貴様は……!!
また人を殺すためにやってきたのか!
CV︰中原茂(Gジェネシリーズ)
概要
地球連邦軍所属のMSパイロット。21歳で実直な性格の青年だが、コロニー生まれのお坊ちゃんとも言われる。アナハイム・エレクトロニクスへMSテストパイロットとして出向し、同社の極秘プロジェクト「シルエットフォーミュラ計画」の開発チームに選出され、同計画で開発されたシルエットガンダムのテストパイロットを担当している。
ニュータイプとしての素質を開花させる場面もあるが、当時は「ニュータイプ」概念・単語がやや風化していた事情もあり、明示はされていない。
謎の襲撃者と交戦した際にはシルエットガンダムのリミッターを解除、蓄積されたデータをカットしたことで、機体の機動性と機体バランスが不安定で制御困難となったが乗りこなして撃退する。また、強奪直後のネオガンダム2号機の性能に自身を順応させるなど、その腕前は間違いない。
パイロットとしては十分すぎる力を持っていたが、本編終了後は長年の不信感を理由に連邦軍を辞めた。
過去
宇宙世紀120年に、当時上司だったバズ・ガレムソンに旧ネオ・ジオン残党を標的とした「残党狩り」の参加を命令されるが「地球連邦政府によって残党狩りは禁じられている」事を批難し、加えて抵抗する気のない相手を拷問や惨殺に近い非道な手段で追い詰めるガレムソンと彼に指揮されるMS部隊のやり方に嫌悪感を抱き、残党狩りへ参加する事を抵抗している。結果、服務規程違反で独房入りとなり、ガレムソンの部隊からも追放される事になった。
なお、禁止行為を行っているガレムソンも本来は処罰される立場なのだが、連邦政府に都合が良い任務を担っていたのか処罰は免れている。特に、残党狩りを行った宇宙世紀120年は第一次オールズモビル戦役が勃発したタイミングと同時期であり、地球侵攻を目的とした火星独立ジオン軍のテロ行為で連邦は多くの被害を受けることになる。つまり、ガレムソンにとって都合が良い出来事が多数出来てしまったことになる。
声優のエピソード
Gジェネレーションシリーズでトキオを演じた中原茂氏は、ガンダム好きの後輩から「中原さんはガンダム2機も乗ってるんですから、1つ譲ってください!!」と懇願されたのだが、トキオを半ば失念していた中原氏は「俺、ヘビーアームズだけだけど……」と答えてしまうも、その後輩に指摘されてようやく思い出したとのエピソードがある。
余談
- 良くも悪くも「外伝作品の主人公」であり、同時期のデフ・スタリオンやベルフ・スクレットと共に他の作品と比べるとやや影が薄い。
- サナリィ(民間)から連邦軍へ編入させられたデフ・スタリオンとは真逆に、連邦軍からアナハイム(民間)へ出向している。なお、ベルフ・スクレットは連邦軍でのみ活動している。