概要
元はフランス語にある「トンヌラ(Tonnelat)」という姓から来ているらしい。
歴史を辿ると、北欧神話で最強と名高い雷神トールの名が、ドイツ語圏のDonner(ドンナー)を経てフランス語として定着したとされている。
しかし、日本で人気となったドラゴンクエストシリーズに登場したことで、日本人からすれば珍妙な響きであることから印象に残るようになった。
ドラゴンクエストにおけるトンヌラ
ナンバリング・外伝作品を問わずシリーズを通してしばしば登場する名前の1つ。
作品別の解説
メインキャラクターの一人、サマルトリアの王子の名前候補の一つ。
生まれたばかりの主人公に当初パパスが名付けようとした名前。最終的には折れて妻のマーサが名付けた名前(プレイヤーが入力した名前)を採用する。なお、プレイヤーが最初からこの名前を入力する事も、スーパーファミコン版なら子ども達に付ける事も可能。
ちなみにプレイヤー自身が名前をトンヌラと入力した場合、パパスはちゃんと別の名前(スーパーファミコン版ではサトチー、Play Station 2版以降はアベル)を提案する。
牢獄の町に登場する反乱軍リーダー。
最初主人公の名前に入力はできても、後からの変更は不可。
オリジナル版の移民の町に登場する商人の名前。
世界の異変後、最後の砦にいる女性に話しかけると主人公に名付け親になるように言ってくる。ここで、主人公にまつわる名前をつけていいかという問いに「はい」と答えると「○○(主人公の名前)・トン・ヌラリア2世」と明らかにトンヌラを意識した名付けをする。
ロウの追加イベント「ロウと幸せの王国」で、父アーウィンが主人公に付けようとした名前。言うまでもなく上記の『ドラゴンクエストⅤ』の再現であり、この他にも同作では過去作へのオマージュ・セルフパロディが多い。
- ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
モンスターに自動で付く名前の一つ。
その他
メタルマックス2
主人公(ハンター)の名前をサトチーにすると、仲間のメカニックの名前がトンヌラに、ソルジャーの名前がビアンカになる。
一方、主人公の名前をトンヌラにすると、メカニックの名前がサトチーに、ソルジャーの名前がフローラになる。
いずれも『ドラゴンクエストⅤ』のパロディと思われる。
ちなみにメタルマックスシリーズの生みの親である宮岡寛氏は初期ドラゴンクエストシリーズ(通称ロトシリーズ)のシナリオアシスタントであった。
半熟英雄4
「トンヌラ」という名前の将軍が登場。元ネタは『ドラゴンクエストⅡ』からの出典となっている。