概要
ドラゴンクエストシリーズには様々なモンスターが登場するが、一部のモンスターはともに冒険するパーティ参加者(仲間モンスター)として活躍する。
はぐれメタルが仲間モンスターとして登場する場合、複数のタイトルにおいて「はぐりん」がデフォルトネームになっている。
作品別の解説
ドラゴンクエストⅤ
二匹目以降は「スタスタ」「ゆうぼう」「はぐメタ」。
仲間になるモンスターには、「条件を満たした状態で実際に仲間になる確率」が種族ごとに設定されており、同じ種族がすでに加わっている場合はその確率も下がっていくが、はぐれメタルは一匹目のはぐりんからして1/256という低確率。メガザルロック、キラーマシン、ヘルバトラー、移植に伴い追加されたメタルスライムとともに最低値である。
その加入率の低さから、誰が呼んだか「5強」(手"強い"から「強」)という括りで語られることもある。固いしすぐに逃げるしでただでさえ倒しづらいのに、出現率低い・「他の仲間になるモンスターと一緒に出ることが多い」でメタスラ以上の最難関といわれる。
そもそも「モンスターが仲間になる条件」の一つには「仲間になるモンスターが複数種同時に出現した場合、最後に倒した種に対してのみ判定が行われる」というものがある(ゴールデンゴーレムなどそもそも仲間にならないヤツはどのタイミングで倒しても影響なし)。
これが難易度を更に上げている要因で、例えばはぐれメタルがメッサーラと同時に出現した場合、はぐれメタルの後にメッサーラを倒してしまうと、仲間になるか否かの判定はメッサーラに対して行われてしまう。かといってメッサーラを先に片付けようとすると、はぐれメタルは大抵逃げてしまう。
こうした理由から「はぐれメタルのはぐりん」は勧誘困難な仲間モンスターの代表格として広く知られている。
運良く加入した場合、初期はLv1、最大Lv8まで育てられる。
レベルそのものは低いがレベルアップに必要とする経験値が多く、レベルアップ時の能力値上昇も大きい。このタイプはギガンテスも有名。
「ギラ」を習得済みで、レベルアップにより「イオ」「スカラ」「ベギラマ」「イオラ」「ベギラゴン」「メガザル」「イオナズン」を習得していく。
やはりというか最大HPはべらぼうに低く、Lv8でも14しかないが、身の守りと運の良さはLv1にして255(カンスト状態)、素早さも150からのスタートで耐性にもスキがなく、「つうこんのいちげき」でも喰らわなければそうそう敗れることはない。
それでもさすがに極端すぎたということなのか、リメイク後は最大HPが300まで育つようになった。
ドラゴンクエストⅥ
二匹目以降は「ナンナン」「ゆうぼん」「タナーカ」。
仲間になる確率は前作同様低いが、メタル系への対抗手段が充実したことで判定には持ち込みやすくなった。
初期Lv1、最大Lv16まで育てられる。
「ギラ」を習得済みで、レベルアップにより「アストロン」「ルーラ」「マダンテ」「ビッグバン」を習得していく。
能力面は前作の方向性を継承しており、Lv16での最大HPは30。職業に依らずマダンテとビッグバンを習得できてしまう(メインシナリオクリア後に入手できる「はぐれのさとり」を必要としない)稀有な存在。
リメイク後
モンスター仲間システムが廃止されたが、スライム系だったおかげで残留(代替システムの「スライムスカウト」では数種類のスライム系を加入させられる)。
※ちなみにバトルレックスのドランゴもドラゴン系のくせにこの枠に入っている
というわけで引き続き「はぐれメタルのはぐりん」を勧誘できるが、残念ながら加入はクリア後までお預け。すれちがい通信を活用すれば中盤くらいから起用できる
能力的には原点のスーパーファミコン版と同じだが、初期状態で職業が「はぐれメタル」になっており、ただでさえ低すぎる最大HPが職業補正でさらに凄いことになっている。
ドラゴンクエストⅦ(リメイク版)
すれちがい石版を作る際の、モンスターパークに送った一体目の名前がこれになっている。複数体勧誘した場合の二体目以降の名前は「スタスタ」「ゆうぼう」。
ドラゴンクエストⅧ
スカウトモンスターの一体として登場。「マッハ・はぐりん」の通り名をもって知られる。
逃げ足の速さと出現場所の特性ゆえに捕まえにくく、能力特性の極端さゆえに戦力としては使いにくいという、旧作以来の芸風を継承している。
ホイミン、ベホップとチームを組むと、未完成の超・蘇生呪文「ザオリーマ」を使用できる。