概要
リメイク版『ドラゴンクエストⅣ』のおまけボス。
ながーい隠しダンジョンを踏破した先、空中に巨大な額縁が浮かぶ火口のような所で「卵が偉いかニワトリが偉いか」を言い争っている2人組。ちなみにエッグラは緑色の帽子をかぶった小柄な人物で、チキーラは赤いモヒカンの大男。
こいつらが何なのかは誰もが抱く疑問だろうが、ストーリーでも彼らに言及する話はなく、移民の町で本棚に「ケンカじまんのふたりの男」と記されているのみ。見たまんま。
本編ストーリーで何かしら関わる他の隠しボスと違い、異質な隠しボスとなっている。
話しかけると主人公たちの意見はどちらか質問してくるが、結局まどろっこしいからとうやむやにされ、いきり立ってバトルを挑んでくる。
ボスキャラクターとして
戦闘BGMがなぜかカジノの音楽となっておりあんまり緊張感が無いが、やはり隠しボス。本編ラスボス同様に彼らも強敵である。
HPはエッグラが2800、チキーラは3200で計6000相当。ただし二人組ゆえにそれぞれにHPが設定されており、各個撃破することになる。
エッグラは非常に多芸な敵で、「しゃくねつ」や「かがやくいき」で全体攻撃し、「メダパニダンス」で混乱を仕掛けてペースを乱そうとしてきたり、「スクルト」で守備力を2倍まであげたり、さらには「ベホマラー」「ザオラル」で建て直しを図り、なぜか「いてつくはどう」まで使う。
しかしこっちに尻を向けるので、波動というよりオナラにしか見えないと評判。
チキーラは攻撃力が310と非常に高く、ローテーションを切り替える時たまに連続行動することがある(ちなみに『ドラゴンクエストⅦ』の神さまもそのタイプ)。どうやら処理の都合で『無限連続行動』が発生することがあるらしく、この判定が起きると何回でも行動が可能という恐ろしいことが起こる。
流石にこれはまずいということで、Nintendo DS版では2回行動で頭打ちになるようになった。
次の攻撃を強化する「ちからため」の他、猛烈な物理攻撃を多く持ち、複数攻撃の「まわしげり」「がんせきおとし」「ばくれつけん」等でパーティ全員に攻撃も仕掛けてくる。
他には「羽をまき散らす」という小技もあり、そのターンの通常攻撃によって受けるダメージを0にしてしまう。特技を持たず通常攻撃しかないアリーナやライアン・トルネコは攻撃をシャットダウンされてしまうので、マーニャや主人公・ピサロといった火力のあるメンバーがバシバシ呪文を打ち込むべし。
勝つならやはり蘇生のできるエッグラを先に倒すべき。
「ギガデイン」or「ギガソード」、「イオナズン」等でまとめて削るのが効果的で、ついでにエッグラの息攻撃はミネアの「フバーハ」、チキーラの猛攻にはクリフトの「スクルト」等で対策すると良いが、エッグラはいてつくはどうを使うので消されたら掛けなおすこと。
また「がんせきおとし」は規定ダメージ技で、「スクルト」があってもなくても100ダメージ以上受けるので注意。
報酬
彼ら2人の背後にはいつも額縁に入った巨大な絵が飾られており、撃破するとこの絵に魔法(?)を掛けてごほうびをくれる。最初は絵の中に大きな木が描かれており、倒すと木の上に大きな花が描かれる。地上世界に戻ると、世界樹に花が咲いている。この花をある墓前に供えると…
再訪すると再び彼らと戦える。
火口の巨大絵画が鎧兜で固めた男の絵に変わっている。
以後は規定ターン以内に撃破すると絵の中の人物から装備を剥ぎ取ってご褒美として渡してくれる。
回数 | 規定ターン | くれるアイテム |
---|---|---|
2回目 | 30ターン | まかいのたて |
3回目 | 27ターン | まかいのつるぎ |
4回目 | 23ターン | まかいのよろい |
5回目 | 20ターン | ステテコパンツ |
6回目 | 17ターン | せかいじゅのは |
7回目 | 14ターン | まかいのかぶと |
8回目 | 10ターン | 絵の中の男を移民の街に住まわせることができる |
これでもらえる「まかい」と名のつく各種装備はとある人物の専用装備となっている。
一方、絵の中の人物はとんどん装備を剥ぎ取られ、まかいのよろいを脱がされた後は兜以外はパンツ一丁という変態じみた服装になってしまう。
その後はなぜかステテコパンツを奪われ、兜と股間を隠す葉っぱのみ。
さらにその後はようやくまかいのかぶと…ではなく、せかいじゅのは。絵の方は兜のみで股間を手で隠す悲惨な絵となる。股間を隠すのに使っていたやつだと思うと使いづらいぞ。
当然、次こそはとうとう全裸にされてしまう。
こうしてすっぽんぽんにされた後、エッグラとチキーラを10ターン以内に倒した場合、遂にこの男が絵の中から出てきてしまう。そこで彼に話しかけると、次に住むのに相応しい場所はないか?と聞かれ、移民の町の事を教えると全裸のまま行ってしまう。
ちなみにこの男性、当初はG・ピサロと名乗るのだが、移民の町に行くとクインローザと名乗り、オカマ口調になる。結局こいつは誰なのかというのは誰もが抱く疑問だが、エッグラとチキーラも知らないらしい。
なお、報酬を全てもらった後でも勝負には応じてくれる。
どうやら議論がヒートアップしたのでその息抜きということらしく、以降は倒すのにかかったターン数を教えてくれるようになる。
その他の作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
どう見ても人間なのに、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』と『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』にてなぜかモンスターとしてデビューという暴挙。
確かにバルザックとかドルマゲス、ガルマッゾといった「元人間」はちょくちょくいたし、明確な人間キャラでもカンダタやキャプテン・クロウという前例はあった。
だがカンダタ系はモンスターとして同系統が多々出ており、キャプテン・クロウは亡霊、くさった死体やがいこつといった連中もゾンビなので、ますます生身の人間であろうこいつらが選出された基準がわからない。どういうことなのだろう?
背丈は常人と変わらないのだが、コンビだからか2枠取り、待機モーションではせわしなく動き回っている。『テリーのワンダーランド3D』では配信限定、『イルとルカの不思議なふしぎな鍵』では「連勤カギ」の報酬でゲットできる。
攻撃力と素早さが高めだが、かしこさと守備力は低くHPもそこそこ程度。ちなみにコンビの恩恵か必ず2回行動でき、二人で相手をタコ殴りにするため(ダメージ判定は4回)、結構な火力を出してくれる。
関連タグ
卵が先か鶏が先か…議論の元ネタ?