1989年1月14日から1992年9月26日までテレビ朝日系列で全164話が放送された。例の如く下ネタギャグが非常に多かったため、「子供に見せたくない番組」では常に上位を記録した。スポンサーも付きにくく、中期にはゲーム化を手掛けたテクモ、関東ローカル時代のコジマの2社だけだった。現在では放送出来ないエピソードも多く、再放送では放送していない。

2013年より第1回から第85回まで収録された「おはヨーグルトBOX」(全17巻)と第86回から第164回(最終回)まで収録された「こんばんワインBOX」(全16巻)の2種類のDVD-BOXがそれぞれポニーキャニオンから発売。同年10月16日より全巻のレンタルが開始(レンタルは1枚単位から可能)で現在では好ましくない表現が含まれている事を前置きした上で原版通りに全話収録されているがエンディングテーマの「GO! GO! ハマちゃま (COUNT IT OFF)」は権利上の都合で未収録となっている。

また、月刊誌での連載だったのでアニメオリジナルストーリーの回が多いが、136話「なんて骨体! このウナギりものめー」のオリジナル回は当時のアニメ雑誌の感動エピソードランキングでランクインしたことがある。

一方「子供に見せたくない番組の上位≒高視聴率の法則」の例に漏れず、『おぼっちゃまくん』も常に20%前後の視聴率を維持していた。同じ時間帯に放送していたフジテレビのアニメ枠(『名門!第三野球部』→『らんま1/2』→『ドラゴンクエスト(勇者アベル伝説)』)をことごとく夕方ローカル枠へ追いやって枠自体を廃止させ、さらにTBSの長寿番組『クイズダービー』とも競っていた(ちなみに『クイズダービー』で『おぼっちゃまくん』に関する問題が出題されたことがある)。末期はフジテレビの『平成教育委員会』に視聴率を奪われ1桁台に落ちていたが、スポンサーが付きにくいハンデを背負いながらも3年半続いた時点でおぼっちゃまくんがいかに強かったかわかるであろう。

ちなみに朝日放送はその時間帯はローカルドラマ『連続アクチュアルドラマ部長刑事』→『新・部長刑事アーバンポリス24』の放送があったため、本作品を夕方に先行放送した。

2024年の2月22日にYouTubeでおぼっちゃまくん公式チャンネルが開始され、1話から毎日エピソードが配信され一部の回を除き45日限定公開で一気見が行われた後は残っていた回も非公開となり、そのほかOPとEDはカット、次回予告も同様でありチャンネル開始日に一時的に配信された次回予告まとめでしか見れなかった。

余談

小林は1989年に第34回小学館漫画賞を受賞した際、「この作品のどこがおもしろいのかわからない。来年度からは人気だけでなく『作品の良し悪し』も含めて審査したい」という趣旨の侮辱とも取れる総評を述べられたことに激怒し、「こんな下品な漫画に賞をくれた審査員の度胸に感謝します」という強烈な皮肉をこめたコメントを壇上で返したことを、『宝島』に連載していたエッセイ漫画『おこっちゃまくん』で明かした。その翌年以降から審査員が刷新されている。

この騒動が後の「ゴーマニズム宣言」シリーズに代表される、小林自身の思想を漫画という表現媒体で積極的に発信するというスタイルに発展していくこととなった。

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