概要
魔界の奥地にある黒魔晶(こくましょう)という魔力を無尽蔵に吸収する石を原材料とし、呪術で加工した爆弾である。
あまりの破壊力に魔界では『禁呪法などを平気で使う悪人ですら恐れて使わず、邪悪な魔物ですら恐れる地獄の火種』と知られ、劇中の人物からも下記のように言われるなど、悪名高き伝説のアイテムと知られている。
基本的には機械仕掛けの爆弾であり、サイズの分だけ魔力を込めることができ、魔力の分だけ威力も上がる。ハドラーの体内に仕込まれた掌サイズのものですら(竜闘気で威力を抑えられたにもかかわらず)爆発の規模は、かなり大きな島の死の大地が跡形もなく消し飛び、宇宙まで軽く突き抜ける程。
外部から火力の高い呪文を下手に当てようものなら誘爆しかねないが、ヒャド系の氷結呪文ならば、誘爆させずに機能停止させることも可能である(その後どう処理するかは不明だが…)。
あくまでも想像に過ぎないが、機能を停止させた状態で溜め込んだ魔法力をマホトラなどでを吸い取るなどで対処は可能だと思われる。黒の結晶は言ってしまえばサイズに応じて溜めておけるMP上限が決まる魔道具版マダンテとも言えるものなので対象のMPを吸収する手段で対応できる可能性はあるだろう
劇中の描写からして爆破に至るケースは、以下の5つがある模様。
- 時限式(スイッチの有無は不明だが何かしらの合図でカウントダウンが始まる。使用者・製作者を殺してもカウントは止まらない)
- 製作者の魔法力による指示起爆(魔法力が届くならかなり離れた位置からでも起爆が可能)
- 強力な魔法をぶつけることによる誘爆(バランが言うには核晶に魔法力が溜め込まれているほど誘爆しやすくなるとのこと)
- 高熱による誘爆
- 衝撃
使用例
冥竜王ヴェルザー
敵対していた竜の騎士バラン抹殺の為に魔界のある大陸で使用されたが、バランが竜闘気を全開にしたことでギリギリ防がれた上大陸のすべてが消滅するという、地上を支配したいと考えていた彼にとって本末転倒な結果となり、ヴェルザーはバランに倒されるまで二度と使おうとしなかった。
大魔王バーン
地上を破壊して地下の魔界に太陽光を齎そうとする彼の場合、ヴェルザーと違って一切の躊躇なく使用する。
アバンに倒され復活させたハドラーの体内に万が一に備え仕込んでいたが、ハドラーが自身を超魔生物へ改造するという想定外の行動が黒の核晶に影響を与え、いつ爆発してもおかしくない状態となり、死の大地に乗り込んだダイとバラン抹殺の為に使用。
なお、ハドラーはイオ系呪文とギラ系呪文が得意で熱に強い耐性がある(アバン戦で彼の「ベギラマ」を受けた際に説明している)ため、作中で何度も誘爆の危険がありながら免れたのは、彼のその体質によるもの。
バーンが黒の核晶を埋め込んでいた事に、バランとハドラーは「恐ろしいことを」とふるえ、ミストバーンさえ動揺を隠せなかった。
一度は起動前にバランの竜闘気で押さえ込まれるが、ミストバーンによる直接起動で点火される。バランがその身を呈して爆発の威力を分散させたにもかかわらず、死の大地が吹っ飛んでしまった。
ピラァ・オブ・バーン
内部に大型の黒の核晶が設置されていたが、結果的に人間達の結束で起こした奇跡によって6つとも凍結処理された。ちなみにサイズはハドラーに仕掛けられたサイズで死の大地を消滅させたものの十倍以上。六芒魔方陣によって魔力を増幅させ、さらに威力を増幅して地上そのものを吹き飛ばすつもりだった。
しかも、一発でも爆発すれば爆発の余熱で他の柱の核も誘爆し、爆発迄後5分程度と本来なら阻止不可能な事態だったが、神嫌いの大魔王バーンが癇癪を起こして神のアイテムを破壊した事に起きた奇跡的な出来事によって皮肉にも奇跡が重なり爆発を阻止された。
柱の黒のコアが余熱で誘爆する事を知らないキルバーンが大魔王バーンを倒した勇者ダイを始末する為に黒のコア使って2発程度の誘爆で済むと思い込んでいたのでダイ達やメルルの知っている情報を知る事が出来たのは人間勢力のみだったと思われる。仮にキルバーンが地上を消滅した所で主人のヴェルザーは石化して封印されているので激怒されるだけで済んだと思われる。
ロモス王国北西⇒ルーラとヒャド系呪文が使える魔法使いフォブスターが凍結。
オザーム南部⇒偽勇者パーティの3人が大魔道士マトリフに指示に従ってヒャド系呪文を使って凍結。
パプニカ王国バルジ島⇒ルーラとヒャド系呪文が使えるパプニカ三賢者アポロが凍結。
パプニカ王国北部ベルナの森⇒ルーラとヒャド系呪文が使えるパプニカ三賢者マリンが凍結。
リンガイア王国⇒ルーラとヒャド系呪文が使える北の勇者ノヴァが凍結。
カール王国北部⇒北の勇者ノヴァがロン・ベルクに指示に従って最初にヒャド系呪文で凍結。
その後どうしたかは劇中で語られていない。