カタログスペック
頭頂高 | 14.3m |
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本体重量 | 8.7t |
全備重量 | 23.1t |
ジェネレーター出力 | 3,350kW |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
スラスター総推力 | 89,260kg |
概要
宇宙世紀120年代に於ける地球連邦軍の火力支援型モビルスーツ。
連邦が運用する純粋な火力支援機は、ジム・キャノンⅡ以来(ガンキャノン・ディテクター等はエゥーゴから接収した機体であり、スターク・ジェガンはジェガンの換装機としての意味合いが強い事もある為)となる。
本機は、F90サポートタイプをベースに開発された量産モデルF70 キャノンガンダムの再設計機にあたる。
キャノンガンダムの開発を行ったサナリィはキャノンガンダムの完全量産を目指していたが、サナリィがモビルスーツの大量生産を行える設備を有していないという観点と、連邦に対する長年に渡るモビルスーツ供給実績を無視できないという点から製造はアナハイム・エレクトロニクスが行うことになる。
それに合わせてキャノンガンダムをアナハイムが再設計、更に複数の機構をヘビーガンと共通化したものへとリファインしたのがこのGキャノンである。
アナハイムの社外秘資料には「アナハイムに対して連邦軍から提示された数年後以降の開発計画としては、F90の兵装バリエーションであるF90S簡易生産バージョンのGキャノンのライセンス生産と、自社開発のRGM-109ヘビーガンの暫定量産にとどまり、次期主力MSの開発計画は、事実上、棚上げされた形となった」という文章がありそこからもGキャノンはサナリィが特許を持ち、アナハイムがライセンス生産をしたと読み取れる。またOEM生産をアナハイムがしていたということもありサナリィブランドでGキャノンは地球連邦軍に販売されていたことになる。
ベース機であった汎用機から支援攻撃用モビルスーツとしての最適化がなされ、支援機として不要な機能を削り落とした結果、軽量化と効率化に成功。機体サイズはヘビーガンより頭一つ分弱小さくなったものの、総合性能はヘビーガンを上回っている。
この時代の連邦軍のモビルスーツ運用目的が主に暴徒鎮圧であった事もあり、対人目的の装備が施された結果、対モビルスーツ戦闘に対して不得手な機体となっているが、ミッションパックの変更によって対MS戦に適した装備への換装も可能となっている。ミッションパックの一部はF90と共用している。
また、4連マシンキャノンを装備せずに汎用型モビルスーツとして運用する事も可能。
アナハイムが本機のOEM生産で蓄積したノウハウと非合法で入手したデータを元にして同社はハーディガンやGキャノン・マグナを開発している他、サナリィも生産体制が整ってからはGキャノンの機体を多数供給するようになった。
劇中の活躍
フロンティア・サイドの防衛隊として複数機が配備されるが、クロスボーン・バンガードのモビルスーツ部隊に一方的に撃破される事になる。
更にはマシンキャノンの排莢部から落下した空薬莢が避難中の民間人に直撃して死亡させる、コロニー自体を誤射で損傷させる、果てにはガンタンクに乗ったシーブック達をクロスボーン・バンガードに対しての人質にするために威嚇するなど、性能以前に防衛隊の低能ぶりを露呈することとなった。入念な設定とは反面に作中で目立つ活躍はなく、その後の映像作品に登場がないなど花があるとは言えない機体である。
ミッションパック
Gキャノンの機体各部のハードポイントに装着可能な規格換装オプションであり、装備することで多種多様なミッションに対応できる。
各ミッションパックに関してはミッションパックを参照。
バリエーション
キャノンガンダム
サナリィのフォーミュラ計画によって開発された中距離支援用試作型モビルスーツ。
Gキャノンの前進にあたる機体であり、F90のミッションパック装着形態の一つであるF90サポートタイプをベースに、量産を前提に再設計した機体となっている。
詳細はキャノンガンダムを参照。
Gキャノン・マグナ
アナハイムが独自に開発したGキャノンの発展形。
詳細はGキャノン・マグナを参照。
Gキャノン(サナリィ生産版)
サナリィの生産体制が整って以降は、サナリィの工場でもGキャノンが生産されるようになった。
サナリィ製のGキャノンはジェネレーターの定格出力がアナハイム製のより高く、運動性にも違いがある。
また、前述の通りサナリィで製造された純正ミッションパックの内、ヴェスバータイプに関しては制御コンピューターの関係からサナリィ製のGキャノンにしか装備できない。
余談
∀ガンダムに登場したキャノン・イルフートのルーツには諸説あるが、初期デザインはこのGキャノンの小アレンジとなるはずであったそうだ。しかしデザイン的にスタイリッシュすぎたらしい。
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