真魔剛竜剣
しんまごうりゅうけん
竜騎将バランが所有している剣で、刀身は神々の金属「オリハルコン」でできている。他の武器を圧倒する攻撃力と耐久力を持っている伝説の武器であり、竜の騎士の超パワーに応えられる世界で唯一の剣である。
神々によって鍛えられた剣のため地上には存在せず、彼専用の武器というわけでもなく【竜の騎士の正統なる武器】として代々受け継がれてきた世界最強の剣である。ポジションとしては、ドラゴンクエストシリーズに於けるロトの剣のような存在である。
刀身はオリハルコン特有の青白い輝きを放っており(これは、ダイの剣も同様)柄の部分に竜の頭部の彫刻が施されているのが特徴。
単なる戦士の証としてだけではなく、自己修復能力を持ち、刃零れなどの損傷も自然と修復される。実際、ダイが(魔法剣を発動させた状態とはいえ)鎧の魔剣で刀身を折るという前代未聞の事態を起こした時も、時間こそ要したが完全に修復されている。ただし、この自己再生機能も万能では無く、キルバーンとの戦闘で彼を胴切りした際に物質を腐蝕させる魔界のマグマ成分を含んだ血液が刀身に付着して切れ味が鈍り、攻撃力が低下して超魔生物と化したハドラーとの戦いでは彼の首を完全に切断できなかった。
バランが黒の核晶を押さえ込む為に命を落とした後は何処かへ吹き飛んでしまったが、竜の紋章を開放した竜魔人ダイを正統足り得る後継者と認め、バランの魂と共に鬼眼王バーンとの最終決戦に最後の味方として陽の光を纏ってダイを助けるために飛来して来た。
竜の騎士二人分の力を開放した竜魔人ダイと鬼眼王バーンの全力のぶつかり合いではさしもの超金属も耐えられず、バランの魂を込めての一振りで再び砕けている。
最も自己修復能力があるため、時間が経過すれば元に戻り、竜の騎士であるダイの元に戻ると考えられる。ダイの大冒険の最終回の後の構想である「魔界編」が続いていたとしたら父親の剣を受け継いだダイの姿が描かれていたかもしれない。
魔界の名工ロン・ベルクは神が鍛えしこの真魔剛竜剣を職人としての目標にしており、当初こそ新しい武器を打ってほしいという申し出を「作ってない」「最近は使い手もロクなのがいない、どんな武器も使い手がバカじゃ飾りみたいなもんだからアホらしくなって辞めた」と不機嫌そうに拒否し、「ジャンク(ポップの父)に下ろしてる奴(本人曰く「寝てても作れるような出来」)を貰え、並の人間にとっては充分過ぎる」とあしらっていたが、ダイが「アレらじゃ自分の一撃に耐えられない、事実として鎧の魔剣すら真魔剛竜剣との相打ちに近い形でへし折ってしまった、それ以上の武器でないと…」と聞いて「自分が作ったとは言え明らかに強度で劣る武器で、自身の目標とする最高峰の武器を折った」事に驚愕、また仮想敵が真魔剛竜剣であると知り機嫌を良くし、「お前ほどの使い手が使うんなら作ってやる」と後にコレと同じくオリハルコン製で自己修復機能を持った大業物「ダイの剣」を生み出すことになる。
ドラゴン系のモンスターに有効な能力があり、攻撃力は「+89」(Lv1)でここから「+129」(Lv2)、「+172」(Lv3)と進化していく。 メインスキルには【ギガブレイク」がセットされている
漫画版クロスブレイド
6巻にてバランが大魔王バーンと交戦した際、カイザーフェニックスを斬り裂くという活躍を見せた。