パパスとは『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』に登場するキャラクターの一人。
及び上記のイラストに付けられるタグ。
CV:神谷明(ドラマCD版)/小山力也(DS版CM)/玄田哲章(ドラゴンクエストライバルズ)/山田孝之(アニメ映画「ユア・ストーリー」)
概要
ドラゴンクエストⅤにおける主人公の父親で、妻はマーサ。少年時代を主人公と一緒に冒険する。
名前の由来はおそらく「パパ(父親)」。
主人公や召使いサンチョとともに一時的に身を寄せていたサンタローズの村ではかなりの人気者で、ビアンカの父ダンカンなど、多くの知り合いがいたが、その正体を知っているのはサンチョだけであった。
主人公の少年時代の終盤には、ゲマによって主人公を人質にとられた状態でジャミとゴンズによって瀕死にされ、さらにゲマのメラゾーマ(SFC版では別の魔法かブレスに見える)によって灰にされ、人生を終える。
ポリゴン化による演出面が強化されたPS2版では、このシーンでの彼の最期は特に凄惨なものとなっている。ゲマがあの方に似ているせいもあり、その様子は同じく偉大な父親キャラクターの最期を彷彿させる。
実はグランバニア王国の王であり、旅の目的は魔王にさらわれた妻のマーサを捜すことである。マーサを救うためには天空の勇者の力が必要であると知り、旅の中で既に天空の剣を発見している。王位は旅に出る際、弟のオジロンへと譲った(上記のパパスの名前同様、オジロンの名前の由来は主人公の叔父である事からと思われる)。
リメイク版ではサンタローズを作る際には誰よりも働き、グランバニア王都の城内に城下町があるという、城塞都市化も彼の主導によるものだったことが語られる。
上記のイベントはドラクエシリーズの中でもかなり衝撃的なシーンでもあり、プレイヤーにとってゲマへの憎しみが生まれるイベントでもある。実際に会話システムが導入されたリメイク以降では、主人公を始めとした親族なども怒りを露にしており、より一層際立っている。
また、死ぬ間際に発した「ぬわーーっっ!!」というセリフは有名で、たまにネタにされる。
ネーミングセンスも突飛なもので、物語の冒頭では息子を「トンヌラ」と名づけようとしていた(ちなみにトンヌラと入力していた場合は「サトチー」になるが平仮名でとんぬらでもトンヌラと名付けようとする)。
トンヌラに何かこだわりでもあったのだろうか?
小説版での本名は「デュムパポス・エル・ケル・グランバニア」。
リュカの娘ポピーこと「ポピレア」の名前は、パパスにちなんでビアンカが名付けた。
ダンカンのみならず、ラインハット王・ベルギス(小説版におけるヘンリーとデールの父親)とも旧知の仲。ベルギスとは共に冒険したこともある。
漫画「天空物語」では魔物の襲撃から国民を守るために地下(城内ではなく地下という設定)へ町を作ったのはパパスの案という設定である。
NPCとしての性能
少年時代においては、一時期だけNPCとして戦闘に加わる。Lv.27、装備品は『パパスの剣』と『皮の腰巻き』だけという軽装備でありながら、豊富なHPを持ち、二回行動と頻度の高い会心の一撃が強力。回復呪文も心得ており、歴代の戦闘に加わるNPCの中ではなかなか強い部類に入っている。寧ろLv27でHP410は、同Lvの仲間モンスターを比較対象に含めてもぶっちぎりで高い。
使用する回復魔法は「ホイミ」と「ベホイミ」。フィールド上で主人公のほんの僅かでもHPが減っているとかけてくれる。
だがただのホイミ、ベホイミではなく、回復量はベホマ並、そして解毒もするという高性能ぶり。
ただしリメイク版からは解毒効果はなくなってしまっている。
余談
パパスを演じた役者はいずれもパパス役以外でのドラクエシリーズ内の作品への出演歴がそれぞれにある。
- CDシアター(ドラマCD版)で声を担当した神谷明氏は、CDシアターのⅢのカンダタ役を担当した。
- DS版実写CMで日本語吹き替えを担当した小山力也氏はライバルズ以降の作品のグレイグの声を担当した。
- ライバルズで声を担当した玄田哲章氏はCDシアターのⅠのだいまどう、Ⅳのトルネコとドラゴンクエストヒーローズ2のオレンカ王、ダイの大冒険(2020年版)のマキシマムの声を担当した。
- アニメ映画『ユア・ストーリー』にて声を担当した山田孝之氏はドラゴンクエストヒーローズ2のツェザールの声と、実写ドラマにてドラクエをパロディにした「予算の少ない冒険活劇」の青年時代の主人公に外見が似ている勇者の役を務めている。
本編以外の外部出演作品でも追加される特技は極めて少なく、モンスターバトルロードシリーズでは戦いのドラム(『V』本編にも登場した道具)を打ち鳴らすか、ホーリーエッジ(スキャンバトラーズでは殆ど同じモーションのホーリーブレード)を使用するのみである。
関連イラスト
関連タグ
ドラゴンクエスト DQ5 ドラゴンクエストⅤ
父親 悲劇のヒーロー
主人公(DQ5) サンチョ ぬわーーっっ!!
パパスの剣
孫悟空:鳥山明の代表作ドラゴンボールの主人公。「息子を守るために大爆発の犠牲となる」「一時的に息子が主人公になったので『主人公の父親』というポジションになる」「伝説の剣を引き抜いたのが息子」「死亡後も一度怜太となって主人公の前に現れる」などの類似点がある。
竜騎将バラン:ダイの大冒険の登場人物。「口ひげを生やした父親」「息子を守るために大爆発の犠牲となる」「最後(遺体)は炎に焼かれて消える」「後に形見の剣が息子の手に渡る」など類似点がある。また死後は魂となって息子に語り掛け、強敵の闘いで勝利に導くという悟空と同じことをしている。