注意書き
タグとしては、「ビアンカ」の方が多く使われているが、他のキャラクターと被るので、彼女の作品にはこのタグを推奨。
概要
『ドラゴンクエストⅤ』のパッケージイラストにも描かれている金髪の女性。主人公の仲間キャラクターとなる幼馴染で、主人公の花嫁候補の一人。
境遇
主人公よりも2歳年上の女性。幼年期は8歳、青年期に再登場した時点では18歳以上と推定される。
育て親はダンカン夫妻。実子ではなく養女だが本人には明かされていない(実親は不明だが嫁に選んだ場合は天空の勇者の子孫と判明する)。ダンカン夫妻には山の中で拾われたらしい。
フローラ(リメイク版ではデボラも)は生き別れになった姉妹という説がある。花嫁候補の中で、幼少時代のイベントが他の二人より用意されている。
幼年期は主人公と一緒に、ベビーパンサーを助ける為のお化け退治に行くなど仲が良かった。その頃は宿屋を営む両親のもとアルカパの街で暮らしていたが、父ダンカンの療養の為、一緒に山奥の温泉のある村に移り住むこととなる。その後、母親は病死している。
その後に主人公に再会し、主人公の指輪探しを手伝ってくれる。主人公の幸せを願い自身の気持ちは抑えようとするが、主人公の結婚相手がどんな人物か見てみたかったため(本人談)、サラボナまでついて行き、彼女を気遣ったフローラと、ルドマンの計らいにより花嫁候補に加わる事になる。
幼年期の性格はおてんばで正義感が強く、2歳年下の主人公に対しお姉さんぶろうとする。…が、本を読もうとして文字が読めなかったり、若干空回り気味。青年期には幼年期の面影を残しつつ、しっかりした大人の女性になったが、幼年期より雰囲気が丸くなっている。
また、お化けを怖がる一面もある。
基本的には主人公を一途に想っているようだが、幼少期はどちらかといえば、主人公の父パパスに憧れていた様子である。なお大人になってからは、その美貌と性格ゆえにかなりモテており、暮らしている村の中でも複数の男性がビアンカに好意を抱いている。
結婚相手に選ばれた場合は、子供の頃から好きだった主人公と共に世界中を旅することになり、アルカパで宿に泊まるとそばで一緒に寝たりしたり、旅の時も主人公の前でいろいろと本音を言う。また、宿屋の2階に宿泊しているダンカンの古い知り合いの老人に、妻となったビアンカを紹介するとちょっとした会話イベントが起きる
自分が養子であることは最後まで知ることはなく、EDでその類の噂話を聞いても信じようとしなかった。
ゲーム版ではあくまで勇者の子孫のうち「先祖返り的に天空人の形質が強く出た人間」と言う描写であるが、小説版では実母によって「人間に擬態させられた天空人」と言う設定で天空人の実の外祖父も登場する。
人間と天空人は子供に繁殖力が有る程に生物学的には近縁と設定されているが、天空人の方が生理寿命が長いので小説版では性の悦びに目覚めた長命種族と言う魔王を倒した主人公をも圧倒する裏ボスとしてオチを務めた。
主人公が別の相手と結婚した場合、青年時代後半になっても独身のままであることから主人公への気持ちはなかなか捨てきることができない様子。
容姿
金髪に青い瞳で、幼年期は二つに髪を結っており(三つ編みのツインテール)、青年期においては、顔の前側から側面に、一本にまとめて髪を結っている。
PlayStation 2版以降は、青年期の時に羽織っているマントがきちんと繋がったデザインになった(スーパーファミコン版ではまるでフードのように、腰の上下で分離しているようなデザインだった)。
それほどスタイルを露わにする服装ではなく、公式イラストでもあまり強調した描かれ方はされていないため、二次創作で描かれる彼女の胸の大きさは豊かだったり慎ましやかだったりと書き手によってさまざまである。
キャラクター性能
3人の花嫁の中で加入時のレベルは最も高く、即戦力としては活躍しやすい。ルドマンからの仕送りといったお得性は低い代わりに、幼年期の冒険等といった専用イベントがある。スーパーファミコン版での初登場時はイベントの効果もあってか一番多くのプレイヤーが彼女を花嫁にしている(『ファミコン通信』の読者調査ではおよそ70%が初プレイの嫁がビアンカだったという。……が、堀井雄二氏にとっては30%もの人がフローラを選んだことが想定外の多さだったという)。
攻撃系の呪文を覚え、重い武器防具は装備できないなど、ドラゴンクエストシリーズの他作品でいうところの「まほうつかい」的な性質のキャラクターとなっている。
覚える呪文はフローラまたデボラとの差はあまりないが、花嫁の中では最も総合的なステータスの伸びが良い。その代わり、最終ステータスでフローラより「ぼうぎょ」が20低く、呪文ではフローラに、物理アタッカーとしてはデボラに後れを取る。
ただ、彼女だけの特権として「メタルキングヘルム」を装備できるため、相対的な耐久性は高めといえる。
彼女のみ幼年時代からの性能引継ぎがあり、基本的にはレヌール城攻略時のレベルで再会する(ハード毎に微妙に異なるが、離脱前に装備を売り払っても青年期の頃にはアルカパで買える最強装備を全て揃えている)。
そのため、レヌール城のイベントから再会イベントまでの期間が長くなると、主人公とのレベル差も大きくなる。
幼年期の頃は覚えられる呪文の数に制限があり、「つよさ」コマンドで確認できる呪文の枠が青年期より小さい。
『ドラゴンクエストⅤ』以外の作品での登場
ドラゴンクエストヒーローズシリーズ
フローラと共に参戦。武器は原作では装備できなかった弓。
本編中にはフローラが「明日結婚を控えている」と言っており、時期的には『ドラゴンクエストⅤ』本編の青年期序盤に当たり、まだ主人公が誰を嫁に選ぶか決めていない状態のようだ。
必殺技はキラーパンサーを呼び前方へ突っ込んでいくという技で、こちらでのキラーパンサーの名前は「ゲレゲレ」である。
ドラゴンクエスト モンスターバトルロードシリーズ
『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードⅡ』から登場、主に指にはめた炎のリングを用いる。
とどめの一撃は炎のリングから発した火球を火山にぶち込み、溶岩津波を発生させる「ボルケーノ」。
後継シリーズの『ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー』では、第5弾よりスペシャルチケットとして登場。遂に「メラガイアー」を習得。SP玉を3つ全て消費して放つ、強力な呪文とされている。
いただきストリートシリーズ
SP版以降、皆勤賞。SPでは夫とも共演しているが、同時にフローラとの駆け引きが危ない方向で熱い。ほとんどの作品でBランクである。
担当声優・女優
声優
- 川村万梨阿:『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』
- 同氏は、『CDシアター ドラゴンクエストⅣ』でシンシアを演じていた。
- 豊口めぐみ:ニンテンドーDS版テレビCM
- 井上麻里奈:『ドラゴンクエストヒーローズ』以降
- 有村架純:『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
女優
- 富田麻帆:舞台『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』
小話
フローラと対照的に描かれやすい為か、よく「貧乏な暮らしをしている」と誤解されているが、別にビアンカの家は貧しいというわけではない(特に幼少期に親が経営している自宅兼宿屋はかなり巨大で立派である)のでご注意を。
ちなみにフローラと結婚した状態で彼女と話した後にフローラと話すと、「(ビアンカのことを)他人とは思えない」というセリフを言う。
公式から出ているゲーム以外のメディア媒体の小説版『ドラゴンクエストⅤ』、『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』、漫画『ドラゴンクエスト 天空物語』、アニメ映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』はそれぞれ全てビアンカが主人公の嫁となっており、異なる例は『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』などの一部以外では見当たらない。
小説版では父親のダンカンが苗字であるためフルネームは「ビアンカ・ダンカン」になると思われる。
関連イラスト
幼年期のビアンカ
青年期のビアンカ
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のビアンカ
関連タグ
主人公(DQ5) フローラ(DQ5) デボラ(DQ5) グランバニア王子 グランバニア王女 サンチョ ピピン
ベロニカ(DQ11):金髪ロリ枠の仲間キャラクター。
レオナ姫:ダイの大冒険のヒロイン。金髪、主人公より2歳年上、主人公にとって最初の女友達、呪縛によって意識と自由を奪われるなど、ビアンカのモデルになったと思われる。劇場版では魔物の巣窟に出向いた際に邪悪な存在に拉致されてしまう。
さらに蛇足
……いくらでかい宿屋の娘と言っても、世界中にエージェントを、しかも主人公一行に先んじて配置できてしまうほどのルドマン家と比べてしまうと、……現代日本風に言ってしまえば「その地域で一番歴史と格式のある旅館」と「東京23区内に本社ビルを派手におっ建てて稼いでいる大企業」ぐらいの差が歴然としてしまっている。
(もっとも最近は、バブル崩壊後に大逆転で全国区になったり、地域は限定されるが下手に近づく商売敵は『ドラゴンクエストⅡ』のローレシア王子ばりのナチュラル全力で潰す無敵艦隊化したりしても地元から本社を動かさない企業もあったりするが)
しかもこの「大きな宿屋」というのが妻に選ばれなかった後のビアンカの足かせにもなってしまっており、父親の健康状態が良くないこともあって結婚どころではなくなってしまうのだ。
なのでどうしてもプレイヤーから「フローラ(やデボラ)は主人公と結ばれなくても、国家元首相手に札束ビンタができてしまうような大富豪の娘で、しかもフローラに限れば他に結婚相手がいる」という、ルドマン家姉妹と結ばれた時のビアンカが不憫という感じが払拭しきれない。