概要
「へんじがないただのしかばねのようだ」とは、ゲームドラゴンクエストシリーズで登場する名言というかお約束メッセージ。ゲーム界の名言のひとつ。
マップにときどき転がっている死体や白骨(たまに仮死状態の人物)に「話す」コマンドを試みると表示される。「死体」と言わずに「屍」と言う辺りにセンスを感じさせる。
たまに生きてる(?)ガイコツ系モンスターが寝てるだけだったり、機械が壊れている場合は「へんじがない ただの鉄くずのようだ」となる場合がある。
なお、ドラゴンクエストシリーズの世界では、プレーヤーキャラに対しては呪文(ザオリク)やアイテム(せかいじゅのはなど)、教会などで、死亡しても生き返らせることができるのだが、マップ上の屍を生き返らせることはできない。近年のRPGでは、この矛盾点に対応するため、戦闘でHPが0になったキャラクターについて「死亡」ではなく「戦闘不能」「瀕死」「気絶」などと表現し「戦闘には参加できないが死んだわけではない」ことにしている作品が多い。しかし、ドラゴンクエストシリーズは現代においても頑なに「死亡」という表記を使い続けている。ただし、『ドラゴンクエストⅤ』の幼年期のように、シナリオ上の理由で死んでいては困る場合は「気絶」の表現を使うこともある。
ただ、ドラゴンクエストXにおいて一つ解答が示されており「死んだ恋人を助けようとして自身も死んでしまったNPCに恋人を蘇生するためのせかいじゅのはを分ける」というイベント内で、恋人に使おうとした幽霊のNPCが「彼女はもうあの世に行っていたのか、せかいじゅのはは魂をあるべき場所に送るものなんだ、自分も行かなければ」と成仏する。
これはつまり「主人公達はまだやらなければならない使命があり、魂のあるべき場所は自分の肉体なので蘇生として機能する」が「他の一般人は死んでしまえばそれであの世に行って終わりなので成仏用のアイテムでしかない」というモノ。
これなら死者を生き返らせられない理由づけにもなっているが、反面「じゃあなんで蘇生アイテムと認識しているのか?」という点が説明できなくなってしまうため、他にも理由がある可能性もある。
パロディ
へんじがない…… ただの かかしの ようだ。 - ドラゴンクエストⅣで登場したこのセリフの初セルフパロディ。
関連タグ
エスターク…たぶんシリーズ最大。
アッテムト…たぶんシリーズ最多…
オーリン…此のメッセージが出たが、後に生存していたことが判明した稀有な例。実は死んでいなかったのか、一度心臓が止まった後生き返ったのかは不明。
ドン・モグーラ…このボスの壊滅的な音痴リサイタルイベントが行われた後、立ったまま微動だにしないモグラの子分がおり、話しかけると「返事がない。立ったまま気絶しているようだ」と表示される。ククールも「アイツらもう長くないな」とコメントした程で、主人公達に食い止められなければ子分達は本当に「ただのしかばね」になっていたことだろう。
スーパーマリオRPG カロンと言う骨だけの亀が「へんじがない。ただのしかばねのようだ。……と思ったろ。」と言うセリフを用いるが、当時はまだスクウェア・エニックスではなくスクウェアだった時代である。