神さまとは
概要
『ドラゴンクエストⅦ』の重要人物であり、クリア後に攻略可能な「謎の異世界」の最深部で出会える裏ボス。
かつて英雄メルビンと共にオルゴ・デミーラと戦い、彼の強大な力の大半を奪う事には成功するも、敗北し消滅してしまう。ゲーム中では、その間際にメルビンに希望を託す形でオルゴ・デミーラを封印している。
しかし、実際には生き延びており、メルビンを始めとした人間たちに未来を託し「謎の異世界」の最深部に隠遁していた。
そのため、ユバールの民が神の復活を目指して長年放浪を続けていた意味が全くない(滅んでないので復活のさせようがない)という事に。
その姿はメルビンの回想に出てきたものやオルゴ・デミーラが成り済ましていた際の長身かつ荘厳な老賢者風ではなく、髭も頭髪もクルっとした巻き毛がトレードマーク、顔立ちはサンタクロースと言っても通じるような温厚かつふくよかな容貌のおじいちゃん。
かつての激戦の経緯を説明した後、主人公たちに腕試しを挑んでくる。
ボスキャラクターとして
「回想と実際の姿が全然違うじゃないか」などと言われるが、とぼけた容姿とは裏腹に、その秘めたる実力はまさしく「神」そのもの。「相手を見た目で判断しちゃいけません」の良い例である。
歴代ボスキャラクターの中でも屈指の強さを誇り、明らかにあのオルゴ・デミーラを軽く凌駕している。HPも前作の裏ボスに引き続き5桁の大台に乗っている。
使用する攻撃特技は、「れんごく火炎」「いてつく冷気」「ジゴスパーク」「かまいたち」「しんくうは」などの『炎・氷・雷・風』の四大属性。
補助系特技として、ドラゴンクエストシリーズのボスキャラクターではお馴染みの「いてつくはどう」と強制睡眠効果の「あやしいひとみ」を駆使する。
これ以外には、全体に対して1ターン行動不能を誘発する「いっぱつギャグ」と「ステテコダンス」がある。
……色々な意味で恐ろしい神さまである。ちなみに、後者はメルビンが仲間に加入した直後から習得済みの特技。まさか神さま直伝なのか!?
厄介なのが上記の「いっぱつギャグ」と「ステテコダンス」、そして「あやしいひとみ」。性質上、確実に防ぐ手段が無く、しかもかなりの頻度で使用してくる。全員が回復手段(「ベホマラー」や「ザオラル」、できれば「ベホマズン」と「ザオリク」)を用意しておかないと、立て直しどころか攻撃さえもままならなくなる。
だが彼の強さの真骨頂は、これら強力な特技を彼独自の特別仕様である『無限連続行動』で放つ事である。
この『無限連続行動』は、一度の行動を終えた後にランダムで再行動するシステムで、つまり理論上は制限無しに連続で行動するというもの。ただしあくまで理論上なので、多くてもお目に掛かるのは三回連続までが限度。ただし、攻略サイトや情報交換の掲示板などでは、六回連続で行動したとの報告もある。
行動パターンには一定の法則があるが、「れんごく火炎」を放って間髪入れずに「ジゴスパーク」をぶっ放す事を素面で行い、時折この後に妨害技を放つ暴挙に出る可能性もあるため、最高レベルでも全滅の危険性が極めて高い。
リメイクでは調整が入り、上限が設けられた。
一定ターン数以内で倒すと、報酬としてレアアイテムなどや「ふしぎな石版?」(同じ台座に使えるものを3種類)をくれる。
戦おうが戦わまいが、グランエスタード、ダーマ神殿、メダル王の城、モンスターパーク、魔王オルゴ・デミーラのいずれかから選んだ場所に飛ばされる。
その後、条件を満たす事で開放される「さらなる異世界」に行くと、四大精霊に守られた聖域に神さまが住んでおり、会話すると彼を「移民の町」にスカウトする事が可能。以後はこの「移民の町」で戦う事が出来る。
ここで合計二回倒すと、上記と同じく一定ターン数以内で報酬を貰える。
…と言うか、どの時間軸なのかも定かではない「謎の異世界」にいたにもかかわらず、何故移民の町のことを知っていたのだろう。
他作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』以降の作品から配信限定として登場。
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』では神獣のモンスターとして登場。特技は「いっぱつギャグ」(弱体特技に変更)、「ザオリーマ」(使用者が死なない「メガザル」)、「ベホマラー」、「ステテコダンス」(混乱させる特技に変更)。
メガザルロックに近い回復役だったが、その後新生転生が来て新しく「天界の守り」と「神のはどう」(「いてつくはどう」より上位のはどう)を覚えた。「天界の守り」は味方1人に対するダメージを90%カットするというかなりやばい特技(一応いてつくはどうで解除できる)で「神のはどう」や「ザオリーマ」と合わせて補助役をこなすようになった。また、いきなりリザオリクの特性をもっており、1回死んでもHP全回復の状態で復活する。
『星のドラゴンクエスト』では『ドラゴンクエストⅦ』のコラボイベントや幻のボスとして登場しているほか、段位イベント「かみさまチャレンジ」を主催し、9段、裏9段、超9段で戦える。
圧倒的な強さに加え、道具を使用不可にする(表、裏、超段位共通)、強制的に戦闘スピードを3倍速(裏段位のみ)にする、自身のスキルゲージ速度を上げつつ(「いてつくはどう」などのバフ解除スキルでも解除不可)プレイヤーを小人にする(超段位のみ)、など独自の攻撃もしてくる。
また、表9段をクリアするとかみさまの用意した更なる試練としてドットキング(ドット絵のキングスライム)と戦うこともできる。
同系統のモンスター
- サンタさま
『星のドラゴンクエスト』で初登場したサンタクロースのような風貌をした神さまの亜種。なお『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』でも登場するが、宗教表現への配慮かここでは名前が「イブのかみさま」に変更されている。
- あくがみさま
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』で登場した亜種。青い肌でヒゲの形が異なっており、悪そうな顔付きをした神さまの偽物。
担当声優
- 緒方賢一:『ドラゴンクエストライバルズ』
- 同氏は他にも、『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』でデスタムーアを、ニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅧ』でグルーノを演じた事があり、2019年9月27日発売の『ドラゴンクエストⅪS』でテオを、『ドラゴンクエストⅩ オフライン』のVer.2でムーニスを演じ、2020年版のアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではブラスを演じた。
余談
上記の圧倒的強さから、プレイヤーから「これだけ強くて、何故オルゴ・デミーラに負けたんだ」と突っ込まれる事がある。
これに関しては、オルゴ・デミーラは神様と戦って消耗していたところを主人公と戦っていたためにデミーラは本調子じゃなかったことと、戦闘前の会話での神さま曰く、「デミーラとの激闘の後から主人公たちに会うまでの間に修行をしていた」との事。神でありながら、割とまめで向上心があるようである。
その力をデミーラ相手に奮って欲しい所ではあるが、前作の二番煎じになるからか彼にデミーラの討伐を願うのは不可能。
「移民の町」に移住してからは、「周囲の人間たちが自分を神さまだと思わないから気楽に暮らせる」といった旨の感想を述べている。しかし、どうにもその事に関して複雑な心境を抱いている様子も……。
尤も、ここの住人たちは神さまが地獄から雷を呼び出そうと、主人公たちがビッグバンを引き起こそうと平然としているので仕方が無いと言える。
ちなみに、この神さまだとチェーンソーでも勝つのは難しいどころか効かないだろう。多分。
関連タグ
ストラゴス・マゴス:中の人繋がり。悠木碧が担当するキャラにクソジジイと罵倒される所まで共通していたりする。
阿笠博士:中の人&「いっぱつギャグ」(所謂おやじギャグ)を用いるキャラ繋がり。
天地魔闘の構え:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のラスボスが使用する奥義。超必殺技の3連撃を叩き込むという特徴があり、神さまの『無限連続行動』に通じるものがある。