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蜘蛛の糸

くものいと

『蜘蛛の糸』は、芥川龍之介の短編小説。
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表記ゆれ

蜘蛛糸
蜘蛛が作る糸についてはこちらの記事を参照。

概要

大正七年五月『赤い鳥』に初出。
児童文学としては芥川の処女作で、ポール・ケーラスの『カルマ』を鈴木大拙が訳した『因果の小車』に拠ったものとされる。

あらすじ

ある朝のこと、御釈迦様極楽の蓮池を通して下の地獄を御覧になりますと、カンダタという男が他の罪人と一緒に蠢いている姿が御目に止まりました。カンダタは人を殺したこともある極悪人ですが、過去に一度だけ蜘蛛を踏まずに助けてやったことがあったのです。そのことを御思い出しになった御釈迦様は、この男を地獄から救い出してやろうと考え、蓮の葉の上にかかっていた蜘蛛の糸を遥か下の地獄の底へ垂らしました。

地獄で責苦にもがいていたカンダタは、天上から垂れてくる蜘蛛の糸を見ると手を拍って喜び、その糸を掴んでのぼり始めました。何万里と離れた極楽を目指すうちにくたびれたカンダタがふと下を見下しますと、数限もない罪人たちが後をつけて蟻の行列のようにのぼって参ります。それを見てカンダタは叫びました。
「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己のものだぞ。お前たちは一体誰に尋いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」
その途端、蜘蛛の糸はカンダタのぶら下っているところからぷつりと音を立てて断れました。カンダタはあっと云う間もなく、まっさかさまに落ちてしまいました。

極楽からこの一部始終を御覧になっていた御釈迦様は、カンダタの無慈悲な心が浅間しく思われたのか、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩きになり始めました。

これに材を取った作品

関連項目

芥川龍之介 児童文学 寓話 童話
蜘蛛糸

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