サンチョ
さんちょ
作品名50音順。
- 『幻想水滸伝』の登場人物の1人。
- 『ドラゴンクエストⅤ』の登場人物、本記事に記述。
- 小説『ドン・キホーテ』の登場人物。→サンチョ・パンサ
- 『結城友奈は勇者である』の登場人物。サンチョ(結城友奈は勇者である)
- 『LIVE A LIVE』の登場人物。西部編でのパンチョ、デロスとのソンブレロトリオ。
- 小説を元にした『パルケエスパーニャ』のキャラクター。→サンチョパンサ(パルケ)
- 『Limbus_Company』の登場人物。第七章のネタバレ注意。
これ以外のサンチョについての情報をお持ちの方、加筆をお願い致します。
ゲーム内での肩書きも「めしつかい」とされる。久美沙織の小説版では儀式的な呼び名として「セヴァンテスのサンチョ」がある。
主人公が幼い頃からパパスと主人公に仕えていたほか、主人公とその妻が石にされていた間、2人の間の子供たちの世話もしていた。
実の息子ですら知らなかったパパスの正体を知っていた数少ない人物でもある。
役職柄家事が得意で、中でも料理は絶品。子供たちもサンチョの料理が大好きとのこと。
8年間も両親不在の中、子供たちが健やかに育ったのも、サンチョの存在が大きいだろう。
忠誠心は非常に高く、本来なら「雇用主(パパス)の子息」でしかない主人公と、特に雇用切り替える描写もなく即座に新たな主君として迎えるぐらいには懐の広い人物である(全年齢対象ゲームにそんな難しい描写入れられないからとも言えるが。なお、牧野博幸の4コマでは「パパスの失踪により未払いになっていた10年間の雇用料の請求書を問答無用で叩きつける」というとんでもないネタが描かれたことも)。
容姿、生活等。
非常に恰幅の良い体型。口髭を蓄えている。
主人公のことを「ぼっちゃん」と呼ぶ。
物語の途中で主君のパパスが亡くなり主人公が行方不明になってしまい、住んでいたサンタローズの村を離れ、故郷であるグランバニアへ帰国。リメイク版では胸騒ぎがしてパパスと主人公を追ってラインハットに向かったのだが、既にヘンリー誘拐事件によりパパスは死亡。主人公はヘンリーと共に光の教団に誘拐されて行方不明となり、探したのだが見つからず。そして一旦サンタローズに帰還すると既に焼き払われた後であったという。主君も主人公も守れなかった失意を胸にオジロンに報告するために、グランバニアへ帰国した。
そして、10年後に逞しく成長した主人公がグランバニアを訪れて感動の再会を果たすことになる。
グランバニアは安全のため、城内に城下町がつくられた造りになっているのだが、サンチョの住まいだけは、城郭の外にある小屋である。
ちなみに外に住んでいるのは、「城内の安全は城外に注意を払っているからこそのもの」という考えからで、パパスの弟オジロンからは城内で暮らせと薦められたそうだが、辞退している。うっかり忘れられたとかではない(読者投稿の4コマでは「城内に城下町を作った結果、住民が増えた際に必ずあぶれる者が出てしまう故の結果」とネタにされたこともあるが、これも違う)。
かなりの年齢なのに独身である。そのため一部では「パパスとできていたのではないか」とも言われている。
リメイクで追加された会話システムでは、主人公たちを心配したりするほか、年長者らしいアドバイスや、時には王の臣下たる態度など様々な面を見せ、カボチ村の村民の悪態(大抵は青年期前半で済ますイベントでわざと後半まで先延ばしにしないと見れない)にも一定の理解を示す。
だが年には勝てないようで、階段などを登ると息切れしてしまう。
反面、パパスや主人公が不幸な目にあった元凶であるラインハットをあまり良く思っていないようで、公人としての節度こそ保ってはいるものの普段の温厚で優しい彼からは少し想像しにくい発言も出てくる。
本人も「頭では分かっている」と言っているが、やはり心は納得しきれていないのだろう。
キャラクター性能
おおかなづちなどの重量のある武器を扱うことができ、多少の魔法の心得もある。
いわゆるパワーファイターの立ち位置にある強さだが、単純な火力に限れば留守番要員のピピンにすら劣る、防御と素早さもさほど高くないなど、中堅ポジションから抜け出せずにいる微妙な性能だった。
一応「まじんのよろい」と「棺桶バグ」による行動順操作を買われてRTAで使われることはある(いわゆる魔神サンチョ)。というより、後年では世界記録を狙うならこの「魔神サンチョ」は避けて通れない技術となる。
しかし、リメイクでは魔物を呼ぶ「くちぶえ」や敵とのエンカウント率が下がる「しのびあし」、ダンジョン内でそのフロアに存在するアイテムの残り数が分かる「とうぞくのはな」といった探索関連で有用な特技を習得するようになり、サポート面において非常に頼りになる存在となった。
なお、物語後半で初めてパーティに加わるときの装備品が「ステテコパンツ」「おおかなづち」「おなべのふた」「シルクハット」というものである。この珍妙さからか、しばしばネタにされる。
担当声優・俳優
- 塩屋浩三:『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』
- 同氏は後に『ドラゴンクエストライバルズ』でムドーを演じている。
- ケンドーコバヤシ:アニメ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
- 同氏は他にも『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』の実写CMで大人のヤンガスとして出演している。
- 稲田徹:『ドラゴンクエストライバルズエース』
余談
セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」の登場人物サンチョ・パンサとは、「長身で髭面の主人に従う小太りの従者」の共通点があり、サンチョの名もおそらくこちらから着想を得ている。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』では同じ名前のお世話ロボットがいる。楽園にいる主人公の世話を担当していたが…?ちなみにランクはSS。
元モンスター?
パパスの妻であるマーサにはモンスターを人間にする力があること、主人公の一族への異常なまでの忠誠心、装備品や習得特技がモンスターに近いといったことから発生した仮説。
特にリメイク版では息子がジャハンナでこのことについて疑問を呈し、それに対してサンチョは肯定も否定もせず、「サンチョも昔は……!」という意味深げな会話で終わることからより疑惑が深まることとなった。
ただし公式からの明言は無いので、あくまで推測の域を出ない。
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