武器(DQ)
ぶき
ドラゴンクエストシリーズに登場するアイテムの分類。
プレイヤーが操作するキャラクターが入手・装備し、立ちはだかる敵を倒すための器物。
ドラゴンクエストシリーズが及ぼした影響の大きさから、登場した武器の中でも強力なモノや曰くつきのモノ、形態や名称が特徴的なモノは作外で引用されたり、単独で立体商品化されたりすることも多い。
街の武器屋(およびその他の商店)で購入、迷宮等の宝箱を開ける、倒した魔物からドロップ、あるいは何らかのイベントで受け取るなど、入手方法は多様。
キャラクターの能力値である「ちから」に、武器の性能としての「攻撃力」を加算したものがその時点でのキャラクターの「攻撃力」となり、「通常攻撃」や「物理系の戦闘特技」の威力に反映される。
ただし素手での格闘が主となるキャラクターおよび職種の場合、その特性を活かすタイプの武器なら攻撃力が加算されるが、長剣などの一般的な武器の場合は装備することで逆に攻撃力が減少してしまうこともある。
また一部の武器は数値としての攻撃力の大小のみならず、戦闘時に道具として使用することで呪文やそれに類する効果が発動したり、攻撃行動に追加ダメージ発生、二回攻撃や一撃死といった追加効果、特定種のモンスターに与えるダメージが増加するなど、特殊効果を持つものも多数登場する。
一方で呪いのかかった品も存在し、(高い威力と引き換えに)装備した者に不利な効果をもたらすことがある。
初代「ドラゴンクエスト(ドラゴンクエストⅠ)』における所持アイテムの扱いはシリーズ内でも特殊で、「ぶき」「よろい」「たて」「やくそう」「かぎ」は専用の所持枠が設けられており、新たに武器を購入すると、その時点で装備していた武器は自動的に売却することになる。
本作で登場する武器には特殊効果の類はなく、単純に攻撃力が上昇していくだけなので、下位の武器は売却一択で特に問題無い。
『ドラゴンクエストⅡ』以降は、装備していない武具は荷物として持ち歩き、戦況に応じて任意で装備を切り替えることができるようになった。戦闘の最中に武器を持ち換えることができるようになるのは『ドラゴンクエストⅢ』から。
序盤で話を聞ける市井の人々が「武器や防具は装備しなければ意味が無い」旨を教えてくれるのはシリーズ伝統のお約束のようなものだが、元々はファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅠ』から変更された仕様を説明するためのものであった。
スーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅠ』では『ドラゴンクエストⅡ』以降の各作品と同じ扱いとなっている。
『ドラゴンクエストⅣ』まではどの武器も一度の攻撃で単独の標的にしかダメージを与えられないが、『ドラゴンクエストⅤ』以降はブーメランやムチなどの「敵1グループ」や「敵全体」を同時に攻撃できる武器が登場。
また『ドラゴンクエストⅨ』まではどのような形状の武器も片手で装備し、もう片方の手には盾を装備する形で統一されていたが、『ドラゴンクエストⅩ』からは「盾を併用できない両手持ちの大型武器」や「盾を用いず、両手に別々の武器を持つ二刀流」がシステムとして採用されている。