのように…
しかし、第二次オールズモビル戦役にてF90-1号機のパイロットとなったベルフ・スクレットと交流するようになると、その真相を断片的に語るようになる。その姿にディル・ライダー、かつてのリヴ・アンゲリカを重ねたヘルプは、消し去られるはずだった戦いの物語を聞かせる。
リヴ…不思議なもんだな
お前の生きた記録はもう何処にも残っていないのに
お前の生きた証しが宇宙を駆ける
新たな歴史を紡ぐ為に
そうして受け継がれた想いと共に、新たなるガンダムは飛び立っていくのだった。