概要
初代『ドラゴンクエスト』から登場している由緒正しい武器。
漢字では「鋼」ではなく「鋼鉄」と書かれるのがお約束。青白い金属でできた両刃のブロードソード或いはロングソードという本格的なデザインをしており、職人が丁寧に造った品らしい。
『ドラゴンクエストⅡ』以降のパーティーメンバーが複数出るナンバリングでは『どうのつるぎと違い戦士として専門の訓練を受けたキャラもしくは職業でないと装備できない』という特徴がある。どうの剣は鋳型で量産した粗末な剣で、初心者でも扱いやすい(なので装備できるキャラが多い)が威力は低いのとは対照的。
本編及び外伝の不思議のダンジョンシリーズでは皆勤であり、序盤の終わり~中盤の始まりで入手することが多く、これを手にするようになっていよいよ冒険の本番というところだろう。
とりあえずこれに鉄のよろい・鉄のたて・鉄のかぶと辺りで本格的な戦士コーデというプレイヤーも多いはず(鉄のやりとか鉄のオノなんてのもあるが、やはり威力で勝るはがねのつるぎが優勢か)。
金額も1500G~2800Gと、少々お高いかもしれないが、決して届かない値段でないのがまたプレイヤーの心をくすぐる。
『ドラゴンクエストⅧ』でスキル制が導入された際には、序盤で手に入る「どうのつるぎ」からアスカンダまで進めてようやく手に入る「はがねのつるぎ」の間でしばらくゲーム進行上でブランクが出てしまうという問題が露呈、おそらくその問題を解消するためか『ドラゴンクエストⅠ』のゲームブックで鉄のオノの代打として登場した「てつのつるぎ」が『ドラゴンクエストⅨ』以降本編に逆輸入される形で登場している。
また、『ドラゴンクエストⅨ』では、錬金することで「たまはがねのつるぎ」に強化できる。
下記にあるとおりメディアミックスでの登場も多く、ダイ、ロラン、アベル、テン、ボッツ、アバンも愛用した名剣。
作品によっては複数攻撃武器に押される時期もあったが、スキルシステムの採用により再び脚光を浴びやすくなった。
リメイク版の『ドラゴンクエストⅢ』ではなぜかロマリア、カザーブで売られなくなりすごろく場の景品になるという扱いを受けた(スマートフォン版やPlayStation 4版ではすごろく場の削除によりカザーブで再び販売)。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは攻撃力30程度の武器として登場。特殊効果はない。
メディアミックスでの鋼鉄の剣
ドラゴンクエスト 天空物語
テンの2番目の武器として登場。ただし使用シーンは単行本2巻のチゾット山道内部のみという少なさ。
また第3巻でテンが諸事情からある人の剣を振るうのだが、「重いや。やっぱり大人用の剣だ」と実感しているため、見た目は公式デザインだが子供用に軽量化されたものであると推測される。
ちなみにこの鋼の剣以降、テンは真剣を振るうシーンが多くなる。
ドラゴンクエスト 幻の大地
神崎まさおみ氏が描くコミック版では、主人公ボッツが常に背負っていた剣がこの鋼鉄の剣である。
当初は腕力などの問題で簡単に抜けなかったが、旅を続けるうちに徐々に使いこなしていく。
真ムドー戦までを共に歩んできた剣で、最後はハッサンに放たれた雷を受け止めるための避雷針となり、ムドーにとどめの一撃をくらわせて折れてしまった。
柄にはレイドックの紋章が刻まれており、ボッツがレイドックの王子であることの証明ともなった。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険
作中でも多くのキャラクターが使用し、主人公であるダイも長く愛用する。作中最強の剣技や魔法剣を発動させているが激戦を潜り抜けたため経年劣化もあってヒドラとの戦いで破損してしまった。こちらでは表記は鋼の剣と鋼鉄の剣名義が混在している。
作中に登場する国によって刀身の形状や鍔の形状が異なっていたり、体格が小さな者や大きな者に合わせて製造・販売されているのも特徴。
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王
メインキャラクターのアバンや仲間のロカも愛用している武器として活躍。鍔に美しい装飾が施されていたり宝珠が填め込まれている。