株式会社ケーズホールディングスによって運営されている家電量販店。
ただし地域ごとに実運営を行っている企業が異なる(いわゆるフランチャイズ)。
概要
茨城県水戸市に本社を置くいわゆる「北関東家電御三家」(他は栃木県生まれのコジマと群馬県生まれのヤマダ電機)の一社。
設立時の社名は加藤電機であり、「カトーデンキ」というブランド名で店舗展開していた。1997年12月にケーズデンキに社名変更した。
今でこそ全国区企業だが、バブル期のカトーデンキ時代を知っている茨城県民はそれが信じられないでいる。
- この頃のカトーデンキは小さくボロく薄暗い店舗、と個人商店に毛が生えたような店舗ばかりで、当時の県民は「もうすぐ潰れる」とほぼ本気で信じていた。まさか急成長するとは……
なのでケーズデンキやグループ傘下のWonderGOOが全国展開している様に違和感を感じる30代以上の茨城県民が多数いる。
しかしバブル崩壊の際、同じく県内企業のカスミが不採算部門として切り離したカスミ家電とブックランドカスミを買収、後者をWonderGOOとして子会社化し、急成長のきっかけとなった。
その後も同業のギガス(東海地区)や八千代ムセン(関西地区、現:関西ケーズデンキ)、北越電気(北信越地区、現:北越ケーズ)デンコードー(東北・北海道地区)ビッグ・エス(中四国地域)の買収子会社化(統合は行っていない)や、既記子会社および岡島(山梨県)ウシオ(鳥取県)などに対するフランチャイズによって拡大していく。
1990年代後半にポイントカードの導入を決断するも土壇場で白紙撤回した。
一時数千万円の損失を出すも「見えざるコスト増」を理由に現在でもポイントカードの導入を拒否している。
値引きは「その場でうれしい現金値引き」をモットーにしている(ただしクレジットカード払いや電子マネー払いと現金払いで値引き額に差があるわけではない)。
また傘下のWonderGOOではポイントカードを採用している。
上記の通り関東地区以外では子会社によるフランチャイジー式の独立運営であるため、時折、グループの足並みがそろわずに混乱することがある。
ケーズデンキの歌は電機メーカーソングの中でも非常に洗脳度が高い。残念ながらCDは出ていない模様。
尚、関西地区を中心にコーナンとの併設店舗が上新電機と共に多い。
おもちゃ系列はかつては扱っていたものの子会社のWonderGooに移管し、ケーズ本体では扱っていない。
ただ、ほかの北関東系に比べるとPCパーツ系などが販売など、独自面でも強い。
それが功してなのか上新電機と差別化が図られた上、コーナン利用者の需要マッチした影響か、北関東御三家の中で関西での店舗数が最も多い。
又、星川駅を中心に関東地区でもジョーシンと並んでコーナンと同じ店舗か近くに建てる傾向が見られる。
各地域運営会社
担当地域 | 運営企業名 | 本拠地 | 発祥地 | K'sHDとの関係 | 備考 |
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北海道・東北地方 | デンコードー | 宮城県名取市 | 青森県青森市 | 100%子会社 | 東北楽天ゴールデンイーグルススポンサー |
関東地方(山梨県一部域を除く) | ケーズホールディングス | 茨城県水戸市 | 本拠に同じ | 本体 | ケーズデンキ総本拠・J2リーグチーム水戸ホーリーホックユニフォーム等スポンサー |
山梨県(一部域) | 岡島 | 山梨県甲府市 | 本拠に同じ | 提携フランチャイジー | 岡島店・塩山店を運営 |
東海地方(静岡県を除く) | ギガス | 愛知県名古屋市 | 三重県三重郡朝日町 | 100%子会社 | |
静岡県 | 浜松ケーズ | 静岡県浜松市 | 本拠に同じ | 100%子会社 | |
北信越地域 | 北越ケーズ | 新潟県新潟市中央区 | 新潟県北蒲原郡中条町(現・胎内市) | 100%子会社 | |
関西地方 | 関西ケーズデンキ | 大阪府大阪市北区 | 大阪府大阪市浪速区 | 100%子会社 | |
中四国地域(鳥取県東部を除く) | ビッグ・エス | 香川県高松市 | 香川県大内郡長尾町(現・さぬき市) | 100%子会社 | 2011年~2014年までJ2リーグ(当時)チームカマタマーレ讃岐ユニフォームスポンサー |
鳥取県東部 | ウシオ | 鳥取県鳥取市 | 本拠に同じ | 提携フランチャイジー | 鳥取本店を運営 |
九州地域 | 九州ケーズデンキ | 鹿児島県鹿児島市 | K'sHD本拠に同じ | 100%子会社 |
CMキャラクター
関連タグ
水戸ホーリーホック:ケーズホールディングス本体がスポンサー契約。チーム最大のスポンサー。
東北楽天ゴールデンイーグルス:デンコードーによるスポンサー契約。
カマタマーレ讃岐:2014年までユニフォームスポンサー。ビッグ・エスによるスポンサー契約で、ケーズデンキの会社ロゴと共に「ビッグ・エス」の表記が併記された。が、この事態はJリーグのスポンサー規約に違反してしまっていた。さらに上記の通りフランチャイザー側のケーズホールデングスはホーリーホックのスポンサーであったため、ビッグ・エス側に対してスポンサー契約の解除かフランチャイジーの離脱かを迫り、やむなく2014年にスポンサー契約を解除するに至る。なお、これらの事情から2014年に水戸ホーリーホックとの間で両チーム共にケーズデンキのロゴを掲げて対戦する「ケーズデンキダービー」と言いうる事態(ぶっちゃけ珍事)が発生した。