曖昧さ回避
概要
「そんなこと言わずにさ、許してくれよ!な!な!」
初登場は『ドラゴンクエストⅢ』。
服装は裸の上に緑色の目出し帽兼マントとパンツ一丁といういで立ち。斧を武器とし、両脇に襷のようなものを締めている。
まあいわゆる裸パンツマスク。変態臭漂う装いだが、これが伝統だから仕方ない。
色違いにさつじんき(ごろつき)、エリミネーター、デスストーカー、勇者オルテガ、やみのせんしなどが存在。
作品別の解説
ドラゴンクエストⅢ
本作で最初に戦う事になるボスキャラクターであり、お供はカンダタこぶん。
ロマリアの王様の「金の冠」を盗んだ後、アジトである「シャンパーニの塔」に逃げ込む。
冠を取り戻すために塔に訪れた勇者一行を迎え撃つが、敗北。
「金の冠を返すから許してくれ」と命乞いをし、(「いいえ」を選択すると無限ループになるため)主人公はそれを承諾。直後にロマリアの兵士が現れたため子分とともに去っていく。
次の登場は「バハラタ東の洞窟(人さらいのアジト)」。
主人公はバハラタにこしょうを求めてやってくるのだが、こしょう屋の跡継ぎの彼女であるタニアを拉致して、取り返しに向かってきたこしょう屋の跡継ぎゲプタもアジトの牢獄に閉じ込めた。
そこに現れた勇者一行と戦うが、またしても敗北。
一回目同様命乞いをし(「いいえ」を選択するとry)主人公はそれを承諾。去って行った。
その後は下の世界に落ちたらしく、アレフガルドのラダトームの城下町に移り住んでいる。教会の反省部屋に閉じ込められており、話しかけると過去の恩(?)からラダトーム城にある宝について教えてくれる。
ゾーマが倒された後は盗賊から足を洗い、改心することを宣言していた。
…のはずだが、ゲームボーイカラー版では隠しダンジョンにザコ敵として出現。
ちなみに2戦目は何故かデスストーカーと同じ青肌の赤パンツになっている。2戦目については公式ガイドブックでも秘された存在となっていた。
歩行グラフィックは、ファミリーコンピュータ版ではあらくれとなっているが、リメイク版では専用のグラフィックとなっている。
『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート Special』に登場するカンダタは、この『ドラゴンクエストⅢ』が出展。
プレイヤーキャラとして使用可能だが盗賊の後輩であるヤンガスから尊敬されるのはともかく、ゼシカから変装したヤンガスと勘違いされると言う妙なイベントが発生する。ヤンガスが一緒にいても、である。
『CDシアタードラゴンクエストⅢ』ではゲームでお馴染みのパンツマスク姿ではなくキザな言動をとる筋肉質なイケメンの武闘家(しかもケンシロウをイメージしたのか担当声優が神谷明で「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた おぅわったぁ!!」というセリフ付き)で女戦士ステラといい雰囲気になり最後には恋仲にまでになる展開となっている。
ドラゴンクエストⅤ
「試練の洞窟」のボス。お供はシールドヒッポ。
主人公がグランバニアの王の試練を受ける際、大臣の依頼を受け、主人公を暗殺すべく現れる。
「つうこんのいちげき」はリメイク版だとラスボスのそれより痛い。どうしてこうなった。
撃破後のセリフはなく、ただ消滅してしまってその後は登場しない。
一部の町では子分が宝箱を守っている。
盗賊というより殺し屋であり、お供がモンスターだったり子分が緑肌だったする事から、人間であるかどうかもファンの間では怪しまれている。
なお、本作にはザイルという少年盗人も同様のファッションで登場する。
ドラゴンクエストⅦ
リメイク版の新要素、イベント配信石版のボスとして登場。
『ドラゴンクエストⅤ』と同様に「ベホイミ」を唱えて自らを回復する。
ドラゴンクエストⅩ
配信クエストで登場。全4話構成。月にあるお宝を手に入れるために活躍している。
第1話では主人公と対立していたが、結果は敗北。更に「子分のことなら煮ても焼いても構わないが、俺様だけは許してくれ!」と最低な命乞いをした為に部下のカンダタこぶんも愛想を尽かし、逃げられてしまった。
第2話では主人公を無理やり子分にし、月へ行くための手伝いをさせた。
第3話では、無事に月に行けたが、月の住民たちは、異星人に襲われて困っていると知る。月の住民たちは彼こそがかつて月の住民達を救った英雄の子孫と知り、救援を求めた。当の本人は初めは断ったが、助けてくれたら月の秘宝をくれると聞いて態度が急変し、手を貸すと宣言した。
第4話で、月の姫が異星人に誘拐されたのを聞きつけ、主人公と共に駆けつけ、異星人のボスを倒した。
全てが終わった後、月の姫はお礼に、不老不死になれる月の秘宝を差出し、自分との結婚を申し込んできた。カンダタは不死になったらスリルが味わえないと、秘宝を受け取るのを断るが、「100個の宝をすべて手に入れたら、隠居するためにここに戻る」と宣言し、月の住民達たちに別れを告げた。そして、主人公とはそこで次の宝を手に入れる時にはまた協力してくれと言い、主人公に別れを告げた。
余談だが、第2回ホワイトデークエストの人気投票で、他のイケメンキャラを差し置いて、堂々の1位に輝いた。
ドラゴンクエストⅪ
クエスト限定のボスとして登場。
マホトーンを唱えてこちらの呪文を封じてくるほか、「つうこんのいちげき」のダメージが『ドラゴンクエストⅤ』と同様に非常に大きい。
外伝作品での登場
少年ヤンガスと不思議のダンジョン
ポッタルランドの創造主。霊体で登場する。
「盗賊王の大宮殿」でヤンガスの実力を試すべく、カンダタ子分を引き連れて戦いを挑む。
ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』『ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり』のどちらも配信クエストで登場。
ドラゴンクエストモンスターズジョーカーシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』では配信限定のモンスターだったが、『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル』にて遂にクリア後の神獣界に出現するようになった。1週間周期で毎日居場所が変わり、1日に1回戦うことが出来る。倒すとお馴染みの命乞いと共に宝をくれるが、クリア後ということもあり本人も恐ろしいほど強くなっているので舐めてかかると間違いなく死ねる。更に8日目以降はセンセーと称する3枠モンスターを引き連れるようになり一気に難易度が増し、特に水曜日と土曜日はセンセー枠がこれまた恐ろしいほどに強く、対策をとっていないと平気で死者が出る。以下に特徴を簡単に記す。
日曜日
ヘルプラネットを引き連れている。守備力ダウンがよく効くので狙うといいだろう。
月曜日
マーズフェイスを引き連れている。シャイニングブレスや呪いのルーレットで耐性を落とされたところにカンダタの死の踊りが炸裂すると危険。
火曜日
アスタロトを引き連れている。せいけんづきが痛いがそれ以外では大きな火力は出せない。テンションも上げてこないので特性に常にアタカンタがあると安定する。
水曜日
ポセイドンを引き連れているがこいつが目を疑うほどに強く、まず恐るべきはゆうきの斬舞。技の火力はもちろんのこと追加効果で相手全体のテンションが高確率で上がってしまうため反射で安定させることが難しい。一応他の特技が水属性に偏っているという特徴はあるが、それ以外に弱点らしい弱点もないため電撃属性を主軸として攻めるといいだろう。
木曜日
ギガデーモンを連れているがつるぎのまいがやっかいなこと以外に特筆すべき要素はない。更に言えばこいつの通常攻撃に麻痺効果がついているため反射してやると勝手に動きが止まる。
金曜日
キングホイミスライムを連れている。味方全体のMPを200以上平気で削ってくる破魔の舞(本来味方側で使えば賢さを1500まで上げてもやっと3桁に届くかどうかの技でこの威力である)こそ怖いが、通常攻撃を跳ね返せば勝手に混乱してくれるため印象に残りにくい。
土曜日
黒飛龍を連れているがこいつもまあぶっ壊れた強さを持っており、おそらく天元突破しているであろう攻撃力からギガボディ補正を乗せて放たれるステルスアタックが最大の脅威。ただ幸いにも他の属性つきの特技を電撃、闇、氷結属性のものしか使えないため、そこにつけこむのが良いだろう。
ドラゴンクエストウォーク
やはりと言うべきかドラゴンクエストⅢイベントで登場。
その後は周年前夜祭イベントになると彼があの手この手で金儲けを企むのがお約束になっており、
- 1周年前夜祭ではMCに扮したMCカンダタ
- 2周年前夜祭では動画配信者に扮したバズールカンダタ
- 3周年前夜祭では遊園地のマスコットに扮したかんだたん
- 4周年前夜祭では劇場支配人に扮したカンダタショーマン
- 5周年前夜祭ではジドーセーセーのじゅもんで増殖したイケメン顔のジドーセーセーカンダタ
と様々な姿でイベント限定の強敵として登場する。
他媒体での登場
『小説 ドラゴンクエストⅢ』でもやはり金の冠を盗み、シャンパーニの塔を根城にしていた。
しかし小悪党的だった原作とは違い、富める者から奪い貧しい者に与える義賊でもあり、庶民から人気があったためロマリア王国もなかなかその足取りを掴めなかった。
他にも小説版独自の設定として、以前オルテガの剣を奪おうと彼に挑み返り討ちにあい、彼に尊敬の念を抱いていたことが語られている。
金の王冠を取り戻しに来た主人公らと戦うところまではゲームとほぼ同じだが、その中で主人公からオルテガの死を知らされ意気消沈し、盗品を返して逃走(なお小説版ではバハラタでのエピソードは全てカットされている)。
その後賢者の手引きにより、二度と帰れないことを承知でアレフガルドへ向かい、武闘家カーンと共にゾーマ城でクラーゴンと交戦した(その際挿絵で素顔が明かされている)。
『小説 ドラゴンクエストⅡ』ではその後デルコンダルの初代国王となったことが語られている。
小説『ドラゴンクエスト モンスター物語』では元々は山奥に住む木こりであったが、ロマリアで開催されていた武術大会に優勝者は騎士に取り立てられると聞いて参加し、生まれもった巨体に山仕事で鍛えられた怪力を武器に勝ち上がる。だが実は最初から有力貴族の息子が優勝すると決まっている出来レースで、不当判定により優勝を取り消されてしまい、怒りのあまり有力貴族を殴ってしまい投獄されるが、その夜の内に牢獄の壁を破壊して脱獄。逃亡生活を続ける内にいつしか盗賊となったとされている。
『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』では容姿や設定がゲームとは大きく異なっており、演じた神谷明氏の声優ネタも盛り込まれていたりする。
『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』ではナレーションによって「巨大な斧を持つ怪人」とだけ表現されており、喋るシーンはあるが声優は不明。
『漫画版クロスブレイド』では5巻に登場。容姿は間抜けだが卑劣で卑小な外道として描かれている。
森の中にすごく強い魔物が守るお宝があると噂を聞き、暴くため放火するという手段に出る(金銀財宝なら燃えない、更地にした方が探しやすいため)。
森に棲んでいたこどもゴーストのゴーシュから見咎められ、殺して黙らせようとする。その際、過去にゴーシュの父親を殺したことがあると発覚する。
(ゴーシュが人間たちに虐められないように嘘のうわさを流したところ、尾ひれがついて財宝があるという風になってしまったらしい)。
しかし駆け付けた竜騎将バランに阻まれ、更に居合わせたダイとのスペシャル連携により敗北を喫する。
カンダタファミリー
- カンダタこぶん
その名の通り、カンダタの子分。
『ドラゴンクエストⅢ』と『ドラゴンクエストⅪ』ではさまようよろいの色違いであり、金色の鎧を身にまとっている。
カンダタと共に複数体登場する他、カンダタ留守の際に4体登場し、合計3回戦う事となる。
『ドラゴンクエストⅤ』ではカンダタの色違いで、『ドラゴンクエストⅢ』のデスストーカーに類似した配色。
複数体存在するが、1体ずつ戦う事となる。
カンダタ戦より後に戦う事になる事情のためか、親分よりも基本的に強い(スーパーファミコン版)。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』では、上述のザイルに似たような姿の4人組となっている。
- カンダタおやぶん
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』で初登場。カンダタファミリーの親分。
カンダタと比べ、目つきが悪く、頭に王冠をかぶり、所持している斧が豪華なものになっている。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』で初登場。
名前からみると、カンダタの妻らしいが、詳しいことは不明。姿はうみうしひめに覆面をかぶせ、フライパンとフライ返しを持たせたようなもの。
- カンダタレディース
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』で初登場。
メイスを所持している少女と、ムチを持ったレオタードの姿をした女性、なぜか腹筋が割れており、セーラー服を着ているデカイ少女の3人組のモンスター。
後に名前が明かされ、順にカンダタシュガー、カンダタハニー、カンダタショコラという。
- カンダタロックス
『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵』で初登場。
細身のギタリスト3人とドラマーの4人組のロックバンド。
すれ違い通信をしているとまれに出会える。
- カンダタセブン
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』で初登場。
七福神を意識した風貌であり、それぞれ見た目の違う覆面男7人が大きな船に乗っている。
すれ違い対戦で50回勝利すると仲間になり、その後は10戦毎に手に入る事がある。
- カンダタロボ
『星のドラゴンクエスト』のイベントクエスト「星の大武道会」で初登場。
カンダタの覆面を模したロボにカンダタが搭乗している。
数々の混乱付与の技とベギラゴンショット、更にはダメージを軽減するゴールドシールド等の攻撃を仕掛けてくる。
後のイベントでカンダタロボシルバーという亜種も登場。こちらは上記のカンダタロボと異なり、ジバリーナショットと眠り付与の技を仕掛けてくる。ばくだんいわをも投げつけるが、時には間違ってメタルキングが現れてボーナスとして経験値も入手できる。
担当声優・俳優
声優
- 神谷明:『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』
- 神谷明氏は後に『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』でパパスを演じることになる。
- 不明:『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』
- 後藤光祐:『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めてS』、ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
- 藤原啓治:『ドラゴンクエストライバルズ』
- 同氏は『ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔』でセティアの兄のフォルグと彼が変貌した嘆きの怪物の声を担当していたが、2020年4月に逝去した為シリーズへの出演は『ドラゴンクエストライバルズ』が最後となった。
- 森川智之:『ドラゴンクエストチャンピオンズ』『ドラゴンクエストⅢ(リメイク版)』
俳優
- 高嶋政宏:ドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』