な なんと スライムたちが・・・!
スライムたちが どんどん がったいしていく!
なんと キングスライムに なってしまった!
概要
『ドラゴンクエストⅣ』で初登場する、王冠を被った若干デブ顔で青色の巨大なスライム。
初登場の『ドラゴンクエストⅣ』では特殊なスライムが8匹合体してこの姿になるのみだったが、『ドラゴンクエストⅤ』以降は最初からキングスライムとして登場するパターンも追加されている。
巨体を生かして相手を押しつぶす攻撃の他、作品によっては「ザオラル」を唱えるものもいる。
ぶちキングやメタルキングなど他のスライムも合体、キング化しており「キング系スライム」と言えるものが回を追う毎にだんだん増えていっている。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅣ』のTVCMは「第5章でキングスライムと戦闘する」という内容だったが、実際のゲームでは第4章でしか戦う事は出来なかった。PlayStation版『ドラゴンクエストⅣ』では、第5章でもあるダンジョンで戦えるようになった
小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』では、スライムにあるような頭の突起は無く、楕円球型であったが、後の『ドラゴンクエストⅥ』等では頭の突起が描かれている。
『ドラゴンクエストⅦ』では、合体してこれになるスライムにスライムLv8という名称があてがわれているほか、王冠も合体スライムの一匹が変化したものとされている。
『ドラゴンクエストⅧ』では、キング系スライムが被っている王冠が『スライムのかんむり』という名称で兜系の装備品として登場。特殊な金属で出来ているらしく、この作品から導入された錬金釜でのアイテム作成では、『はぐれメタルのけん』や『メタルキングよろい』といったメタル系スライムの名を冠した強力な武具作成のための貴重な素材となる。
仲間としての性能
初めて仲間モンスターとして使用できる『ドラゴンクエストⅤ』では加入時点で「ザオラル」を習得しており、その後も「スクルト」「フバーハ」「ザオリク」「はげしいほのお」「メラゾーマ」と有用な技を数多く覚え、耐性も優秀。しかし仲間になりにくい上、レベルアップが遅いくせにステータスの伸びも非常に悪く、レベル上限も30までと残念ながらどうしても育てたいと思うほどの性能ではないためアームライオンほどではないもののやや見掛け倒し感は否めない微妙な扱いだった。合体前のスライムはレベル99まで育ち切ればしゃくねつのほのおまで修得するのに…
『ドラゴンクエストⅥ』でも引き続き仲間にすることができる。最大レベルが99になり、ステータスも大幅に強化されたため終盤まで戦力になる。Nintendo DS版では仲間モンスターの耐性が敵のものと同じという仕様変更により、メラ・ギラ・イオ・炎50%減、ヒャド・吹雪25%減、毒とザキ完全無効、他全ての状態変化にも強耐性というとんでもない耐久力を獲得、さらに強化された。
しかし経験値テーブルが特殊で、低レベル帯から大量の経験値を要求してくるためレベルアップが非常に遅い。次第に必要経験値が減ってくるため最終的には他キャラとの差はなくなるので、気長に育てよう。
また、Nintendo DS版『ドラゴンクエストⅥ』ではオシャレ好きという強烈なキャラクター付けをされて登場する。
ベストドレッサーコンテスト会場におり、初めのうちは主人公らを「キミたちはオシャレじゃない」と小馬鹿にしている(もちろん、この発言の後には仲間達は不満を露わにする)が、コンテスト7をクリアした後は「オシャレな人たちと旅をして、もっとオシャレになりたい」と主人公達のオシャレ具合を認めて仲間に加入する。会話システムでは、ファッション以外に建築物のデザインなどもオシャレチェックの対象となっているようだ。
しかし、メタボ顔のせいか実はかっこよさが初期値20とまさかの全キャラ中最低。だからこそオシャレに憧れるのだろうか。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカーシリーズでは祖父母にスライム4体を要求する4体配合で生み出せる。配合解放直後にはスライムは既に野生で入手できるようになっているはずなので、レベル上げの手間さえ惜しまなければ生み出すことは非常に楽。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではレベル上げが大変なら島を回って「スキルのたね」を集めるという手もある。レベルアップ以上にズンズンとスキルが育つので、MPとの相談になるが強力特技を振るえる。MPが心配なら「けんじゃのせいすい」などで回復して補うのが1つの手。
特性「かいしんでやすい」とスキル「ゆうき」が非常に優秀で、シナリオ中盤までは怖い物無しである。終盤辺りになるとさすがにステータスが厳しいが、配合素材としても優秀な上にスキルも無駄にならない。例えば位階配合で手に入るなげきの亡霊と配合してMP大量消費特技と好相性のワイトキングを作成してやろう。そちらはしっかり育てれば膨大なMPを活かして「ベホマズン」や「ギガブレイク」を思う存分ぶっ放すことができる。
キングスライム系のモンスター
完全回復呪文「ベホマズン」で敵パーティ全体の生命力を回復させるが、滅多に「ベホマズン」を唱えないルーチン設定である事が多い。
基本的に色は黄緑色だが、スーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅥ』のみ赤色をしていた(リメイク版では黄緑色に戻っている)。
メタルスライム(メタルスライムS)が合体してできた巨大なメタルスライム。
- ベスキング
『ドラゴンクエストモンスターパレード』で初登場したスライムベスのキング版。
- レモンキング
同じく『ドラゴンクエスト モンスターパレード』で初登場したレモンスライムのキング版。
- ホワイトキング
こちらも『ドラゴンクエスト モンスターパレード』で初登場したホワイトスライムのキング版。
『ドラゴンクエストⅥ』に登場したぶちスライムがキングになったもの。上部がたるんでいる。「やけつくいき」を使用するのでマヒの恐れあり。
スライムナイトのキングと言うべきスライム。
ホイミスライムのキング。
プリンスライムのキング版的存在。
- キングエメラルド
『ドラゴンクエストトレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』に登場する宝石系モンスター。エメラルドのような身体をしている。
スライムもりもりドラゴンクエストシリーズに登場するキングスライム。スラリンの友達であり、語尾に「~ゾー」と付けて話す。
『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』では戦車バトルで仲間として参戦する。スラリン同様、最大3つの弾を運ぶ事ができ、やまなりに発射させる。更には、侵入してきた敵をボディプレスで攻撃して撃退しようとする。これが非常に強力で、正面からの攻撃をガードするさまようよろいすらも倒してしまう。これにより、最後まで彼の世話になったプレイヤーも多い(もっとも、味方が投げる弾に当たって撃ち出され、敵の戦車に入ってしまい袋叩きに会うこともある)。
『スライムもりもりドラゴンクエスト3 大海賊としっぽ団』では、キングスライムは登場するが、残念ながらスラゾーは登場しない上に、ふねバトルに参加しない。
- ホーリーキング
CV:武田幸史
『ドラゴンクエストⅩ 天星の英雄たち オンライン』に登場するボスモンスター。
- キングジョーカー
『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』で初登場したスライムジョーカーのキング版的存在。特性「根に持つタイプ」を活かした「みがわり」戦術と特性「ツッコミ」による眠り・混乱回復戦術が持ち味。Lサイズ化すれば「やみのはどう」によるデバフ役も務まる。
関連イラスト
他作品のキングスライム
ドラゴンクエストシリーズのスライムはシリーズを代表するマスコットキャラクターとして認知されるキュートな存在だが、 "slime" とは本来『粘液、汚泥、ヘドロ、汚物』などの意味。
その他のRPGでは、始祖たる『ダンジョンズ&ドラゴンズ』以来の伝統を受け継ぐ「醜悪な生体トラップ」としてのスライムが登場する作品も多い。
ましてこれが大規模な集合体となれば、都市一つを壊滅させかねない(映画『マックイーンの絶対の危機』(1958年)、『巨大アメーバの惑星』(1959年)、『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1988年))等など…。
ゲームの類でここまでの扱いはさすがに少ないが。
巨大化スライム・群生スライムが登場するゲーム作品は
- 『エストポリス伝記Ⅱ』(ぬし)
- 『FINAL FANTASY ⅩⅢ』(超大型プリン、超大型ゼリー、超大型ムース)
- 『テラリア』(スライムキング)
- 『サガフロンティア』(スライム大/特大、マグマスライム)
などがある。