曖昧さ回避
- 『ドラゴンクエストⅤ』のボスキャラの名前。本項で解説。
- スマートフォンゲーム『オトメ勇者』に登場するアサシンのキャラクターの名前『ジャミ』。
- 『プラチナエンド』に登場する天使の名前。
- 釣りの撒き餌で使われる冷凍オキアミ。
概要
光の教団幹部ゲマの忠実な手下であり、相方のゴンズや上司のゲマ共々主人公の父親であるパパスの仇の1人。鱗が生えた白馬のような姿で、二足歩行をする。
魔物達の中でもかなりの地位にあるのか拠点としてグランバニアの北にデモンズタワーを持っており、直属と思しき部下もいる。
主人公と初めて遭遇するのは、ラインハット北西にある遺跡。
誘拐されたヘンリーを追って遺跡に向かったパパスをさらに追いかけ、ヘンリーを救出して脱出目前と思われたところにゲマとゴンズの3匹組で現れる。
最初はゴンズと2匹がかりでパパスと戦うもパパスに一蹴されてしまうが、ゲマが主人公を人質に取った事で形勢が逆転、パパスはなぶり殺しにされてしまう。
と言ってもジャミ・ゴンズとパパスでは元々の格が違いすぎるからか、パパスが無抵抗を決めてもなお倒すのに結構かかったようで、PlayStation 2版ではそのせいで凄惨なリンチシーンの映像が流れるという一種のトラウマものになってしまった。
青年時代前半で生き延びて成長した主人公がグランバニアに凱旋し、妻との間に2児をもうける事ができた時に再度姿を現す。
同じ考えをもつグランバニア大臣を内通者とし、魔物の侵入を許させて主人公の妻を攫う事に成功する。そして主人公を殺した後に大臣になりすまして国を支配するため(大臣は疑われている状況なのでこの作戦にはかなり無理があるということで、リメイク版では主人公本人になりすまし国を支配するために変更された)。ちなみにグランバニア大臣は用済みとして先に殺した。
最終的には主人公に倒されるが、スーパーファミコン版では死に際に石化の魔術のようなものを使い、主人公と妻の2人を石像に変えてしまう。主人公は人生のうち奴隷で10年、石像で8年もの年月を棒に振っており、その両方に関わっているのがジャミである。
なお、リメイク版ではゲマの出番が増やされた結果石化はゲマの仕業になり、ジャミは割を食ってただ死ぬだけになってしまった。もっとも、後述の関連タグの通りヘイトを買っているキャラでもある為、ある意味妥当なのかもしれない。
ゴンズに居城がない事から元々デモンズタワー自体ゲマの居城の可能性もある。何はともあれ、石像にしたのなら放置せず砕くなり何なり手を打っておけという話であるが…。
なお、パパスを直接殺害したのはゲマだが、そこに至るまでのリンチはジャミ・ゴンズの手によるもので、加えてジャミはその後に王妃誘拐事件を企てているので、主人公はジャミに対して並々ならぬ憎悪を抱いている。物語の主人公だけあって、各地のイベントで温厚で優しい人柄が垣間見える主人公だが、それを加味しても「憎悪」と言って差し支えない。
ジャミ戦では会話ができる人間の仲間がいない(そもそも会話ができるタイミングもない)ため直接窺えないが、ゴンズを討伐する際に子供(男の子)をメンバーとして連れてきていると、子供がおびえるほどに物凄い形相をしていたことが分かる。ゴンズでこれなので、ジャミを討伐する際の主人公の心境がどれほどのものだったか…。
小説版『ドラゴンクエストⅤ』ではビアンカに本気でほれ込んでおり、部下が見ていなければ彼女を背に乗せてただの馬のように駆け回っても良いと考えるほどの純愛っぷりを見せていた。
しかし、当然ビアンカには相手にされず、ジャミの攻撃によって命を落としたくさったしたい、スミスの何故か腐敗しておらず赤い宝石のように凍りついていた心臓を抱いて涙を流す彼女を見て「どれだけ脅しても宥めても一切心を動かさなかった女が腐った死体ごときのために涙を流すなんて、自分は腐った死体以下なのか」と絶望と恥辱、嫉妬でショックを受けて呆然とし、それが致命傷となるという一面を見せた。
身体は腐っていても宝石のような心と思いやり、真の愛を持っていたスミスとは対照的に
ジャミは身体は万全でも、性根が腐り切っていたという暗喩になっている。
なお、主人公とビアンカを石像にするシーンは、本来は死の呪文(「ザラキ」の類だろうか?)を唱えるつもりであったが力尽きる寸前であったため石化するに留まった…という描写になっている。
スーパーファミコン版では、後述のザコモンスターのラムポーンと配色が同じため、ネタにされることがある(リメイク版ではラムポーンの色が変更された)。
ドラゴンクエストタクト
『ドラゴンクエストⅤ』とのコラボイベントでジャミが登場するが、本人ではなくそっくりな弟という設定になっている。
女性に惚れ込んで誘拐した兄を反面教師としており、真実の愛を見つけようと奮闘している。
しかし、ミニデーモン♀に惚れ込んで追いかけまわすというロリコンっぷりを見せており、ある意味兄よりも危険人物かもしれない。
担当声優
余談
屈強な獣人という外見や、主人公の花嫁を誘拐するという役回り、あるいは前述の小説版での横恋慕っぷりが災いしてか、検索すると主人公の花嫁と彼のカップリング作品(R-18含む)がよく見られる。
似たような状況に陥っているキャラクターに、『ドラゴンクエストⅪ』の妖魔軍王ブギーがいる。
関連イラスト
関連タグ
ザーボン:「紫系の色をしたパワータイプの相方を持つ」者繋がり。ちなみにお互いの上司もソックリ