曖昧さ回避
ドラゴンクエストシリーズに登場する機械系モンスター。本項で説明
ロマンシングサガ2に登場する人間系モンスター
概要
初登場は『ドラゴンクエストⅡ』。ドラゴンクエストシリーズにおけるマシン系モンスターの元祖といえる存在である。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅡ』では「キラーマシーン」という表記だったが、『ドラゴンクエストⅤ』以降は「キラーマシン」となった(リメイク版でも同様の表記に改められている)。
同系統のモンスターにメタルハンターが存在するが、初登場の『ドラゴンクエストⅡ』ではこちらが上位種だったのに対し、後発作品ではちょくちょくメタルハンターが上位種・ボスなどになったりで微妙に扱いが安定していない。
「殺人機械」の名前の通り、様々な武器を装備し冒険者に襲い掛かる機械戦闘兵士。
『ドラゴンクエストⅡ』の時代に登場した理由として、『ドラゴンクエストⅢ』の時代に大量に異世界より召喚されたものの、指令を与える方法が確立する前に大魔王が倒されてしまったために死蔵されていたものを、ハーゴン教団が偶然発掘し研究の末に実用化したものであると(後付設定ではあるが)小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』で語られている。ちなみに、本作では英語で「fullautomatic assaultmachine」と書かれていたり、指令を与える方法であるアイテムが雨露の糸(発行年代を考えると光ファイバーあたりと同質の存在と考えたのかもしれない)だったりと、どこかで見た記憶のある世界から来たことが示唆されている
各シリーズを通して強力なモンスターとして扱われ、『ドラゴンクエストⅥ』以降は後継機種がいくつも製造されることとなる。
作品の設定によっては『対勇者用戦闘ロボット』なんて設定付けがなされることも(『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』でもブラス翁が「魔王が勇者を殺すために作った」と言っている)。
そのためか、一部の呪文が通用しない場合も多い。
攻撃力の方もかなり強力で、2回攻撃や痛恨の一撃を繰り出してくるかと思えば作品によっては全体攻撃、マヒャド斬り、弓矢撃ち、レーザービーム等を繰り出してくる。多彩な攻撃を見せつけるために2回攻撃しているらしい。
『ドラゴンクエストⅡ』からこのスタイルで戦い続けているため、ドラクエシリーズにおける代表的な2回攻撃してくるモンスターとして扱われる事もある。
また防御力もなかなか高くこちらも侮れない。初登場の『ドラゴンクエストⅡ』では特に高くメインアタッカーであるローレシアの王子の攻撃も軽減する頑強さを見せた。
こうした能力値や鳥山明イズム溢れる無駄のないフォルムにはコアなファンが多く、このモンスターのいない冒険は意味がないと言う者もいるとか。
トルネコの大冒険シリーズにも2以降から登場。こちらも1ターンに2回攻撃してくるためなかなか侮れない。ちなみにメタルハンターは3回攻撃してくる。
ドラゴンクエストビルダーズシリーズでも敵として登場する。
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』では竜王軍の砦の警備ロボとして配置されていたり、拠点襲撃モンスターの中に混じって出現する。
基本は腕に装備されたクロスボウによる3wayショットとジャンプ斬り、レーザー攻撃を使い、こちらは下位種のメタルハンターが使う回転斬りは使わない…と思いきや、個体によっては使える不思議な仕様である。
フリービルドモードではモンスター住人としてやってくる事があり、モンスター住人の中でも屈指の高HPとレーザー攻撃が魔法扱いで物理耐性の敵にも有効など、頼りになる仲間となる。
ただNintendo Switch版ではレーザー攻撃が削除されているのか使用率が下がっているのか不明だが、レーザー攻撃をほとんど使わなくなり、中途半端な間合いで回転斬りをかますことが多い。
また逆もあり、回転斬りでいい範囲で何故かレーザー攻撃を繰り出すなどイマイチ効率的では無い。最も強いことは強いので、戦闘要員としてはまだまだ優秀だが。単独で戦わせるとガバが目立つので、ゴーレム辺りにカバーしてもらおう。
続編『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』ではメタルハンター・キラーマシン系がデーモン兵団の構成員として登場する。
前作はブロック破壊が出来なかったが今作では出来るようになっているので甘く見てはならない。
しかしデーモン兵団の戦法に合わせたのか硬い代わりにゆっくり移動するようになっており、キラーマシンの特徴の一つである高い素早さがほぼ腐ってしまっている。
これ以外にも、素材島でウロウロしている個体が数多く見られ、遠くから観察すると木を伐採しているような動作をしていたりする。
仲間にすると農作業を手伝ってくれるが、剣を回転させて一気に3マスを耕す、種をクロスボウで発射して3×3マスに一気に植え付ける、胴体部分のスプリンクラーから水を撒いて3×3マスを一気に水やりする、収穫の際は回転斬りで一気に収穫する…など、単純換算で人間の農民の9倍以上の作業効率を誇るすごいロボとなっている。
スライムもりもりドラゴンクエストシリーズではしっぽ団の団員として登場する。
『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』から登場し、スラリンを見つけると右腕のサーベルで攻撃する。さらに、ダメージを受けると暴走し、ホバーダッシュで素早く不規則に移動し、目からビームを発射して広範囲を攻撃してくる。もっとも、そのせいで密集地になると味方同士の攻撃で自滅する事もある。
『スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団』や『スライムもりもりドラゴンクエスト3 大海賊としっぽ団』では一定数を町に送ると仲間になり、戦車バトルやふねバトルに参加できるようになる。ホバーダッシュで素早く移動しながら大砲に弾を入れたり、または敵地に乗り込んで相手のリーダーを攻撃する事もできる。
仲間としての能力
『ドラゴンクエストⅤ』などの作品では仲間にすることができる。いずれの作品でもロビンまたはキラーマがデフォルトネームに当てられている事が多い。
『ドラゴンクエストⅤ』では魔界突入後に仲間にできるが、その圧倒的な強さに加えて仲間になる確率が非常に低く設定されているので、スカウトするのは至難の業。
呪文や特技は一切覚えないが、それを十二分に補える程の強力なステータスの持ち主で、ふぶきのつるぎなど強力な装備を持たせれば加入直後から即戦力になってくれる。
最大レベルも30と低めで、魔界で仲間になるモンスターの中では育成に比較的時間がかからないのも魅力。ただし、HPが低めなので集中攻撃を食らうとあっという間に沈んでしまう事も。
『ドラゴンクエストⅧ』ではスカウトモンスターとして「機械兵・ロビン」「殺人マシーン・キラーマ」「キラーテクニシャン・のっひー」の3体が登場。いずれもゲームシステムの関係上、倒せば必ず仲間にできる。
元々が強力なステータスなのに加えて、キラーマシン3体でチームを組ませると「トリプル・ブルーメタル」という固有のチーム名となり、専用必殺技のジェットキラーアタック(恐らく元ネタは黒い三連星のジェットストリームアタック)が発動する事があるが、その倍率は通常攻撃の合計の3倍、事実上の9倍ダメージと最強連携の一角なので狙う価値が高いと言える。
ただし、三匹とも同モンスターである以上全員剣を持っている為、「トリプルソード」という微妙連携(ダメージ倍率は通常攻撃の合計の1.3倍で実質4倍弱、キラーアタックと比較して相対的にダメージ半減も同然である)に化けてしまう事もある。
『ドラゴンクエストⅩ』ではver.2.2よりどうぐ使いが仲間にできるモンスターとして実装された。
魔物と心を通わせ改心させる魔物使いと異なり、マスターキー(万能鍵ではなく、マスター=ご主人様の意)で心がない存在である機械系の魔物の悪意に染まったプログラムをフォーマット(浄化)し、主人公をマスターと再インプットすることで手懐ける方式らしい。
大剣使いのアタッカーとして暴れ回ってくれる他、育成次第では敵の頃に多用していた2回行動も使うようになる。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでも全てのタイトルで仲間にできる。
作品によって差異はあるが、いずれも高火力・紙耐久といった点が共通する。ただし、耐性はザキ系・メガンテ系無効、ラリホー系、麻痺強耐性で、攻撃呪文に若干の耐性があるなど、攻略要員としては概ね優良。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』と『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵 ルカの旅立ち・イルの冒険』では物質系モンスター×グリズリーのお手軽配合で作れることを考えれば、十二分の攻略要員と言える。
配合システムの関係で、本シリーズにおけるキラーマシンや機械系のモンスターには性別が存在する(『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』を除く)。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではAI2回攻撃持ちの中で最も素早さが高い事から、Wi-Fi対戦でもゾーマと並んで対策必須の環境最強格モンスターとして名高かった。この作品ではイオ系に弱いので、多くの対戦相手はイオグランデで包囲していた。流石に公式全国大会の猛者達はもっと入手難易度の高い強豪モンスターでパーティを固めていたが、素人も相当数集まるWi-Fi対戦の範疇では十分最強格に相応しい実力であった。もっとも、公式全国大会は命令戦で行わたことに留意が必要であり、AI戦で行われたWi-Fi対戦とは単純比較できない。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではラストダンジョン深部で手に入るソードファントムとレガリス島で手に入るメタルハンターを素材に使えば簡単に特殊配合で手に入るため、ガルマッゾ撃破に苦労するなら攻略要員として選択肢に挙がる。ソードファントムに関しては、ラストダンジョンまで待たなくともレガリス島の塔で手に入るしりょうのきし同士の同種配合で作成してしまうのも手。現実的にレガリス島時点で手に入ると考えれば破格の攻略要員と言える。
ガルマッゾのイオナズンに弱い点はマジックバリアやだいまどうのコインで補うのがベター。配合は若干面倒になるが、ラストダンジョンで手に入るシルバーデビルからスキル「イオガード」を継承させるという手もある。
『トルネコの大冒険3』でも仲間にできるが、ゲームシステムの関係でポポロが倒さないと仲間にならない。『ドラゴンクエストⅩ』と同様に、仲間になってからも2回行動を使いこなす頼れる存在。
ちなみに、本作ではメタルハンターが上位種として登場し、そちらも仲間にできる。
『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』では敵としては登場せず、配合限定で仲間になるモンスターとして登場。
本作では何と3回攻撃ができるようになった。しかも仲間モンスターで3回行動を扱えるのはキラーマシンのみと、唯一無二かつ強力な個性となっている。
なお、本作でもドラゴンクエストモンスターズシリーズと同様に性別が存在し、メス個体はギャル風の性格をしている。
『ドラゴンクエストモンスターズ3』の対戦では休み撒きと斬撃系特技を生かした「妨害するアタッカー」として活躍。
メディアミックスでの登場
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険
連載開始前の読切『ダイ爆発!!!』で登場。当時は『ドラゴンクエストⅤ』発売前だったため「キラーマシーン」表記(公式でキラーマシンに変更された後に発売された文庫版などでも特に修正されていない)。
パプニカ王国乗っ取りを目論む宰相テムジンと結託した賢者バロンの魔力で稼動する。
並大抵の攻撃や呪文が通用しない装甲を誇り、圧倒的な力でデルムリン島のモンスターたちを蹂躙した。この凄まじい破壊力にバロンは完全に心を奪われ、結託していたテムジンを裏切り、放り投げてしまう(2020アニメ版では賢者バロンのテムジン司祭への裏切りはどの道逮捕されるので構成の都合でカット)。
しかし、竜の紋章の力を発揮したダイの攻撃により、装甲の一部が破損し、その箇所にベギラマの直撃を受けてしまう。これによりキラーマシーンそのものは無事でも、操縦者のバロンが直接倒されてしまったために敗北するのであった。
その後陰謀に関わっていたバロンとテムジンはパプニカの役人によって連行された。
15年前の出来事を描いた『勇者アバンと獄炎の魔王』で、この個体は魔王軍幹部のガンガディアの命令でパプニカ王国に奇襲。アバンとロカの力により頭部に損傷を受け討伐。テムジンを中心に研究対象として回収されている。ダイの大冒険本編では使われなかった(まだ存在しなかった)レーザー兵器も搭載している。パプニカの主力が魔法使いだったがキラーマシンには魔法がほとんど効かなかった為、アバンとロカがいなければガンガディアの見立て通りパプニカは壊滅していた可能性が高い。
- ゲームブック版『ドラゴンクエストⅡ』
勇者達を殺す為に作られたロボットとして1機のみが登場。関西弁を喋る。
頭部は弱点ではない為、潰されても平気。本当の弱点には「弱点」と描かれている。
いくらなんでも素直過ぎないか。
- スライム冒険記
勇者の武具を守る番人として登場。当初は「スラきち」が勇者であることを否定していたが、彼が灼熱の炎を吹いたのを目の当たりにすると彼に勇者の武具を与えた。
同系統・関連のモンスター
キラーマシン型
伐採マシン 伐採マシン改 デュランダル メギドロイド キラーマシンライト サンドアーマー デザートモデル デビルウェポン モビルオニキス
キラーマシン2型
キラーマシン2 キラーマジンガ キラークリムゾン キラーシーカー サンドアーマー2
プロトキラー型
スーパーキラーマシン型
スーパーキラーマシン(Sキラーマシン) ゴールドマジンガ ファイナルウェポン