概要
宇宙世紀シリーズにたびたび登場している月面都市。
1969年にニール・アームストロングがアポロ11号で降り立った場所と言われる月赤道部の東経23.5度付近のクレーターに建造された最初の月面恒久都市で、名前はロケット開発に大きく貢献したヴェルナー・フォン・ブラウンから取っている。
元々はスペースコロニー建造用の資源を採掘する為の基地フォン・ブラウン・ヴィレッジであり、付随するマスドライバーを用いてサイド1、サイド2をはじめ、サイド3以外のほとんどのコロニー建造の為の資源を供給した。基地近傍に恒久都市が建造され、宇宙世紀0027年にはフォン・ブラウンの名前を冠して完成した。地球との定期便が運行しており、月面都市の中では最初に市政が布かれる。
その後、月の裏側にあるサイド3へ資源を供給するために別途としてグラナダ基地が造られ、この基地が後のグラナダ市となる。
コロニーの建設ラッシュと宇宙移民者増大により繁栄し始め、それにより都市の規模を拡大しクレーター底面に建造された最初の市街の上に積み重なるように拡張され、下層のほうでは天井に照明を配し、内部を照らしている。
その結果、月面で最大規模を持つ中心都市となり、人口は約5千万人となっていった。経済的には豊かで、犯罪発生率は低く治安は非常に良いレベルとなっているらしい。
内部には市街地やアームストロング公園がある他、バイオマスやアミューズメントゾーンが存在する。また大企業アナハイム・エレクトロニクスの本社もここに置かれている他、アナハイムの工場も存在し、この工場で数多くのMSが開発・製造された。
宇宙戦国時代ではある事件を契機に地球連邦の中央議会が地球のダカールからここに移転している。
また連邦崩壊後の宇宙世紀0210年代にはセツルメント国家議会に対して月面都市はサイド1、サイド4と共にセツルメント自由同盟と言う自治体を組織しており、自由同盟の詳細は不明だが月面都市であるフォン・ブラウンもそれに含まれていると見られる。
各作品では
- 機動戦士ガンダム0083(デラーズ紛争)
宇宙世紀0083年、シーマ隊との戦いの後にアルビオンがここに入港し、大破したGP01がここでフルバーニアンに改装された。
尚、ここのジャンク屋には元ジオン兵ケリィ・レズナーが住んでいた。
宇宙世紀0087年にティターンズがここを占拠するアポロ作戦を発動、一時的に占拠したがエゥーゴによって奪回される。
- 機動戦士ガンダム逆襲のシャア(第2次ネオ・ジオン抗争)
ここで建造されていたνガンダムが発進してロンド・ベルと合流している。
- 機動戦士Vガンダム(ザンスカール戦争)
既にこの時期には月の中央政府と呼ばれている。小説版ではエンジェル・ハイロゥの犠牲となった。
余談
宇宙世紀から1万年以上たっていると言う設定の『∀ガンダム』にはフォン・シティとして登場する。