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概要編集

ガシャポン』のうち、サンライズ系アニメ作品のロボット低頭身デフォルメしたものを塩化ビニル樹脂で成形、カードシールとともにカプセルに封入したもの。


最も代表的なものがSDガンダム

SDガンダムの立体商品化は1985年6月にリリースされたガシャポンの『SDガンダムワールド』が初めてであり、BB戦士(1987年~)や元祖SDガンダム(1988年~)の登場により商品呼称の整理が求められ、ガンダム以外のロボット作品も含めたブランドとして『ガシャポン戦士』という呼称が用いられるようになった。


キン消し』に対応する呼称として『ガン消し』というものもある。


SDガンダム以外の作品としては『SDドラグナー』『SDエルガイム』『SDダンバイン』『SDパトレイバー』『SDマクロス』『SDザブングル』『SDバイファム』『SDレイズナー』等が存在した…というより、『SDガンダムワールド』のラインナップに半ば悪戯で紛れ込ませたものだという。

(お分かりと思うが、大半はサンライズ繋がり(パトレイバー、マクロスは除く)である。後にスーパーロボット大戦に参戦し、スクランブルギャザーに収録された一部作品はこちらのSDシリーズのイラストが流用された)



ガシャポンおよびカードダス自販機による販売形態ゆえに、『同時に販売機に納入された全ての商品に、購入される機会が平等に存在する』という特性がある。

このことは結果として『単独で商品化しても相応の売り上げが期待できない』キャラにも、(事実上ハズレ枠としての扱いでも)商品化の機会が与えられる稀有な市場という特徴につながった。

実際、『ガシャポン戦士以外では立体商品化されていないキャラ』は結構な割合で存在している。『ガンドランダー』に関してはシリーズ全体がガシャポン戦士での展開を中心としていた。


また、ガシャポン戦士で初登場したMSも存在する。ガンダム4号機5号機6号機7号機が有名で、これらは後にリアルタイプの設定がMSVとして宇宙世紀のMS開発史に組み込まれ、ゲームオリジナルのサイドストーリ-に起用されるに到った。

その他にも、文章設定のみが存在した機体に対し、ガシャポン戦士用に初めてデザインが成され、後にリアルタイプに反映されたパターンは少なくないらしい。


また、1980年代から1990年代にかけてバンダイが展開していたボードゲーム『パーティジョイ』シリーズの中には、盤上のコマとしてガシャポン戦士に似たフィギュアを含むものがあった。『スーパーバーコードウォーズ』でも特定のゲームモードで同様のコマを用いる。

れっきとしたバンダイの商品(の部品)であり、素材・サイズ・デザインの方向性はガシャポン戦士と同じだが、ガシャポンとしては流通していないという変り種である。


『SDガンダムワールド』後期のラインナップには『武者』系のキャラが多数含まれるが、これらは『SD戦国伝』ではなく『超戦士ガンダム野郎』に基づく。

ガシャポン戦士の系譜編集

SDガンダムR編集

1993年2月、『SDガンダムワールド』のナンバリングをリセットし、新たにスタートしたガシャポンシリーズ。

カプセル一つに二体のキャラが入っていた従来のスタイルから、プラパーツを含む一体のキャラに変更されている。


ガンボイジャーのキャラが立体で商品化されたのはここだけ。


第8弾以降は『SDR-V』と称するオリジナルキャラクターが発表された。pixiv上でSDガンダムRのタグが使用されるのは概ねこのSDR-Vである。

コミックボンボンの4コマ漫画『元祖! SDガンダム』(横井孝二)の連載終了を受け、『SDV』の発表媒体としての機能を引き継いだともいえる。

主人公格であるRガンダムは変身能力を持つと設定されており、変身後の様々な形態が逐一立体化された。


1997年12月の第21弾まで全193種がリリースされた。

SDガンダムフルカラー編集

その名のごとく彩色済みの状態で販売されているのが特徴(これ以降のシリーズでも共通となる)。漫画『SDガンダムフルカラー劇場』も参照。

1997年10月から2006年2月まで、ステージ1~63と複数のエクストラステージが発売された。しれっと最長記録保持。

SDガンダムフルカラーカスタム編集

頭部や手足を分解・別のキャラと組み替えるカスタム機構が特徴。ジョイントパーツを使用すれば複数体分の巨大合体も可能。

2006年4月から2008年8月までの1~20と、番外のスペシャル弾が2009年5月まで複数発売されている。

SDガンダムインパクト編集

分離・合体の機構をオミットし、『飾ってかっこいいSDガンダム』をコンセプトとしてポージングを重視したシリーズ。特定キャラの組み合わせで、原作の名場面を再現できる。

2008年10月から2009年2月まで全4弾と短命に終わったが、コンセプトは後続作品にも影響を与えている。

SDガンダムバインド編集

通常カラーリングのMSと、バインドver.カラーリングのMS各5種ずつからなり、バインドver.に含まれるバインドパーツを揃えると聖獣(マイソロジー)に合体可能。フルカラーカスタムの技術が踏襲されており、分離合体の自由度は高い。

2009年7月から2010年5月まで全7弾。聖獣は『ハーディア』『アレシディア』『クロスディア』『アローディア』『ポセイディア』『ヘルメディア』『ウラノディア』で、『ヘルメディア』と『ウラノディア』の合体形態である『エイロディア』はこのシリーズの最終ボスという扱いになっている。

ガシャポン戦士NEXT編集

造形・彩色・可動性が更に『進化したSDガンダム』。ここから商品単価が¥200になっている。

2010年12月から2015年4月まで、通常ナンバリング24弾とSP4弾、リアルタイプカラーバージョン3弾が発売。

ガシャポン戦士DASH編集

新機軸の関節構造を採用。事実上組み立てキットになっており、¥300という商品単価に見合うだけのプレイバリューはある。

2015年6月から2016年9月まで全8弾と、複数のカラーバリエーション弾が発売された。

ガシャポン戦士f(フォルテ)編集

2017年1月から、現在も進行中の最新シリーズ。

傍流編集

上記のメインストリーム以外にも、独自のギミックやプロポーションを追求した『ENSEMBLE』『EXPAND』、初期のSDガンダム特有のデザインを再現した『がんばれ!SDガンダム』、リアル頭身のガンダム、人間のSDキャラクター、スイングマスコットジャックマスコットストラップ等、ガンダム関係のガシャポン商品は現在も多様な進化を続けている。食玩方面も参照。

ガチャポン戦士編集

1987年にFCディスクシステム用ソフトとして発売された『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』による。

pixiv上で『ガチャポン戦士』のタグが使用されているのは、主にこのシリーズのゲーム画面をモチーフとした作品である。

第5作(1992年)まで『ガチャポン戦士』表記が用いられたが、2000年以降は『ガシャポン戦記』『ガシャポンウォーズ』となっている。

小ネタ編集

OVA機動戦士SDガンダム MARK-Ⅱ 』(1989年)には、勇者召喚できるアイテムとしてガシャポン自販機が登場する。

関連タグ編集

フィギュア / カプセルトイ

バンダイ / サンライズ / SDガンダム

ガシャポン


カードダス / きゃらか~ん


横井孝二 / レイアップ

にゃご神

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