概要
緑色(スーパーファミコン版『ドラゴンクエストⅥ』では赤紫色)の身体を持ったキングスライムの亜種。
『ドラゴンクエストⅣ』で初登場。
なお、当初はホイミスライムが合体した姿だと思われていたが、キングホイミスライムの登場とライムスライムを積み重ねたらスライムベホマズンになる事から、現在では別種となっている。
名前の通り、完全回復呪文「ベホマズン」でパーティ全体の生命力を回復させる。
……のだが、『ドラゴンクエストⅣ』ではスライムベホマズン1匹+他1種類というパターンのみのため全体回復の意味があまりなかったり、『ドラゴンクエストⅤ』~『ドラゴンクエストⅧ』における敵の「ベホマズン」の回復量は100~120と「ベホマラー」程度のため完全回復にはほど遠かったり(一応『ドラゴンクエストⅤ』では出現地域の敵を全回復する程度の数字ではあるが)、『ドラゴンクエストⅦ』や『ドラゴンクエストⅧ』では「ベホマズン」よりも「ベホマ」の使用頻度の方が高かったりと、いまいち名前負けしている。
仲間としての性能
『ドラゴンクエストⅤ』では仲間にすることができ、豊富なMPを誇り最初から「ベホマズン」が使える為優秀な回復役として活躍。「ベホマズン」以外も「ザオリク」や「フバーハ」等魅力的な呪文を覚える為、運よく仲間にできればその後の戦闘はかなり楽になる。
欠点は「ベホマズン」以外の回復呪文を一切覚えないので小回りが利かず、移動中の回復役として使えない(本作では「ベホマラー」と「ベホマズン」は戦闘中にしか使えない)のと、仲間にしづらい点。
一匹目の名前は「ベホズン」。
本作には他にも回復系スライムはホイミン・ベホマンが仲間になり、全員「ベホマズン」を習得するが、加入率が低めという特徴が共通している。
序盤から仲間にでき最終ステータスは3匹中最高だが、レベルアップが遅めで肝心の「ベホマズン」も覚えるのが遅く、更に「ザオリク」を習得できないホイミン。「ベホマ」や「ザオリク」が使えるので小回りが利くが、ホイミン同様に「ベホマズン」を覚えるのが遅く、更に最終ステータスが低いベホマン。潤沢なHPとMPを誇りレベルアップも早いが出現率が低く、小回りがきかないベホズン。と、性能は一長一短。
とはいえ、回復役としては最終的にはHPとMPの高さ以外のステータスはあまり重視する必要が無いので、小回りの利かなさも他のキャラでフォローが可能なことから考えると、即戦力になる点も考慮して3匹の中ではベホズンが抜きん出ているといえる。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
初期の作品から出ている常連。
やはり回復役に向いている上に作品によってはグランスライムの素材になったりする。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではスライム系のBランクとして登場。災厄イベント前の夜のヨッドムア島に出現するダークナイトを適当なモンスターと位階配合するだけで作成できるが、早熟型の呪文のエキスパートで特性「かいふくとくい」とスキル「ぜんたいかいふく」を持つ上に、ザキ系とマホトム系が無効という優秀な耐性を持つ。シナリオでは持っていて損はないスペックと言える。少し頑張ればガルマッゾ撃破まで連れて行けるぐらいのポテンシャルはある。