機体データ
型式番号 | RMS-117 |
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所属 | 地球連邦軍 |
建造 | ルナツー開発基地 |
頭頂高 | 19.0m |
本体重量 | 36.3t |
全備重量 | 56.9t |
出力 | 1,507kW |
推力 | 63,200kg |
センサー有効半径 | 9,200m |
装甲材質 | チタン合金 |
概要
一年戦争終結後、旧ジオン公国軍より接収したガルバルディの高い基本性能に着目した連邦軍が、独自の改良を施した上で量産したモビルスーツ。
形式番号RMS-117。機体ナンバーの「117」はルナツー基地7番目の開発機を示している。
主なパイロットはライラ・ミラ・ライラ、ジェリド・メサなど。
ガルバルディB型のマイナーチェンジ機にあたり、外装等を徹底的に軽量化し機動力を向上、また全天周囲モニター・リニアシートを導入するなど第2世代の局地戦用モビルスーツとしての性格を強めている。
リニアシートの採用によってガルバルディのポテンシャルを十分に発揮出来るようになっており、軽量装甲の採用によって防御性能こそ同時期に運用されたハイザックと比較して劣る結果となったが、その分優れた機動力を発揮した。
なお、当初の設計ではガルバルディと同様にコクピットは腹部にあったが、リニアシート導入に際して腹部にインジェクションポッドを組み込むスペースを確保出来なかった為、左胸に移設された経緯を持つ。このため、コックピットハッチは左胸がスライドして開閉する仕組みとなっている。
機動戦士ガンダムΖΖに登場する当機と同様の外観を持つネオ・ジオン側のガルバルディ系列の機体ガズアル/ガズエルは、ガズアル/ガズエルのキットインストでは当機を経由していない(一年戦争時にβ相当の外観の機体が存在していた)という解釈になっているが、これは資料により異説も多くガルバルディ系列の考察を複雑なものとさせている。(メタな事をいえば単に流用キットであるからなのだが、ゲームや外伝でバリエーション機が増えたことによりガルバルディという機体の開発系統樹を極めてわかりづらくさせている。)
頭部モノアイ・レールは一見すると左右しか振幅が無いようにも見えるが、横レール上を上下する為、視界は広い。
また頭頂部には信号弾が内蔵されており、これによってミノフスキー粒子散布下に於ける友軍への指示を可能とする。
製造後は主に月面都市グラナダやルナツーに配備され、ライラ・ミラ・ライラ率いるガルバルディ隊によって運用された。
基本設計が一年戦争時に行われていた事もあり、宇宙世紀80年代には既に旧式化しつつあったが、性能はベース機となったガルバルディが局地戦を想定して開発された事もあって極めて優秀であり、実際に運用した連邦軍士官からは好評であった。
連邦軍所属の機体であるがティターンズに於いても運用され、パプテマス・シロッコの指揮するドゴス・ギアにも配備されている。
武装
ビームライフル
ゲルググが運用していたモデルの改修型。ストックやセンサー部分に変更が加えられた他、Eパック方式に対応しており、グリップにEパックを内装している。劇中では本機以外にもリック・ディアスが運用していた。
ビームサーベル
近接戦闘用兵器。TV版と劇場版で装備位置が変更されており、TV版ではバックパック内に、劇場版では肩アーマーに1本づつ内装されている。
シールド
伸縮機構装備の独自型。裏側にはミサイル2発が内蔵されている。
信号弾
頭部に内蔵された信号弾。二種類が5発ずつ装填されていて、ミノフスキー粒子散布下における通信手段として重宝されている。
オプション
- バリュートパック
MS用に設計・製造された大気圏突入パック。
関連動画
バリエーション
高機動型ガルバルディβ
ティターンズ・テスト・チーム(T3)が、宇宙世紀0080年代後半に既に旧式化しつつあったガルバルディβを、大幅な改修無しで性能向上させるべく、追加装備であるブースターユニットの検証の為開発した機体。
詳細は高機動型ガルバルディβを参照。
ガズアル/ガズエル
機動戦士ガンダムΖΖに登場。
ネオ・ジオンがガルバルディβと同じくガルバルディを近代化改修し、キュベレイの護衛機として完成させた機体。
詳細はガズアル/ガズエルを参照。
ガルバルディリベイク
ガンダムビルドダイバーズに登場。
ガルバルディβをとあるガンダム・フレーム風にカスタマイズしたガンプラ。
詳細はガルバルディリベイクを参照。
ガルバルディβ(フィーリウス・ストリーム機)
『ジョニー・ライデンの帰還』に登場。
『ギレン暗殺計画』の後に紆余曲折の末、地球連邦軍強襲揚陸艦ブランリヴァル隊所属となったフィーリウス・ストリームの乗機。
ガルバルディβにガンダム試作4号機のバックパック、ロングレンジビームライフル、シールドを装備した機体。
本来秘匿性の高いガンダム開発計画由来のこのパーツ群はアナハイム・エレクトロニクスの倉庫に残されていたようで、恐らく試作4号機がガーベラ・テトラに改修する際に出た余剰パーツと思われる。
パーソナルマークとして10年前に死闘を演じた-そして永遠に越えられない壁となった-ランス・ガーフィールド中佐の駆るグフカスタムヴァイス・ローゼ(白薔薇)を模したブルー・ローゼン(青薔薇)のエンブレムが左肩に描かれている。ジオンらしさなのか「BlaueRosen」とドイツ語スペル付。
単行本15巻のカラーページにて機体配色もヴァイスローゼを模した白と青である事が判明した。
ガルバルディβ(作業用仕様)
漫画AOZRe-Bootに登場するガルバルディβの改修機。
宇宙世紀0091年10月に火星で起こったティターンズ残党及びジオンマーズ軍の「インレの翼」奪回作戦、通称「輝ける星」作戦で使用された機体。
右胸部に有視界用のコクピットがあり前面はガラス張りになっている。
普段は火星での採掘作業やパイプライン建設用の建機。
チェスターjrのバイアラン(作業用仕様)に率いられ新生PG部隊のハイザック飛行型と戦った。
武装は原型機の使用していたビームライフル。
立体化
ガンプラでは旧キットが1/144、1/100スケールで販売されており HGUCも2018年6月に発売。1/100キットには1/48ライラ・ミラ・ライラのミニフィギュアが付属。
完成品では「MS in Action!」で通常版が一般販売、ティターンズカラー版が限定で発売された。
また2025年4月に、ROBOT魂ver.A.N.I.M.E.でも発売予定。
SDガンダムフルカラーシリーズにラインナップ。※現在、入手困難
関連イラスト
関連項目
ペズン計画:ベース機であるガルバルディαを作った計画。