概要
『ドラゴンクエストⅣ』から登場した、銀色の刀身に紋様と美しい細工が施された剣。魔法石が埋め込まれているため、道具として使用すると「ギラ」と同等の効果を発動させることができる。『ドラゴンクエストⅨ』にはギラ系の呪文が存在しないため、敵全体に炎属性のダメージを与えることができる。
デザインが『ドラゴンクエストⅦ』から変更されており、変更前は柄部分の両側に金色のヒルトらしきものがあり、刀身の部分にも同様の飾りがついている。『ドラゴンクエストⅦ』以降は十字架を模したデザインとなった。
作品別
ドラゴンクエストⅣ
攻撃力は45。入手方法が第一章「王宮の戦士たち」では宝箱。第三章「武器屋トルネコ」では稀に武器を売りに来た客が持ってくる。また、第五章「導かれし者たち」では、武器屋にて販売されている。
第三章で入手した道具は第五章で合流した時に持ち越すことが出来るため、トルネコの道具欄を破邪の剣で埋め尽くすというのが一番効率のいい金策になる。また、リメイク版ではふくろの登場により、更に多くの道具を持ち越すことが可能となった。そのせいかリメイク版ではトルネコに鑑定してもらうと「この剣には個人的に特別な思い入れがある」というセリフが聞ける。
ドラゴンクエストⅤ
攻撃力は45で据え置き。青年時代前半の武器屋で販売されている。『CDシアター ドラゴンクエストⅤ』では、リュカがこれを手にしてデモンズタワーに挑んでいる。
ドラゴンクエストⅥ
攻撃力が42と少し低下したが、装備可能なキャラクターが多い。
ドラゴンクエストⅦ
攻撃力は42で据え置き。装備可能キャラクターが少ないが、長く武器屋で販売されている。
ドラゴンクエストⅨ
攻撃力42で据え置き。戦士、盗賊、旅芸人、バトルマスター、魔法戦士が装備することができる。
ドラゴンクエストⅪ
攻撃力35とかなり攻撃力が落ちた。打ち直しすることで攻撃力43まで上昇する。主人公、カミュ、シルビア、グレイグが装備可能。
書籍では
- ゲームブック版 ドラゴンクエストⅣ
伝説級の武器として分類されていて、第一章終盤から最後までライアンはこれを愛用する。シナリオの進行具合では第三章でトルネコがこれのレプリカを手にすることができる。ただし、第三章ラストで手放す。
第三章「武器屋 トルネコ」で登場。これを売りに来た客から買い取ったトルネコが、これを見たことで少年時代にあった冒険心が蘇り、これを手にして【自分の店を持つ】という目標を叶える為に冒険の旅に出る。後に第5章で「天空の剣ではないがそれに劣らない名剣」として勇者ユーリルに捧げられる。
- 漫画 ドラゴンクエスト 幻の大地
神崎まさおみ氏が描くコミック版では、レイドック城に伝わる宝剣として登場。【邪悪なものを斬ることができるが、人間を斬ることができない】能力が加わり、ボッツが失った鋼鉄の剣に代わって力になる。後にラミアスの剣の地金に使われた。
- 小説 ドラゴンクエストⅥ
ゲント族の村の長老からの贈り物として登場。
- 小説 ドラゴンクエストⅦ
カシムが所有する武器として登場。
余談
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のロモス王国の秘宝として登場する「覇者の剣(はしゃのつるぎ)」とは名前が似ているため混同されがちだが、関連性はない。こちらはオリハルコン製の伝説の武器で、ダイが長らく愛用したはがねのつるぎに代わる剣として求めるも、褒賞として出品されたロモスの武闘大会で魔王軍に簒奪されたうえ、のちに超魔生物となったハドラーの武器としてダイ一行を苦しめた。