勇者のくせになまいきだ
ゆうしゃのくせになまいきだ
『天誅』『侍道』シリーズの開発元として知られる株式会社アクワイアにより制作されたゲームタイトルシリーズ。略称は「勇なま(ゆうなま)」。
プレイヤーは、世界征服を目論む「魔王」によって召喚された「破壊神」となり、彼らモンスターたちが暮らすダンジョンを形勢しながら生態系を育成、コントロールし、魔王の野望を阻止するために次々とダンジョンを訪れる「勇者」を討伐することになる。
かの名作RPGを彷彿とさせる「レトロなファンタジー作品」をイメージした世界観をベースにしつつも、魔王の台詞回しや勇者たちの名前・肩書き、更にはステージ毎のサブタイトルなど各所に他作品のパロディや時事ネタを盛り込んだコミカルな作風から人気を博し、同社の看板タイトルとして認知されるようになる。
内容はダンジョン・マネージメントという名のタワーディフェンスである。
主な流れとして、破壊神(プレイヤー)は一定時間後に現れる勇者(敵)を倒すため、ダンジョンの土を掘り進めてダンジョンを形勢する。エネルギーの蓄積された土を掘ると、そのエネルギーの量に応じてモンスターが発生し、そのモンスターを上手に誘導して勇者たちを迎え撃たなければならない(破壊神が直接勇者を攻撃することは出来ない)。
モンスターたちには、独自の思考ルーチンと食物連鎖のルールが適用されていて、油断していると生態のバランスが崩れて絶滅してしまうことも多々あるため、そのルールを理解してモンスターの育成・間引きをすることでモンスターの数をコントロールしなければならない。
ダンジョンの制作開始から一定時間が経過すると勇者が現れ、ダンジョンのどこかに居る魔王をダンジョン外(地上)に連れ去ろうとする。魔王が勇者に捕まり、そのままダンジョン入り口まで到達してしまうとゲームオーバーとなる。なお、王将役である魔王は瞬時に簀巻にされてしまうため、彼が多少なり抵抗してくれるだろうなどと期待してはいけない。
破壊神
いわゆるプレイヤー自身のこと。人間たちの暮らす地上への進出を目論む魔王により召喚された。第1~3作目では禍々しいツルハシの形をしているが、魔王の配置移動の際にはUFOキャッチャーのアームのような形になったり、また『:3D』ではクリアを重ねるごとに様々な種類のツルハシが解放され、それぞれの特殊な能力も使用可能になった。
そして『V!R』では「神コントローラ(略してカミコン)」を操り、このコントローラから世界征服を繰り広げることとなる。また魔王のムスメに触ったりちょっかいをかけることができるらしい。
魔王
CV:関智一(V!R)
モンスターたちの長で、破壊神を召喚した張本人。ゲーム内では主にプレイヤーへのシステムの説明や王将役を務める。プレイヤーのことは「破壊神様」と呼び敬意を持って接しつつも、基本的にダンジョンの生態管理や勇者の討伐を丸投げしている割りと強かな性格。しかし、エンディングではプレイヤーと過ごした時間を「本当に楽しかった」と振り返り別れを惜しむなど人情味のある一面も見せており、各タイトルでの最後の台詞に胸打たれるプレイヤーも少なくない。
ムスメ
CV:小清水亜美(V!R)
『or2』のEDおよびDLCシナリオから登場する魔王の実娘。その外見や振舞いから10代半ばほどの印象を受けるが、魔族であるため年齢は10万歳を有に超えるらしい。「~なんだ」という独特の語尾を付ける癖がある。性格はサバサバした現代っ子風で、父である魔王や破壊神に対しても遠慮のない辛辣な物言いが目立つ。破壊神のことは「ツルハシ(V!Rではハコメガネ)」と呼ぶ。前述のDLCおよび『3D』では魔王と同じく王将役を務める。
勇者たち
本作の敵キャラクターであり、魔王とは決して相容れない忌々しい存在。王様からの指令を受け、ダンジョン内に潜む魔王を地上へと連れ帰り、世界に平和を取り戻すことを目的としている。なお、勇者の中には戦士や魔法使い、僧侶のような様々な出で立ちの者が存在するが、総じて「勇者」と呼ばれる。名前もそれぞれ存在するが、ここでも多くのパロディが盛り込まれている。セリフに関しても、登場時に名前の由来と思しき言葉を発したり、死亡時には「セーブ忘れた」と漏らしたり本作を「クソゲー」呼ばわりしたり…などなど、魔王同様に何かとメタ発言が目立つ。
- 作中には既存のアニメ・ゲーム・小説・映画・はたまたネットスラングなどなど、様々なサブカルチャーのパロディが見受けられ、中には分かる人しか分からないほどの古典的な懐かしネタも存在する。
- 音楽はリコーダーや鍵盤ハーモニカなどの「小学校の音楽で使うような楽器」で構成されており、本シリーズ独特のいろいろな意味での懐かしい空気感の醸成に一役買っている。
- 本シリーズの勇者対魔王という構図には文明(人間)対自然(生態系)という含みを持たせていることが一作目の時点で語られており、各シリーズで勇者を駆逐した暁にはマガマガしくもイキイキとした魔物たちの姿を見ることが出来る。
- 魔王のお決まりの台詞である「世界に平和は訪れなァい!」も、正しく生態系の輪が回る世界こそを是とし、その中にはあらゆる命が生きるための戦いも含まれる、という考えのもとに聞くとちょっと違った響きに聞こえてくるかもしれない。
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る破壊神のくせになまいきだ。
ネタバレ?あり。前に終わり際のメッセージを見て思いついて書いたもの。プレイヤー=破壊神、ただ特に拙宅破壊神という訳でもないです。 感情移入なのか何なのか、この手のメッセージに弱いのです。1,821文字pixiv小説作品- 勇者のくせになまいきだ
幸せを歌う
初めまして。 昨年勇なまにはまり、こっそりと書き溜めていたssの中から初投稿してみました。 イメージとしては破壊神×魔王前提のほのぼので、破壊神は人型の男性です。 本編には出てこない捏造設定もありますが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 追記:閲覧及びいいねを有難う御座います。 追記2:ブックマークも有難う御座います。1,783文字pixiv小説作品 - 勇者のくせになまいきだ
夜風と歌が混じる時
今回は真夜中デートを楽しむ破壊神と魔王と魔物達のお話です。 当家の破壊神は魔王が綺麗なもの全般が好きなのを知っているので、こうして時時綺麗なものを探していたりします。 ただ、魔王は破壊神が喜ぶ顔が見たい一心でお世話を頑張っていて見返りは求めないタイプなので、破壊神から贈り物を貰うと益益頑張ろうとしてしまうので、破壊神が慌てて止める場面が有ったり無かったりします。 余談中の余談ですが、月下美人の花言葉は「艶やかな美人」、「はかない恋」、「秘めた情熱」等、色々あるようです。3,083文字pixiv小説作品 - オブシディアンとピグメント
響く声とスピーカー
飛鳥さん(https://www.pixiv.net/users/15232641)とコラボさせていただきました。 またもや長くなりそうだったので、キリの良いところで区切って第3話とさせていただきます。5,604文字pixiv小説作品 魔王とツルハシと少女(魔女)【ゆうなま】
世界征服にいそしむ魔王と破壊神(ツルハシ)のもとへなぜかやってきてしまった魔女のお話。(オリキャラ、夢要素等苦手な方は閲覧非推奨)1,504文字pixiv小説作品- 勇者のくせになまいきだ
【アンケート付き】その時間を分けて欲しい
今回は魔王に甘えたい破壊神と、破壊神に甘えて欲しい魔王のお話です。 この時期の破壊神は心や感情が定着してはいますが、まだまだ表現が上手い方ではなく、時々魔物達に嫉妬してしまい、自己嫌悪になることがあります。 魔王は破壊神が本当に魔物達の事を大切にしているのを知っているので、破壊神の嫉妬や自己嫌悪も全て受け入れるつもりで向き合っています。 また、今回も不定期のアンケートを設置してみましたので、お気持ちが向いた方はご回答をお願い致します。 【追記】 皆様、アンケートへのご協力を有り難う御座いました。 2022年12月31日現在の結果、我が家の破壊神の心や感情が育ちそうなイベントは「二人の時間を充実させる」、「二人でムスメちゃんの勉強を見る」、「みんなと一緒に世界征服を頑張る」が同率の結果となっております。 引き続き、アンケートのご回答を募集しておりますので、お気持ちが向いた際には投票をお願い致します。4,275文字pixiv小説作品 - 破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたら本物の神だった
破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたら本物の神だった
本来のタイトルは『破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたらバッチリ本物喚んでしまった魔王の話』。 タイトルのままです。 勇なまは最近知って、勢いのままシリーズを見て、勢いで書き上げているので所々おかしい点は勘弁して下さい。 ムスメも可愛いのですが、魔王様可愛いと思いませんか…VRの世界可愛いですしアプリも強化アイテムがちくわとかおでんという緩さ加減が好きです。 18.03.03 少し編集しました。 え、閲覧が、100、超えて、る…? 読んで下さった皆様ありがとうございます! 21.09.13 誤字修正。4,250文字pixiv小説作品 - 勇者のくせになまいきだ
幸せな場所はすぐ傍に
今回は魔王が温まるほのぼのタイプのお話です。 我が家の魔王は寒さに反応しやすいタイプなので、作品外のプライベートではセーターや厚手のシャツを着る事もよくあります。 その反面、破壊神は神様なので温度の影響をほぼ受けないタイプ、ムスメちゃんはまだまだ若いので気合で我慢するタイプ(ただし魔物達に毛布や厚着を被せられて軽くむくれたりします)だったりします。3,100文字pixiv小説作品 - 勇なま 初恋シリーズ【完結】
雨の日のお伽話
以前投稿した初恋シリーズの番外編のお話です。 初恋シリーズの前編と後編は「。」時代の魔王視点のお話ですが、今回のお話は「:3D」で、「。」当時に破壊神がどんな事を考えていたのかをざっくりと纏めた一本です。 初恋同士の二人が秘かに温めていた想いを交わして相思相愛になる切欠を描いた「初恋シリーズ」は本作にて完結しますが、他のお話はこれからも隙あらば投稿しますので、当方の破壊神と魔王のお話にもう暫くお付き合いくださいませ。 前編「苦みと酸味と甘い味」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9301883) 後編「気持ちを聞かせて」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9426182)3,864文字pixiv小説作品 - 破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたら本物の神だった
家庭教師とムスメ
『破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたらバッチリ本物喚んでしまった魔王の話』。 いつもありがとうございます。 今回は我らがアイドルムスメ編です。 魔王様は珍しくほっとんど出ておりません。 勇なまは最近知って、勢いのままシリーズを見て、勢いで書き上げているので所々おかしい点は勘弁して下さい。 誤字脱字はお知らせ下さい。5,284文字pixiv小説作品 - オブシディアンとピグメント
視える視界と液晶画面
飛鳥さん(https://www.pixiv.net/users/15232641)の作品とコラボさせていただきました。 破壊神候補曰く、「ファミリーダンジョンで出会わなくて良かった。足引っ張る自信しかない。」とのこと。 ホントは魔王城まで連れていく場面まで書きたかったけれど、書きたいシーンが増えてしまったので第2話はここまで。10,694文字pixiv小説作品 - 藍に殺された白
????からの手紙と藍白の住まい
(´ω` )zzZ…(更新が遅くなってしまいました…久々に更新していてなんですが、このシリーズはここいらでおしまいです…。) (*´~`*)ムニャムニャ…(このシリーズのイラストは、まとめて後日出します…。)6,758文字pixiv小説作品 - 破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたら本物の神だった
Sweet, more sweet
『破壊神という名のプレイヤーを召喚しようとしたらバッチリ本物喚んでしまった魔王の話』。番外編。 今回の話は、アプリの話。 イベント、勤しんでおられますか? 私は漸くビンゴが終わりました。 勇なまは最近知って、勢いのままシリーズを見て、勢いで書き上げているので所々おかしい点は勘弁して下さい。 閲覧感謝でございます。 作者が腐っているせいで、CPでない話にフィルターが掛かっていたらすみません。最近気がつきました。3,076文字pixiv小説作品 - 勇者のくせになまいきだ
未来の王と現代の大人達
今回はムスメちゃんのお稽古の席に破壊神と魔王が同席するお話です。 ムスメちゃんは次期魔王候補である分、他の魔族の子供たちよりもお稽古事が多いですが、本人はとても楽しんでいるので、サボる事は無いタイプです。 魔王もその辺りを心配して今作のように時々見学に来るのですが、楽しそうにするムスメちゃんの姿に安心しています。 破壊神もムスメちゃんのお稽古事に感化されて、厨房での調理の様子や魔王のピアノの演奏を見に来る事が増えたりします。2,867文字pixiv小説作品 - 勇者のくせになまいきだ
傍に居る温かさ
本作は魔王が風邪を引いて寝込むお話です。 魔王はかなり体格が細いのと、世界征服と魔王としての仕事と育児と破壊神のお相手の四足の草鞋で無理をしがちではないかなと言う考察から、公式のトレーニング・チャレンジモードのエピソード以外にも風邪を引いていそうだなと思い、書いたお話です。 後はムスメちゃんの闇医者発言を活かしたかったのもあるので、それを今回のエピソードで書けたのは当方としては良かったと思います。 因みに、弱った魔王を献身的に看病する破壊神も書きたかったというのは内緒です(笑)4,689文字pixiv小説作品 - 若返った魔物の王
魔王を名乗らぬ魔族の青年
若返った魔物の王第二話です。 書く前は、サクッと状況整理をする段階に入る筈だったのに、疑いの目をかけるという不穏な気配を漂わせる事になるとは…。3,616文字pixiv小説作品 - オブシディアンとピグメント
並ぶ歩みと支える存在
飛鳥さん(https://www.pixiv.net/users/15232641)とコラボさせていただきました。 白の世界の皆さんは、 織火夏さん(https://www.pixiv.net/users/969561)に協力していただきました。 藍白とヨミの魔王の会話メインです。髪を直す彼の仕草は、きっとお上品。3,517文字pixiv小説作品 - 勇者のくせになまいきだ
宝物と独占欲
魔王をいつまでも傍に置いていたい破壊神と、その気持ちに気が付かないけれど破壊神さま大好きな普段通りの魔王を表現した一本です。 我が家の破壊神は神界で大事なものが全く無く、初めて失いたくない、壊したくないと思った存在が魔王なので、独占欲はかなり強いです。 同時に魔王に嫌われたくない気持ちも強いので、普段はそれを明確に表現せずに、今回のお話の様に本人にとってはとてつもなくマイルドな愛情表現をしています。1,867文字pixiv小説作品