ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

バリュート

4

ばりゅーと

バリュートとは、ガンダムシリーズ(主に宇宙世紀に)登場する大気圏突入用装備。名称は、米国のグッドイヤー社が開発した同名の大気制動装置より採られている。

実在するバリュートはバルーンパラシュートでバリュートと名付けられたように、風船型のパラシュートである。

通常のパラシュートより強度があることから、主に爆撃機など高速飛行する航空機から投下される爆弾等の減速に利用されている。

ESA(欧州宇宙機関)やNASAJAXAなどでは後述のガンダムシリーズのように再突入装置として使う研究が行われている。

こちらはJAXAでは展開型柔軟エアロシェル(MAAC)と呼ばれており、内部にガスを注入する事で形状が維持されるインフレータブル方式のものがバリュートとも呼ばれている。

断熱圧縮を含めた熱から守るのではなく、空気ブレーキにより減速を行う装置で、突入時に熱の発生を緩和させて長い時間をかけて徐々に減速して降下していく装置となっている。また、着地、着水時の衝撃軽減のクッションや着水後の浮き輪となる機能も有している。

概要

モビルスーツ及び艦艇用の外付け式大気圏突入用装備。

宇宙から地球への大気圏突入時には、大気と突入物との間に発生する摩擦熱によって、機体は高熱に晒される。

これはモビルスーツであろうとそれは例外ではなく、既存の合金装甲と比べて規格外の剛性を誇るガンダリウム合金で装甲を覆った機体であっても、適切な装備を用いなければ地上への降下は不可能である。このリスクを軽減する為に開発されたのが、宇宙世紀のバリュートシステムとなる。

RX-78 ガンダムの大気圏突入用装備を発展させた装備であり、突入時にパラシュート型エアクッションを展開、その後エアクッション底部のノズルから冷却ガスを噴出する事によって、降下に伴う空力加熱から降下物を保護する。

モビルスーツ用と宇宙艦艇用の二種類があり、モビルスーツ用の物はその性質上外付け式のオプション装備として用いられ、人間用のパラシュートザックのようにバックパックに重ねるようにして装備され、更に最終減速用のバーニアユニットも装備される。

艦艇用の物は艦尾に搭載され、単なる大気圏突入用装備として以外にも、地球から宇宙へ打ち上げられる物資類を回収する為の減速用ブレーキとしての応用も可能。

その性質上、大気圏突入のタイミングを狙った奇襲攻撃や、宇宙空間からの地上施設強襲等で効果を発揮するが、一方でバリュートを構成する材質は比較的脆いため、展開状態ではスラスター類による移動が行えない、下方からの攻撃に無防備となる、などデメリットも多い。

当然、突入時にバリュートがトラブルで展開されない等の不具合がゼロである訳でもなく、大気圏突入前の戦闘によってシステムが破損した場合は、大気圏突入能力を喪失する為、母艦への帰還を行う事がセオリーとなる。

上記のデメリットを更に克服するため、Ζガンダムなど一部の機体(主に第三世代モビルスーツ)では、「ウェイブライダー」形態といったMA形態に変形し、機体下部にショックウェーブを発生させたり、冷却ガスを噴出する機能を内蔵する事で、単独での大気圏突入を可能としている。しかしながら、このような変形機構は機体コストの増大や整備性の悪化を招くため、普及はしなかった。

最終的には、宇宙世紀0120年代を過ぎた頃からビームシールドが軍用装備として一般化し、Iフィールド・エフェクトによって大気摩擦の軽減他が得られる事が判明すると、バリュートのアドバンテージが消失したため、宇宙世紀の歴史から姿を消す事となった。

機動戦士ガンダムサンダーボルトにおいては190話においてソーラ・レイから機体を守る装備として登場。

エアクッションで覆い、冷却ガスを噴出する事で熱から守るのではなく、エアクッションのみを展開して機体を覆うのみであり、エアクッション自体や膨張用のガスが融解・蒸発するアブレータとして熱を阻んでいるのではないかと考察されている。

こちらはあくまで防護装備としてエアクッションを展開する機能しかない為か、Zガンダムで登場したバリュートと比べて小型となっている。

また、宇宙世紀外の世界観の作品である機動戦士ガンダムSEEDFREEDOMでは大気圏突入用のオプション装備としてバリュートに類似した装備が登場している。

モビルスーツの脚部に装備される形となっており、劇中ではゲルググメナースルナマリア機)、ギャンシュトロームアグネス機)が装備。

両脚の脹脛部の外側に装備され、突入時には下部にエアクッションが展開される。そのためMSは脚部をクッションに乗せ、SFSに乗るような形で降下する。

また、突入時の衝撃でクッションが裂けるのを防止するため、展開時は両脚部が固定される。

なお、前々作に当たる『SEED』第1話にてヘリオポリスコロニーに潜入するクルーゼ隊のスペースランチが逆制動代わりのショックアブソーバーとして展開したクッションに酷似しており、当装備はこの装備の派生ではないかと考えられる。

立体物

SDガンダム ガシャポン戦士にてバリエーションとして展開前のバリュートを装備した百式やマラサイなどが発売。展開したものも別にあり、傘状に開いたエアクッションの中に他のMSを収めてクッション内に収まった状態にすることが出来る。

ガンプラではMGにおいて百式+バリュートシステムとして発売されたのが最初。そのバリュート部分だけが後に拡張パーツとしてプレミアムバンダイ限定で発売された。劇中でバリュートを装備した機体で当時発売済みのキット(ネモリック・ディアスハイザック百式Ver.1.0)に対応したアタッチメントが付属するが、マラサイ及び百式Ver.2.0(及びそれを基にした百式改量産型百式改)にはそちら側にアタッチメントが付属している。ちなみに、なぜかジムⅡには付属しない。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

バリュート
4
編集履歴
バリュート
4
編集履歴