エディオン
えでぃおん
北海道・東北地方・山梨県・北陸地方を除く全国各地に店舗網を構える。
業界2位だが、近年の店舗展開では首位のヤマダ電機より多い。
2002年、広島市に本社を構えていたデオデオと名古屋市に本社を構えていたエイデンの提携により発足。
その後デオデオはミドリ電化を吸収しエディオンWEST、エイデンは石丸電気を吸収しエディオンEASTを発足させたが、2010年10月に一本化された。
2011年には、福井県の家電量販店(ではあるが、石川県や富山県、さらには北海道と山陰地方、ついでになぜか九州にまで進出していた)・100満ボルトを運営するサンキューという会社を子会社にした(2007年から業務提携をしてはいた)。
2012年、100満ボルト以外の店舗ブランドをエディオンに統一した。
しかし「何故100満ボルトだけがブランド統合から除外された」理由が運営側から発表されなかったために、馴染みだった店名がことごとく変更された各ブランドの常連客からは「100満ボルトだけ不公平だ」などと恨み節を吐かれたり、ひんしゅくを買ったりしたとされるが、関東地方に関してはデオデオ店舗の一部とミドリ電化全店舗が順次譲渡されて誕生した「東京エディオン」なる店舗ブランドが一時期存在していたため、そういう意味では「事実上『エディオン』ブランドが復活した」といえる。
ただし、ブランド統合は免れた100満ボルトも近年は店舗移転を期にエディオンへとリブランドされる事も増え、店舗展開はほぼ北陸と北海道に集約された。このため、エディオン本体と展開地域を相互補完する格好になっていた。
だが2024年11月11日、「2025年3月限りで100満ボルトの看板を捨て、エディオンに改めます」と言う主旨の声明を出した。
このブランド統合を記念したCMが放映されたのだが……なんと起用されたのは、世界の歌姫セリーヌ・ディオン。
「私は変わったの エディオンに~!…私、セリーヌ・ディオン…」とダジャレを歌わせてしまった。世界の歌姫に。
インパクトのあるCMだったことには違いなく、彼女の美しい歌声と共に、日本中へ一気にエディオンの名前を広めたのは間違いないだろう。
デオデオのかつてのライバルであったベスト電器がヤマダ電機の子会社に成り下がった際、この2社の店舗しかなかった地域の、ベスト電器の店舗を譲り受けている(競合他社への譲渡が条件にあったため)。
実は2007年から2009年にかけて、ビックカメラと業務提携をしていた。将来的には資本提携、さらには経営統合を模索していたものの、ビックカメラ側が、「お前らに喰われたくないわ!!」と言い出したために業務提携にとどまったあげく、縁を切るハメになってしまった(その後、ビックカメラはベスト電器と一時的に手を組んだのち、ベストを見限った後にコジマを傘下に加えている)。
2015年からはTポイント(家電量販店ではここだけ)が、2019年にはdポイントが、そして2021年には楽天ポイントがそれぞれポイント付与・ポイント使用いずれも可能となった。
また、エディオンは岐阜県・愛知県でTSUTAYAを、広島県にてエディオン蔦屋家電を運営しており(いずれもエディオンの創業時からのルーツのある地域で、東海地方は旧エイデン、中国地方は旧デオデオの地盤であり、デオデオに関してはそれ以前のダイイチ時代に本店隣に「TSUTAYAダイイチソフトシティ」を経営していたという経緯もある)でフランチャイズ事業を行う。
なお、二子玉川にある蔦屋家電は当初カルチュアコンビニエンスクラブ(TSUTAYAの親会社。以下「CCC」と略す)の直営であったが、2017年よりCCCが運営し、エディオンがフランチャイズ元として商品供給を行っている。
大相撲春場所が開催される大阪府立体育会館のネーミングライツを「エディオンアリーナ大阪」として、サッカーJリーグサンフレッチェ広島のホームスタジアムである広島サッカースタジアムのネーミングライツを「エディオンピースウイング広島」として、それぞれ取得している。但し前者は放送法第83条(大相撲を中継するNHKにおける広告放送の禁止)に抵触し、後者はFIFA(国際サッカー連盟)のクリーンスタジアム規定(FIFA主催・主管サッカー国際試合開催時における施設命名権行使の禁止)に抵触しており、大相撲及びサッカー国際試合の開催時は、命名権行使を停止し、正式名称で使用される。