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フェンブレン

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ふぇんぶれん

漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。ハドラー親衛騎団の神出鬼没な狩人にして、ハドラーのわずかに残された負の感情の申し子。

「我が名はフェンブレン!!!」

「新衛騎団の僧正(ビショップ)にして完全無欠の狩人よ…!!!」

CV:遊佐浩二(2020年版)

概要

大魔王バーンから与えられたオリハルコン製のチェス僧正”に、ハドラーが禁術法で命を吹き込み誕生したハドラー親衛騎団の1人。

全身の8割が刃物になっており、並の武具で攻撃しても逆に武器の方が切断される(同じオリハルコン製のボディであるヒムの腕すら容易く切り落とせる)。単なるキックやパンチがフェンブレンの場合、オリハルコン製の武器レベルの斬撃になるというわけである。

腕をドリルのように回転させることも可能。

生まれつき真空系呪文を得意としている他、全身を高速回転させ巨大なドリルと化して岩盤、地面を貫きながら相手の虚を突く形で襲いかかる戦法を得意とする神出鬼没の狩人。

原作では一人称は「ワシ」と「オレ」が混在していたが、2020年版では前者に統一されている。

人物

元の駒である“僧正”の奇襲性に由来するその能力に依存するばかりではなく、彼我の実力差を見定め格上にも一発逆転を狙う戦術を取る等、高度な戦術眼を持ち合わせている。

「ワシは残酷なのだ‼」

禁術法で命を吹き込まれた際に、ハドラーの心に残っていた残酷性、嗜虐性、功名心といった「負」の要素を最も色濃く受け継いでいる。このため本質はフレイザードと同じく、本来の性格は残忍にして弱者を痛めつける事に快感を覚える加虐嗜好者

かなり屈折した性癖を持つため他の親衛騎団メンバーとは毛色が異なるものの、しっかりと協調性を持っており、普段は騎士精神あふれるメンバーたちの歩調に合わせている為、その残虐性はあまり表出ってない。

加えて大変執念深い性格の持ち主だが、卑怯・卑劣を嫌う気概は強く、どれだけ痛め付けても仲間の為に戦うチウを「立派だ」と感じ入ったりする等、歪んではいるものの、一応は戦いに於いての最低限のマナーは重んじる等、凶暴性をより高いレベルで制御している(彼の場合『騎士道精神』と言うより『侠客気質』と言うべきか)。

使用する技・魔法

ツインソードピニング

両腕の剣を合わせた状態で体を高速回転、敵に突っ込む必殺技。ドラクエ版超電磁スピン

バギクロス

フェンブレンが使う最強の攻撃。バギ系呪文を極めており、バギ系の最上級呪文も難なく使える。作中では攻撃よりも、海中で使って大海流を起こして敵の動きを封じる時に使っている。

活躍

魔王軍前線基地の港町サババを、他のメンバーと共に襲撃。他の仲間達が押され気味で尻込みしていたポップの目の前に地中から突如として現れ、驚いて咄嗟に殴り掛かった彼の杖を逆に両断してみせた。その後は自分への決め手がないと思っていた彼をジワジワと追い詰める等、この時から既にその残酷さの片鱗を見せている。が、この時すぐにトドメを刺さなかったせいで、後に親衛騎団全員の危機を招く事態になる。

完全に怯えたポップを痛めつけようとした際ノヴァの妨害を受けて一時撤退する。

アニメ版ではポップに斬りかかった後、姿を消して背後から襲い掛かるという演出がされた。

フォーメーション変更時に両陣営が一時集結した際には、ヒュンケルにやられて使い物にならなくなったヒムの腕を切り落とした。シグマクロコダインに腕ごとシャハルの鏡をもぎ取られると、その隙を見逃さなかったポップにメドローアを放たれるも、ブロックの咄嗟の行動により事なきを得る。

先の戦いであまりダメージを負わなかった為、ハドラーに命じられて死の大地へと偵察に来たチウ率いる獣王遊撃隊の前に現れ、途中ゴメちゃんの謎の力で顔を傷付けられ激昂し、隊員を庇うチウを散々いたぶり続けていた際に、偶然その場に現れたバランに両目を潰されて以降、その屈辱からバランを標的に定める。胸中の復讐心を燻らせぬよう潰された両目は敢えて修復しないまま、決戦に赴く。ハドラーとダイ親子の戦いを邪魔させない為、死の大地でポップ達を足止めする親衛騎団の作戦を、独断無視して離脱(この時、親衛騎団の証であるエンブレムを外し仲間の元に送っている)。

バランを自らの手で葬り去ろうと魔宮の門で親子を迎え撃ち、水中でのバギクロスによる先制攻撃で2人を攪乱。真魔剛竜剣を水流で飛ばされ、取りに向かうバランを生体反応や超金属(オリハルコン)の位置を感知して、死角からのツインソードピニングでバランを仕留め掛けるが、ダイの咄嗟に放った『アバンストラッシュB』で頭から真っ二つに切り裂かれ、自らより強い者が多く存在する事への憤りの念を抱きながら爆散。親衛騎団最初の殉職者として海底に散った。

「な、なんでワシより強い奴が世の中にこんなに…いやがるんだ…気に…入らねえ…‼」

その後は物語終盤にてマキシマム率いる超金属軍団の1人として登場したが、余っていた超金属の駒から禁呪法で生み出された存在のため「フェンブレン」本人ではない(呼び名も「僧正/ビショップ」である)。

地面を潜っての奇襲攻撃でヒュンケルに手傷を負わせたが、自我を持たないただの操り人形に過ぎなかったため容易く撃破された(ヒュンケルには「これはフェンブレンじゃない」と評されている)。

余談

「陸から離れた孤島を舞台に圧倒的な力を振るうが、弱者と見下していた者から手傷を負わされたことで抹殺しようとする」というゴメちゃんに対する振る舞いは、パプニカのナイフで指に傷を負わされたハドラーのオマージュと思われる。

関連項目

ハドラー親衛騎団

魚沼宇水るろうに剣心の登場人物。「格下をいたぶる残酷さの持ち主(主人公の味方の恋する未熟な拳法使いを殺そうとしたが、悲しい過去を持つ強者に阻まれる)」「両目を斬られ失明したことで復讐鬼となる」「しかし復讐相手とは別の人物に敗れる」「最後の技を放つ瞬間に勝利を確信するが、直後に体を真っ二つにされて敗死した」など類似点が多い。

八ツ目無名異:同じく、るろうに剣心の登場人物。六人の同志の一人。「自分を撃退した者に対する強い復讐心を持つ」「戦闘に特化された異様な外見(両腕が長く、歯は牙になっている)」「土中を移動しながら攻撃する」など類似点がある。もっとも彼らに比べればフェンブレンは仲間意識の強さや戦士の矜持の面ではマシなほうであるが。

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