概要
『ドラゴンクエストⅡ』より登場し、味方一人のHPを完全回復させる。僧侶系のキャラクターが習得出来るHP回復呪文の中では最高の効果を持つ。
同系統の呪文は、「ホイミ」「ベホイミ」「ベホイム」「ベホマラー」「ベホマズン」がある。
また、完全回復の代名詞として使われることもある。
『ドラゴンクエストⅨ』などでは「味方キャラが到達しうるHPの最高値まで回復する魔法」となっていることがあり、ボスキャラなど極めて高いHPを持ったキャラが使用すると「HPを999回復する魔法」として機能するようになっている。
オンラインゲームである『ドラゴンクエストⅩ』では僧侶の180スキル(ラインナップや位置をカスタム可能なスキル)として実装、とりあえず「ベホマ」はインフレを抑えるためCT(チャージタイム)スキルにされており一発目は45秒、それ以降は60秒のチャージが必要になる。
強力な呪文ではあるが対象が単体なうえ、本作の「ヤバい攻撃」は不意にぶっ放される範囲攻撃が殆どであるし、呪文でない回復手段(「ハッスルダンス」、「めいそう」等)や「ベホマラー」が強力なのでいまいちお呼びがかからない(むしろ「ベホマ」を入れず、会心率などをあげた方がいい)。
ちなみに、『ドラゴンクエストⅡ』では仏陀のみ使えるという設定があった。
使用者
敵側で有名なのはベホマスライムのほか、ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅡ』のボスキャラクターもかなりの数の敵が使用してくる。ベリアルやハーゴン、そしてラスボスのシドーまでもが「ベホマ」を使いHPを全回復してくる。
これは敵のHPが255までしか設定出来ず、ラスボスと長期戦をさせるための苦肉の策であった。しかし発生条件が完全にランダムなので、運が良ければ使われることは無い。リメイク版では使ってこないがHPが大幅に増加された。
特にシドーに関しては後の作品でのゲスト登場時にネタにされており、ドラゴンクエストモンスターズシリーズなどでは「破壊神なのにHPの回復が得意」というある種変な性能の元になっている。単独で戦いまた邪悪な存在でもある魔王たちの中で回復が得意というのは貴重な個性となっている。