バズ・ガレムソン
ばずがれむそん
あとはゆっくり休んでくれと
ジレ大佐からの伝言だ………
あの世でゆっくりとな!!!
CV:池田勝
地球連邦軍の中佐→大佐。主人公『トキオ・ランドール』の元上司で、特務部隊「306部隊」の隊長でもある。35歳。
本編の3年前、当時は既に禁止とされていた『ジオンの残党狩り』を娯楽感覚で行っていた卑劣漢。その残虐な行いに愛想を尽かしたトキオが反発して、距離を置く理由ともなった。
スキンヘッド、頬に大きな傷、目の細い強面……と、悪役の記号をこれでもかと詰め込んだビジュアル。
ちなみに、本作の話の発端となった『ジオンの残党狩り』は任務外の行動であり、無抵抗であろうが自身の嗜虐的な快楽が満たす為なら状況を問わなかった。
この為、本作のヒロインのレイラ・ラギオールの両親は無残に殺され、年若い彼女が復讐心に駆られる原因ともなっている。
こんな悪漢でも士官学校を卒業して地球連邦軍の大佐に昇進できてしまう、ある意味連邦の腐敗が生んだ産物、あるいは象徴めいた存在感。
「使える部下にはとことん恩賞を与える」スタイルであり、対立こそしたがトキオの腕前は買っていた。
この為、最新鋭機であるネオガンダムを与えて懐柔しようとしていたが、逆に強奪されて自身の破滅の引き金を引いてしまう。
上記の通り、中々の外道であるが部下の面倒見が良いからか、一部ではカルト的な人気を呼んでいる。
また、機動戦艦の艦長をこなしながらMSパイロットも一流と言う完璧超人でもある。
連邦参謀本部が見出したニュータイプ候補者の1人(27歳)。階級は大尉。U.C.0116年に軍からの指令で第106守護中隊から新生FF部隊に転属される形で登場。コード・ネームはF002(ファスト2)。ちなみに、この時点では頬に傷はまだ無い。また、後に部下となるドーフマンとも初対面であり、後に自身の艦となるラー・カイラム級エイジャックスが新生FF部隊の母艦であった。
本作でのガレムソンは、ディル・ライダーがニュータイプとして注目されている事を煽ったり、最新鋭量産機「F80」が優先的に配備されると聞かされていたにもかかわらず、実際には代用のF71が宛がわれている事への不満で隊長のギデオンに食って掛かるなど、若さによる態度の悪さがあるものの、サナリィの責任者であるジョブ・ジョンがF80に不具合があるため保留にした旨が伝えられると「技術屋にしては殊勝な態度だ」と切り替えられる対応の早さも見せている。
ルナツー第4アグレッサー部隊との演習時には、相手の1機を盾にする卑怯な戦法こそ見せているが、ヴェロニカ機に1vs1へと持ち込まれて窮地のディルを助け、「小僧、個人プレーはダメだ」と忠言した上で「シャキッとせんか!オレにガンダム(F90)のシートを譲るのか!!」と発破を掛けるなど面倒見の良さも発揮されている。
また、へビーガンⅡと聞いて0111年に設計したマイナーチェンジ機と気づくMSへの造詣に加え、戦闘時にはニュータイプとしての先読みを発揮するディルに対して培ってきた経験値の差を見せて彼の先読みを補助すると言った戦い方を見せている。
一方で「殲滅者(アニヒレーター)」の異名が知られており、傭兵業界では鼻つまみ者で気を付けた方がよいという事がミズマからディルに伝えられている。
ミズマに対しては私情では人を殺さないと告げており、実際に戦場ではコックピットを狙い確実に仕留める描写があるものの、SF91の頃とは異なり快楽のために殺しをする描写はこの頃はない。
同じFF隊のリゼル隊のリーダーであるファオナ・ブリガンとは深い関係になったらしい描写があり、その後の彼女は妊娠したと思わしき描写がある。
F80を希望し続けているが、ディルがF90 3号機に乗る事となり、2号機が空いてガンダムに乗れる機会が訪れたがAIに得体のしれない力を感じて気にくわないからか、譲った模様。
FF隊はロナ家の影響下にあるが、ガレムソンはカロッゾ・ロナに雇われて隊に入っており、この時点でロナ家との伝手が出来ている事がうかがえる。
トリムールティ防衛戦のさなか、暴走したニュータイプに首輪をつける、というカロッゾからの指示に従いディルと交戦。そして今までとは一転して戦いを楽しんでいる事とニュータイプを異端として考える事からの歪みを明らかとする。
その最中、ハルファイターを駆るミズマにとどめを刺そうとするが、子に導かれてミズマの盾となったファオナのリゼルへビームスパイクを撃ち込んでしまう。
その動揺の隙にミズマからヴェスバーを撃たれてしまう。
これによりファオナと子を失う原因となったミズマは本人が望んでいたわけではないがかつてジオン残党に属していたことからジオンの恨みへとなり、ジオンの残党狩りに繋がったのではないかという考察もされている。
ただ彼と繋がっていたカロッゾとジレが過去の遺物に過ぎないジオニストの排除を目論んでいた点から見て、彼がジオン狩りを行ったのはカロッゾらの差し金と言う説もある。
U.C.0088年:生誕。時期的にグリプス戦役終盤からティターンズ崩壊までの頃とされる。
U.C.0116年:27歳。階級は大尉。ニュータイプ候補者の1人として、第106守護中隊から新生FF部隊に配属される。
U.C.0117年:28~29歳(推定)。「掃討作戦」と言う名のジオン残党狩りを継続。この時に新生ネオ・ジオン残党だったレイラ・ラギオールの両親が惨殺されている。
U.C.0118年:29~30歳(推定)。階級は中佐。掃討作戦の一環としてインド地方の旧ネオ・ジオン系反連邦組織を鎮圧するべく、ナイトレイド部隊を指揮する。
U.C.0120年:31~32歳(推定)。再びジオン残党狩りを開始。部下のトキオ・ランドールに「残党狩りは軍規で禁止されている」と進言されるも、上官の命令に背いたと言う理由を盾に、逆にトキオの方を投獄する。なお、ほぼ同時期の火星圏でオールズモビルがF90を襲撃しているため、このガレムソンの残党狩りは軍でも高く評価されたと思われる。
U.C.0123年:35歳。階級は中佐→大佐。だいたい概要欄の通りで、アナハイム社とクロスボーンバンガードの裏取引に関与し、さらにゼブラゾーンで事件を起こした両方の始末も担っていだ。しかし、新型機ネオガンダムの2号機が盗まれた挙げ句に旗艦のエイジャックスが轟沈、さらに自身もネオガンダムの1号機と共に宇宙に散る。
- ガレムソンの一人称
GジェネFのムービーにおいて「貴様ァッ!! 軍法会議にかけるまでもない!! ワシが裁いてやる!!!」発言から誤解されるが、原作のガレムソンは基本的に「私」である(一応だが、激昂した際に一度だけ「俺」と出た時もある)。
もっとも、ビジュアル的には「私」と発言するよりも「わし」と発言している方が雰囲気にあってる上、カルト人気に拍車を掛けたのもこの辺りの影響が含まれていると思われる。
- 第106守護中隊
ハーディガン ブリッツクリークの解説に登場する連邦軍の部隊。年代は不明だが、サイド1コロニー24バンチで勃発した反地球連邦政府組織によるゲリラ活動鎮圧のために出撃したとされている。
シルエットフォーミュラ91 ネオガンダム1号機 だいたいこいつのせい 外道
バスク・オム:ハゲで対ジオン組織の現場指揮官で大佐という色々ガレムソンと共通点のあるガンダムの悪役。その対ジオン組織のトップはガレムソンと声が同じ時期があった。
フェデリコ・ツァリアーノ:同じく『悪人面が際立つ』連邦軍人。
アリー・アル・サーシェス、デシル・ガレット:同業者。
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「機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91」より、バズ・ガレムソンとその愛機、ネオガンダム1号機との掛け合い。1,025文字pixiv小説作品