概要
ドラゴンクエストシリーズの呪文の1つで初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。『ドラゴンクエストⅡ』から出ている「ザオリク」の下位の呪文である。更に下位の呪文に「ザオ」が存在する。
50%の確率で死んだ仲間をHP半分で蘇生することができる。100%生き返るザオリクと比べると、消費MPは半分で済むが、蘇生してもHPが半分のため、両方覚えているならばケチったりせずにザオリクを唱える方が効率的。
主に僧侶と賢者が習得する呪文で、作品によっては勇者も習得可能。この呪文を覚えることで、教会で金を払って蘇生して貰うことも減る。
敵モンスターが使ってくる場合もあるので、使う敵から倒すのが常道である。
なおこの呪文のゲーム以外のメディアミックスでの扱いは上位互換のザオリクと同等に扱いが難しい、詳しいことは「ザオリク」の記事を参照。白骨化した死体に「ザオラル」・「ザオリク」をやっても効果はない。
「ザオラル」の発音は作品によって異なり、『ドラゴンクエストライバルズ』でのククールは「ザ↓オ↑ラル」と発言しており、『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』のセーニャは「ザオラ↑ル↓」と発言している。呪文にも訛りのようなものがあるのかもしれない。
作品別
ドラゴンクエストⅢ
消費MPは10。勇者がレベル35、僧侶と賢者がレベル24で習得する。レベル20になるとダーマ神殿で転職出来るようになるが、この習得レベルから僧侶はすぐに転職させないことが多い。僧侶と賢者はレベル38で「ザオリク」を覚えるので、勇者が覚えるのは非常に遅い。
バグなのか移動中と戦闘中で「ザオラル」の蘇生成功率が異なり、さらに戦闘中の成功率は蘇生対象の運の良さに影響され、しかも運の良さが高いほど失敗やすいという謎の状況が発生する。
- リメイク版
移動中と戦闘中で「ザオラル」の蘇生成功率が異なるということは無くなった。また、戦闘中に使用すると「ザオラル」の効果があるふっかつのつえが登場した。
ドラゴンクエストⅣ
消費MPは12。勇者がレベル28、ミネアがレベル20、クリフトがレベル21で覚える。今作は「ザオリク」を習得出来るのがクリフトのみなので、勇者やミネアが使う機会は多い。
- リメイク版
「ザオリク」を覚えるピサロが仲間になるようになり、必然的に「ザオラル」の使用頻度が下がることとなった。
隠しボスであるエッグラがチキーラに唱えることもある。失敗すれば無駄行動に終わるが、成功されるとチキーラがHP1600で復活してしまう。幸い「マホトーン」が効くのと、HPの関係上基本的にエッグラの方が先に倒れるのが救いか。
ドラゴンクエストⅤ
消費MPは10。主人公がレベル25で習得する。人間キャラではなんと主人公専用魔法となった。仲間モンスターは習得者が多く、ホイミスライムやベホマスライムといった回復のエキスパートだけでなく、なんとスライムも習得する。キングスライムとオークキングは最初から習得しているため、場合によっては主人公より先にザオラルが使えるということもあり得る。他にはネーレウス、メガザルロックが習得可能。
店売りでふっかつのつえがある。これは移動中、戦闘中問わずにザオラルの効果が発生するという凄まじい武器となっている。
- リメイク版
ドラゴンクエストⅥ
消費MPは10。チャモロがレベル13という非常に早い段階で習得出来る他、今作でもキングスライムが最初から習得している。また、僧侶の職業をマスターすることで誰でも習得可能になった。しかしながら「ザオリク」はドランゴとキングスライムがレベル習得可能なだけで、上級職の賢者になる必要があるため、習得がかなり遅れるようになっている。
なんとラスボスであるデスタムーアの右手が使うようになっている。左手が「ザオリク」を使って来るので、左手、右手、本体の順番で倒せば楽に済む。
- リメイク版
従来は左手を蘇生というパターンは無かったのだが、何故かそのパターンが増えてしまったので、右手と左手が交互に蘇生し合うという無限ループのような動きが可能となった。
ドラゴンクエストⅦ
消費MPは8。メルビンがレベル20で習得する。今作でも僧侶の職業をマスターすることで誰でも習得可能。また、モンスター職のフライングデビルでも習得出来る。
ドラゴンクエストⅧ
消費MPは8。主人公がレベル29、ククールがレベル19で習得する。転職システムが無いため、使えるのはこの2人のみ。「ザオリク」はゼシカの杖スキルを上げることと、ククールがレベルで習得してくれる。また、天使のチーズという味方全体に「ザオラル」の効果を発生させる道具がある。
ドラゴンクエストⅨ
消費MPは8。僧侶がレベル18、賢者がレベル20、旅芸人とレンジャーがLv24で習得する。今作は転職システムがあるので全員が覚えられる反面、「ザオリク」は賢者しか覚えることが出来ない呪文となっている。
今作から「かいふく魔力」というパラメータが導入されており、かいふく魔力が高いほど成功率が上がる。最大で75%。ただし、HPの回復量は50%が最高であり、かいふく魔力が低い場合はHPは最大値の25%で蘇生される。
「ふっかつのつえ」という特技が登場。効果は「ザオラル」と同じだが、特技なのでマホトーン状態でも使え、呪文と違って引き継ぐこともできるため杖を装備できる職業ならいくらでも使えるというメリットがある。
ドラゴンクエストⅩ
消費MPは8。僧侶と賢者がレベル32、レンジャーがレベル38、旅芸人がレベル43、デスマスターがレベル67で習得する。成功率は最低でも75%であり、かいふく魔力が高いと100%蘇生するようになった。ザオリクと比較すると詠唱速度で勝る一方で蘇生時のHP量で劣る。習得できる職業も違うため、これまでのような上下関係ではなく相互互換の関係になっている。
ドラゴンクエストⅪ
消費MPは12。ロウは習得済みの状態で仲間に入る。セーニャがレベル18、主人公がレベル28で習得する。
今作でもラスボスである邪竜ウルナーガが使用して、魔王ウルノーガを蘇生しようとしてくる。