概要
アレフガルドとは、RPGドラゴンクエストシリーズのうち、初代『ドラゴンクエスト』〜『ドラゴンクエストⅢ』までの作品、いわゆるロトシリーズに登場する重要な地域名である。最初を意味する「アレフ」と国を意味する「ガルド」を組み合わせて「始まりの国」を意味すると言われる。精霊ルビスによって作られた。
中央に島が一つある内海をかかえた島の集まりで、中央の島には大魔王ゾーマ・りゅうおうのラスボス二者が共に本拠地を構えていた。
上の世界にあるギアガの大穴へ処刑として投げ入れられた罪人や、投身自殺を図った者たちの子孫が住まう国であり、当初の大穴を抜けてこの地へ降り立った上の世界の住人から見れば一つの死後の世界のような空間と言える。
世界の規模はシリーズでも最小クラスで、1つの大国の他は小さな村が点在する程度と、他のシリーズにおける一大陸に近い。
公式でも、『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』の舞台をアレフガルドにした理由として、世界が小さいからと明言されている。
作品別の解説
ドラゴンクエスト
冒険できる世界全体でアレフガルドである。りゅうおうの猛威にさらされている。
ラスボスのりゅうおうが中央の島に城を構えているが、スタート地点であるラダトーム城からすぐそこに見えるのが特徴。ただし、到達できるのは長い冒険の末である。
ファミリーコンピュータ版では「アレフガルド」という名前は取扱説明書に書かれているがゲーム中には出てこない。これは、ファミリーコンピュータ版のソフト容量の問題で使用できるカタカナが20文字に制限されていて、「ア」と「フ」の文字が使えなかったため。
ドラゴンクエストⅡ
アレフガルドの周辺を含めた広い世界が冒険の舞台となっている。アレフガルドには中盤に訪れることになる。ゲーム中の面積は『ドラゴンクエストⅠ』の約四分の一となり、ほとんどの町やダンジョンがなくなっている。竜王のひ孫が住んでいる。
ファミリーコンピュータ版でもこの作品から「アレフガルド」の名前がゲーム中にも表示できるようになった。
ドラゴンクエストⅢ
ゲームの最終盤に訪れることになる。
大魔王ゾーマの手により、永遠の夜に包まれており、「闇の世界アレフガルド」と称される。主人公によって光を取り戻すこととなる。
Ⅲの頃はまだでき始めたばかりでアレフガルドの外は創られておらず、海の果ては滝になっている。『ドラゴンクエストⅦ』のふしぎな石版の世界のように世界から切り離され封印された状態になっているという考察もあった。
ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
『ドラゴンクエストⅡ』と同じ世界が冒険の舞台であるが、数百年の時代を経ている。
この時代では勇者に代わり、精霊ルビスの古い友人であるマガルギが世界を守っている。
ルビスによって初代に登場した竜王の城は、竜王の魂ごと封印されており、アレフガルドそのものも当初、ルビスに封印され海没した状態である。その為、過去に登場した街や村は存在しないが人が一人もいないというわけではなくまた強力なモンスターの生息地となっている。
ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ
勇者がいなくなり、竜王により世界が引き裂かれて闇に閉ざされ、各地にあった町や村はそのほとんどが廃墟と化している。
環境も大きく変化し、リムルダールは病気のはびこる毒の湿地帯に、マイラの村は火山活動が活発化し溶岩の流れる危険地帯に、竜王の城に近く最も影響を受けたラダトームは呪いによって死の大地へと変貌している。
主人公の「ビルダー」は精霊ルビスの導きの元、旅のとびらや光の柱で各地を巡り、生き残っていた人々と共に各地を復興するのが目的となる。
『ドラゴンクエスト』のように船がなく海上移動手段はないが、とあるエリアには船を作ろうとしていた痕跡が残っている。