機体データ
型式番号 | RGM-111 |
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所属 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
生産形態 |
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頭頂高 | 15.9m |
本体重量 | 9.8t |
全備重量 | 24.1t |
出力 | 3,540kW |
推力 | 19,920kg×3、9,980kg×4 |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
武装 |
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概要
アナハイム・エレクトロニクスが『シルエットフォーミュラ計画』に於いて開発したモビルスーツ。RGM-109 ヘビーガンの後継機として開発され、当初は「RGM-109II ヘビーガン・カスタム」であったが改称されている。
主なパイロットはケビン・フォレスト。
アナハイムは、F71 Gキャノンの製造に起因するサナリィとの確執から、F70 キャノンガンダムのデータを完全な形で得られず、Gキャノンは生産性及び運用性こそ大幅に向上したものの、スペックを想定より下げざるを得なかった。そこで、サナリィの秘匿技術を非合法手段により入手、さらに連邦上層部からも提供されたキャノンガンダムのデータをGキャノンに反映させる目的で開発された。いうなれば真のGキャノンの完成を目指した機体である。
主機にはサナリィから得られたデータを基に開発した新型の小型熱核反応炉を採用・搭載しており、機動力はベース機たるヘビーガンを凌駕している。Gキャノンマグナの時点でF90Vタイプと同等の性能を実現してはいたが、ハーディガンはそれを超える性能を達成し、さらに比較的低コストであったことも連邦に高く評価され、制式機として採用されるに至っている。高性能ながら特注のコンペティション機としての性質が濃かったF90及びキャノンガンダムに対し、本機は高い生産性と運用性を維持したまま、さらなる高性能化に成功しており、アナハイムは連邦に対し一定の面目躍如を果たしたことになる。
また宇宙世紀0122年12月24日、連邦軍第17MS小隊の機体がオーストラリア北東部の旧ネオ・ジオン残党のアジトを急襲。その際にギラ・ドーガなどを撃破したがアジト内に潜伏中していた非戦闘員を含む全員が死亡。これは歩兵相手にも容赦なく背中のビーム・ランチャーを使用した為である。事件は公表されず、RGM-111の実戦記録も抹消される。
ヒロイックな外見とケビン・フォレストの活躍に反して、多くの任務において非人道的な任務で使われている印象が強くなってしまっている。
コスモ・バビロニア建国戦争や木星戦役の後である宇宙世紀0147年でも連邦軍やコロニー軍で近代化改修を受けながら使用されていると言われている。
尚、機動戦士ガンダムF90FFでも設定や開発経緯が掘り下げられているのだがマンハンターこと、マンハンティング部局が近く売り出される予定がある事を知っていたのか、ハーディガンに関心を抱いていた事がハウゼリー・ロナとカロッゾ・ロナの二人で行っていた会談で判明している。
武装
ビーム・ライフル
ヘビーガンに装備されたものと同型のビーム・ライフル。
ビーム・サーベル
近接戦闘用の装備。バックパックに1基のみ装備される。
ビーム・ランチャー
簡易ヴェスバーとも言える威力と高命中精度を誇る大口径ビーム兵器。当初より対モビルスーツ戦闘を主観に置いて開発されてきたハーディガンが有する最大の射撃兵装。
長距離狙撃仕様であるF90ⅡLタイプの「ロングレンジライフル」を比較対象にして射撃精度で劣る物とされている。しかしF90ⅡLタイプは長距離狙撃に特化した高級機体であり、本機のビームランチャーは普及汎用機としては極めて高い精度を持つ事を示している。
使用しない際や近接戦闘時には接続しているアームを使ってリアスカートにセットされる。
ハードポイント
多数のハードポイントが搭載されている事から拡張性も高く、ある意味ではアナハイム版F90とも言える存在であり、F90と同じく数多くのバリエーションが存在する。
補修の際にはベース機のヘビーガンのパーツを流用する事が容易な上、ヘビーガン用オプション装備(パワードウェポン装備等)の換装が可能。この機能を利用して、ケビン機は戦闘時に損傷した肩部スラスターブロックをヘビーガンの肩部スラスターブロックで代用している。
前身となるプロト・ハーディガンはミッションパックに対応していたが、ハーディガンにも対応しているかは不明。バリエーションのブリッツクリークとナイトレイドを見る限りでは、混戦装備には対応している事が窺える。
バリエーション
ハーディガン・ブリッツクリーク
ハーディガンを電撃作戦仕様にカスタマイズした機体。
フォーミュラ計画のデータ供与によって、ヘビーガンより数倍上の性能を持つ。連邦のMSとしては、珍しく槍状の装備を使う。
第106守護中隊で運用する機体の色は黄色が中心で、サイド1のコロニー、24バンチにおける反地球連邦政府運動によるゲリラ活動鎮圧の為に出撃した。
民間軍事企業ダンシネインが擁するMS部隊で運用する機体は白色が中心で、頭部にはバーナムの森所属のジェガンやバージム・マハウスと同型のセンサーが追加されている。
ハーディガン・ナイトレイド
※表示されているのは通常のハーディガンで、ナイトレイドはリンク先の二枚目を参照。
ハーディガンの夜襲降下作戦タイプ。地球圏インド地方で起こった、旧ネオ・ジオン派の反地球連邦政府組織による内乱鎮圧の為に出撃した。この鎮圧作戦を指揮したのはバズ・ガレムソン中佐で、昇進している。
後に試作型(RGM-111typeNR)と設定され、ナイトレイドの制式型(RGM-111typeNR2)が登場している。
ヘビーガンⅡ
ヘビーガンのマイナーチェンジモデル。形式番号RGM-111X。
性能は不明だが、RGM-109 ヘビーガンからさほど劇的な変化が無かったとされている。
詳細はヘビーガンのバリエーションを参照。
プロト・ハーディガン
ヘビーガンⅡの性能向上型。形式番号RGM-111Y。
サナリィから得たF70 キャノンガンダムのデータが導入されたことによって、ジェネレーターは出力がヘビーガンⅡから更に13%向上し、各部のハードポイントにF90のミッションパックの装着が可能となっている。
メガマシンキャノンが増設され腕にはツインビームガンを追加、各部スラスターも更に増やす事で大幅な性能向上を見せている。
本機で得たデータによって「ハーディガン」が完成する。
元の設定ではヘビーガンのカスタム機である「ヘビーガン・カスタム」で、形式番号はRGM-109Ⅱだったが、ヘビーガンⅡが新たに追加された事により設定が改められている。
Gカスタム
ハーディガンの先行試作タイプ。形式番号RGM-111Y2。
プロト・ハーディガンをベースにMSA-0120の技術で改良された試作機で、頭部はZ系の流れを汲むヘッドタイプに交換されている。バックパックには、MSA-0120由来のメガ・ブーストが増設されており、有線で繋がった腰部のパーツにはビームマグナムのものと同型と思われるカートリッジが収められている。(Eパックカートリッジを利用したメガブーストの為か?)
アナハイムの意向を受けてF90の実戦投入を監視し情報収集し、AEの関わった証拠の隠滅などの裏方も担う部隊ウジャトアイズに2機配備されている。
2機のうち1機のパイロットはコンペ時にMSA-0120のパイロットであったヴェロニカ・ヴァーノン中尉。
立体物
1/100シリーズにラインナップ。劇中で使用した装備が同梱する。
余談
大将軍列伝にはハーディガンモチーフの鵬猟角が登場した。
スーパーロボット大戦Wの主人公一家のアーディガンの名は初期設定ではハーディガンだったことをうますぎWAVE内の過去のスパロボを寺田Pが振り返るコーナー『スパロボメモリーズ』でWが採り上げられた際に語った。