概要
CV:上田敏也
人物
地球圏最大の巨大複合企業アナハイム・エレクトロニクス社の会長で、実質的なトップに立つ人物。67歳。
他にも、月商工会議所会長や地球連邦商業通信協議会理事、地球連邦議会商工業諮問機関理事等も兼務しており、その立場から政財界にも深い繋がりを持つなど、絶大な権力を持っている宇宙世紀の関係者の中でも超大物である。
小説版の『機動戦士Zガンダム』ではティターンズの結成者ジャミトフ・ハイマンとも浅からぬ因縁がある様子が描かれている。彼とは士官学校時代の同期で、ジャミトフは経営者として大成功し、自分以上に確固たる社会的上位の地位を得たメラニーに嫉妬していたとされている。
作中の立ち位置からスペースノイドと勘違いされやすいが、実は生粋のアースノイドであり、人種はユダヤ人で、中東出身。
現在の姿からは想像出来ない位に苦労人としての経歴を持ち、紛争によって難民となり、後にニューホンコンに渡って商売のやり方を覚えたとされている。小説版でのジャミトフと同期で士官学校を出ている(士官学校生徒は公務員であり、金がかからないどころか、逆に給金が出るため、這い上がってきた苦労人という設定に合致する)という記述でわかるように、まずは地球連邦軍人としてキャリアをスタートさせ、その後、財界に転身したようである。
『機動戦士Ζガンダム』の準備稿によれば、メラニーの究極的な目的は、地球上の人間を全て宇宙に上げてコロニーに移住させ、イスラエルの聖地をユダヤ民族の手に取り戻す事であり、メラニーがコロニー政策を進めてきたのは民族運動の一環であるとされている。
ただし、ジオン・ズム・ダイクンの唱えたジオニズムに関しては全く共感していないどころか、むしろ災いをもたらすだけの物として嫌悪している。
その理由は、過去の経歴からもアースノイドの社会の抱えている実情を深く理解している為であり、アナハイム・ジャーナルではアースノイドの誰もが裕福な訳では無く、むしろ最先端の科学技術のコロニーでの生活に適応したくても出来ない無学な貧困層の者の方が圧倒的に多い事実を、ジャーナリストのカイ・シデンに語っている。
そして、それを全く理解していないジオン・ズム・ダイクンやその息子のキャスバル・レム・ダイクンが、「アースノイドの全てを『地球の引力に魂を引かれた者共』と一方的にレッテルを張り付けて切り捨てた」と痛烈な批判をしている。
劇中の様相
エゥーゴ最大のスポンサーであり、その結成にも積極的に関わっている事から、作戦立案までもを左右する影響力を持つが、専ら部下を代表者として各方面に派遣して任せており、彼自身が直接手を下すことはほとんどない。
一方、エゥーゴの思想に共感している訳ではなく、あくまで商売人として戦争を利用して消費拡大を図り、今一つ振るわなかった当時の世界経済を再活性化させる事を目的としている。部下のウォン・リーをエゥーゴへ出向させたのも、それによってエゥーゴの動きをコントロールして自らの思惑に沿うよう行動させるためである。
ただし、ただ後方で構えているだけでもなく、アクシズのハマーン・カーンとの直接交渉には自ら陣頭に立って赴く等、ここ一番の正念場では重い腰を上げる事も厭わない行動力を見せている。
宇宙世紀0099年の時点で存命しているが、『機動戦士ガンダムUC』の舞台となる宇宙世紀0096年の時点で会長職からは退いている。
サイアム・ビストからは評価されており、彼が実務から離れたアナハイムは「腑抜けた」とのこと。
非公式作品では、漫画『新・ジオンの再興』に登場。
秘書からは健康状態を少々損なっていることを仄めかされている他、メラニー自身も視力の低下や医者からカフェインの摂取を止められている旨を口にしている。
宇宙世紀0092年にある人物が連邦の目をかい潜ってメラニーに接触し、来たるべき闘争に備えて武器と資金の支援を要請した。
スパロボでは
出番は少なめだが『SC2』などの作品ではロゴスのメンバーとして逮捕されている。