概要
ドラゴンクエストシリーズ(『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』を除く)の全作品に登場しているモンスター。
銀か水銀のような身体を持つ銀色のスライムで、硬いのか柔らかいのかハッキリしない。
ゲームにおいて
メタル系と呼ばれる特殊なスライムで「大体の攻撃で受けるダメージを1にする異常な守備力」・「とにかくひらりひらりと攻撃をかわしまくる尋常でない回避率」・「ほとんどの魔法が効かない耐性」・「HPが異常に少ない」という特徴的なステータスを持っている(どの作品でもHPが1桁しかない)。
すぐに逃げ出してしまう事が多いためになかなか倒せるものではないが、他のモンスターに比べて異様に経験値が高い。
ただしこの風潮は『ドラゴンクエストⅡ』からであり、初代『ドラゴンクエスト』のメタルスライムは硬い上に容赦なく呪文をぶっ放してくる殺意の塊な上、経験値は周りのモンスターと比べて精々二倍かそこらとかなり微妙であった。
仲間にできる作品では、とにかくHPさえ何とかできれば異常な守備力と驚異的な耐性で素晴らしい強さを発揮する。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅣ』では「せいすい」を使用すれば一撃で落とせたために、第二章格闘大会前のアリーナのレベル上げが非常に楽になる。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではスライム系のDランクとして登場。はぐれメタルの同種配合素材やメタルカイザーの4体配合素材として利用価値があるが、スカウトは駆け出しのパーティでは至難の業。スカウトが大変な時期には、お見合いセンターの個体を特殊配合に利用するのもアリ。
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』では経験値を稼いでも意味がないためメタル狩りをする必要はない…と思わせて、レアな素材であるメタルゼリーを落とすため、えっちなライトやロトのつるぎなどの特殊なアイテムの制作に欠かせない存在となっている。
『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』では経験値が(一応)レベルアップに必要になり、さらにメタル装備も登場したことでより彼らの需要が上がった。同作では久しぶりにどくばりでの一撃必殺が狙える。
なお、彼らやはぐれメタル、メタルキングを倒した残骸を何日も鋳潰して、熟練の職人が何日も何日も鍛えてようやく出来るのがメタスラシリーズ、はぐれメタルシリーズ、メタルキングシリーズである。
材料が大量に要るうえ、最高峰の職人を以てしても無事に生産できる可能性が低いのでなかなか出回らないとか。
昨今のメタルスライム
最近の作品ではメタルスライムの上位モンスターが登場することもあり、ゲームクリア後ではそれらのモンスターと一緒に登場することもある。その場合経験値差があるためあまりありがたみを感じられなくなるモンスターでもある。
小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』では「みかわしのふく」にもぐったスライムが融けたミスリルをかぶったために一体化した姿。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは鉱石を主食としていた為に変異したスライムとされている。
なお、『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』の♂の個体の話によると、経験値はもともとたくさん持っていたために旅人に狙われまくったので、必死に逃げ足を鍛えてこの驚異的な素早さと回避率を獲得したらしい。
余談
NTTドコモで発売されたドラゴンクエストとのコラボスマートフォン「SH-01F DRAGON QUEST」は、このメタルスライムを倒して得た「メタルのかけら」を鍛冶職人が鍛えて作り上げた…という設定がある(勿論本当にメタルのかけらで作られている訳ではない)。
バブル期にぬいぐるみが発売された際には、灰色では地味だと判断されたのか、真っ白な姿で発売された(大サイズはラメ入りで、小サイズは純白のフワフワであった)。
現在発売されているぬいぐるみは灰色のメタル感が再現できている素材になっている。
関連イラスト
関連タグ
ゴメちゃん:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場する、ゴールデンメタルスライムと呼ばれるキャラクター。
グランブルーファンタジー:同じようなポジションのスライムが存在し、倒すと経験値が大量に入手出来る。
にゃんこ大戦争:「メタルな敵」がクリティカル以外の攻撃で受けるダメージを1にするという特徴を引き継いで登場する。味方にも一部この能力を持つものが存在する。ただし経験値ダンジョンには出てこない。