概要
主人公の幼少期にパパスが愛用していた剣。パパスはこの剣とかわのこしまきのみの軽装備で戦い抜いていた。漢である。
幼年期のイベントでパパスが死んだ後、ベビーパンサーがこの剣を守っていたようで、大人になった主人公が、同じく大人になったキラーパンサーを仲間にする際にこの剣を渡してくれる。
「パパスの使っていた剣」ということもあってか、装備できるのはパパス本人の他には息子である主人公と、孫にあたる男の子だけである。
そんな思い出深いパパスの剣の攻撃力+40は、はがねのつるぎ(攻撃力+33)を少し強くした程度。通常プレイならば次に行く町であるルラフェンでスネークソード(攻撃力+42)が売っており、それよりも弱い。
攻撃力2の差=ダメージ1の差しか無いが、形見の品がすぐさま店売りの量販品以下というのは正直悲しい。せめて攻撃力+50くらいは欲しかった…。
ただ、このような攻撃力の武器で、凄まじい戦闘力を発揮していたパパス凄い!というのを、改めて認識させてくれる。剣が強かったのではなく、パパスが強かったのである。
道具としての効果も何も無いため、二回攻撃や「かいしんのいちげき」を連発していたのはパパスの技術ということになる。
パパスの遺した剣ということもあり、プレイヤーにとっては感慨深い武器であるため、あえて主人公にこの剣を装備させ続けた、というプレイヤーも少なくないのではないだろうか?
特に仇敵であるゲマ一派との戦闘時には敢えてこれを装備して戦ったというプレイヤーもいるだろう。
後述の通り金欠になりやすい『ドラゴンクエストⅤ』では、カジノ浸りでメタルキングの剣を手に入れていなければ主人公専用武器のドラゴンの杖を入手するまで装備している事も有り得る。まぁ普通はちいさなメダルで交換出来るきせきのつるぎに乗り換えたりするが。
丁度物語における「第2次金欠時代」(ポートセルミ到達から結婚、チゾットあたりまで。仲間モンスターが増えても満足に武器が行き渡らない事も多々)に、タダで手に入るというのは大きく、左程攻撃力の変わらないはじゃのつるぎ(攻撃力+45)もピエールに躊躇いなく買える、というのは更に大きい。
メディアミックスでの登場
小説版
グランバニアまで使用していたが、攫われたビアンカ救出の際に、よりにもよってスネークソードに乗り換えてしまう。
ただ、そのおかげで後述のCDシアター版とは異なり壊れずに済んだと考えることもできる。故郷であるグランバニアで保管することを選んだといったところか。
CDシアター ドラゴンクエストⅤ
物語後半、成長した主人公「リュカ」がカボチ村付近の魔物の巣で出会ったキラーパンサー「プックル」から渡される。
ボブルの塔にて出会った憎き敵ゲマとの戦いの時に装備し挑む。
息子の「ティミー」と娘の「ポピー」と力を合わせてゲマを倒したが、役目を果たしたように折れてしまった。
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
サンタローズでサンチョがリュカに渡してくれる。
最初は振るう事すら困難だったが、戦いの中で使いこなしていき、最後までリュカの愛剣として活躍した。
テリーのワンダーランド3D
『ドラゴンクエストⅤ』の再現としてキラーパンサーがボスの「おもいでの扉」を裏ボス撃破後に訪れると、「王家のつるぎ」という武器が入手出来る。
攻撃力+100でHP回復効果があり、まんま「きせきのつるぎ」仕様となっている。わたぼう曰く、どこか遠い国の王様が使っていた剣とのこと。
余談
漫画『ドラゴンクエスト -ダイの大冒険-』に登場する真魔剛竜剣のネタにもなっている。
『ディシディア ファイナルファンタジー』にて、『FINAL FANTASY Ⅴ』の主人公の父親繋がりという点でこの剣をモチーフにしたとされる『ドルガンの剣』という武器が登場する。