概要
ドラゴンクエストシリーズの中でも特に人気の高い『ドラゴンクエストⅤ』を主軸に置いた、シリーズ初の長編劇場版アニメ化作品。
ドラゴンクエストシリーズのアニメ化自体は、『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』や『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』をはじめとして、前例がないわけではないが、ナンバリング本編における3DCGのアニメ化は初めての試みであり、良くも悪くも画期的な企画として注目を集めていた。
最終的な興行収入は14.2億円であり、人気タイトルの劇場版としては無難なところに落ち着いている。
タグとしては略称のユアストーリーが多い。
しかし、これを捩った「エアストーリー」と皮肉られることも。
3DCGアニメとして
漫画やアニメの2D画像を三次元化するトゥーンレンダリングの手法ではなく、映像そのものを3DCGで一から作り上げるタイプのアニメである為、原作で使用されている鳥山明氏のキャラクターデザインをそのまま流用しているのではなく、特に人間のモデリングに変更を行っている。
この点をどうとらえるかは、人によって違うと思われるので良いとも悪いとも言えないが、3DCGアニメとしての技術と言う点に関しては、正に日本の最高峰の技術を使用しており、映像技術と言う点に関してだけ言えば、冗談抜きに世界で通用するレベル。
その為、公開前は、鳥山明氏のキャラデザ派と映画のキャラデザでもOK派で映画を評価する向きがあった。
主なキャスト
- 主人公 リュカ CV:佐藤健/大西利空(幼少期)
- 親分(親友) ヘンリー CV:坂口健太郎/高月雪乃介(幼少期)
- 幼なじみ ビアンカ CV:有村架純
- 婚約者 フローラ CV:波瑠
- 主人公の父 パパス CV:山田孝之
- 宿敵 ゲマ CV:吉田鋼太郎
ノベライズ版
映画公開同日、ダッシュエックス文庫と集英社みらい文庫からノベライズ版が発売された。著者は宮本深礼。
基本的な内容は映画に準じているが、初盤と終盤は主人公視点で語られている。
裁判
『小説 ドラゴンクエストV』を執筆した小説家の久美沙織が、小説版の主人公の名称とそれに関するセリフが無断使用されたとして、映画の製作委員会を被告として本人訴訟を提起した。
2023年7月25日に証人尋問が行われ、陳述書の内容が公開された。
関連タグ
ルパン三世THEFIRST:同監督の次回作。本作のラストと次回作のラストが似ているシーンがある。
二ノ国:同時期に公開されたアニメ映画。公開時期だけでなく、人気ゲームのアニメ化と言う企画上の共通点がある。
表記揺れ
ドラゴンクエストユア・ストーリー…公式では中黒(・)が入るものが使用されている。
「流石最新テクノロジーです。」
「ですが、所詮プログラム。」
「見せてあげましょう、世界の真実を。」