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超魔生物

ちょうませいぶつ

漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する生物、あるいは形態。
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解説編集

魔王軍妖魔士団で開発が進められていた最強の人造魔物(研究自体はハドラーが魔王だった頃から行われていた)。

百種類以上の魔物の体組織を被験者の体に移植手術することで完成する。竜の騎士の最終戦闘形態である竜魔人の能力を研究して作られており、複数の種族の力を結集して生み出すというコンセプトは竜の騎士と同じ。


「魔法使い系魔物で構成されている妖魔士団は魔力は絶大なれど、力と生命力は他の軍団よりも劣る」という理由から、軍団長ザボエラとその息子ザムザによって極秘に『超魔生物学』として研究されていた。一種の改造生物なので、自然発生することは絶対にない。


能力編集

特徴として

  • 素材となった魔物の長所を持つ
  • 凄まじいまでの攻撃力と、モデルになった竜魔人と同等かそれ以上の守備力を発揮できる
  • 受けた傷が瞬く間に治癒する超再生力
  • 闘気のコントロールに長け、特にハドラーの場合は魔炎気を発しており、若干高熱を遮る

等々、とにかく肉体面での最強を目指して開発されており、被験体であるザムザですら、竜の騎士として覚醒し始めたダイをフィジカルの強さに物を言わせたゴリ押しでダウンさせている。


一見完全無欠に見える超魔生物だが、

  • 生命力を著しく消耗する
  • 形態維持に魔法力を使うので呪文が一切使えなくなる
  • 致死レベルのダメージを受けた場合、再生力が維持できない
  • 死を迎える際は肉体が黒き灰となって跡形もなく崩壊して消滅する

という制約があり、ミストバーンからは「いくら肉体を強くしても魔法が失われるのでは欠陥品」と唾棄された。

ハドラー改造時にはある程度改善されたものの、二度と魔族の体に戻れなくなったばかりか、急激なパワーアップから生命維持装置である黒の核晶に影響が及び、反動で吐血するほど生命をすり減らした(核晶のことを知らないハドラーは超魔生物化の反動だと思い込んでいた)。


超魔生物一覧編集

  • ザムザ

超魔生物学を研究するザムザが自らの肉体を作り替え誕生した超魔生物のプロトタイプ。試作体とは言っても、研究自体はほぼ完成しており、その特徴である「最強レベルの肉体強度」はこの時点で達成されていた。

後のシリーズに比べ大柄でほぼ怪獣と言って良いサイズ。変身すると魔法が使えないため、肉体の頑丈さに頼った力任せの戦い方しかできない。それでも反則じみた強さを誇り、ダイは持久戦に持ち込まれ一度は敗北している。


  • ハドラー

ザムザから得られたデータを元に改良を加えられた超魔生物の完成形。変身するとその維持のために魔力を使うことになり、結果的に呪文が使えなくなる欠点を変身ではなく最初から肉体そのものを超魔生物に作り替えることで克服し、強靱な肉体にハドラーの魔力が合わさった最強クラスの戦士が完成したが、その強さは改造以上に精神面での成長が大きく影響しており、宿敵ダイを倒すために些細な虚栄心や我が身可愛さを魔族の肉体ごと捨て去ったことが何事にも惑わされない魔王軍きっての猛者へと至った理由だった。


ザボエラ流超魔生物学の最終到達点。様々なモンスターの死骸を組み合わせて生み出す生体パワードスーツとも言うべき代物。超魔生物特有の肉体強度に加え、元々が死体の凝縮であるためゴムのようにあらゆる衝撃を吸収する柔軟性と生命活動を停止している死体である為閃華裂光拳(マホイミ)も通じない隙の無い防御力を兼ね備える。

ザボエラはこれを自分の体の延長として開発しており、彼の魔法力をエネルギー源にして動き回る(反面、呪文が使えなくなる欠点が再び出ている)。強大な魔法力故か凄まじいパワーを誇り、クロコダインすら一蹴する戦闘力を見せつけたが、結局はザボエラに武人としての能力がなかったことが仇となった。


関連項目編集

ダイの大冒険 ミュータント サイボーグ 生体兵器 改造

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