概要
攻略本などによると正式名称は「ロンダルキア台地」らしい。
非常に険しい岩山に四方を隙間なく囲まれており、この台地に到達するには麓にある入り口から複雑な上に罠だらけの洞窟(ロンダルキアへの洞窟。後述)を進む必要がある。
初めて洞窟を抜けて見た雪景色はパレットを変えただけの演出だが、洞窟の難易度もあって多くのプレイヤーに強い印象を残している。
そして危険な洞窟を抜けた一行に襲いかかるのは高難易度な『ドラゴンクエストⅡ』中トップクラスの凶悪なモンスターたちである。
実際出現するのは
- 「つうこんのいちげき」でパーティメンバーを一発で撲殺してくるギガンテス
- 「イオナズン」を異常な頻度で使い、更に2回攻撃までしてくるアークデーモン
- 「ザラキ」と「ルカナン」以外一切しないうえ、集団で出現するブリザード
- 喰らえば問答無用で全滅する「メガンテ」を使用してくるデビルロード
など、超デンジャラスな面子。
一部は育成を進めたり、対処方法を考える事で危険度を減らせなくもないが、「つうこんのいちげき」や「ザラキ」に関しては完全に運である。
ロトの子孫達はそれらを乗り越え、最終ダンジョン「ハーゴンの神殿」を目指す事になる。
そんな中でも、やや北東部の祠では人間の神父が一人頑張っていてふっかつのじゅもんを教えてくれる。
ロンダルキアへの洞窟を抜けたらまっさきにここを目指す事になるが、一見最短ルートに見えるからと言って森や山を突っ切るのは非常に危険。
おとなしく岩山伝いに雪原を歩いていくのが(比較的)安全である。
また、北西部はテパのエンカウント地域が一部食い込んでおり、岩山沿いまで行くとヒババンゴなど、テパ周辺で出会うモンスターが出現する。
ロンダルキアへの洞窟
上記のように踏破した後も凶悪な土地であるが、そこにたどり着くまでの洞窟の恐ろしさもまた語り草である。
前に通った場所に戻されるワープや落とし穴と言った罠が多数存在し、特にマッピングしていないプレイヤーにはいつ終わるとも知れない無限回廊は絶望感すら与える。
さらに敵も手強く、4匹組のドラゴンの強烈さは台地上のモンスターに勝るとも劣らない。
おまけに出現するダークアイが容赦なく不思議な踊りを連発してMPを削る、出現するモンスターの呪文耐性が軒並み高いといったように、こちらの火力はフルに発揮出来ないために非常に嫌らしい仕様である。
入り口は邪神の像で封印されており、「ロトのよろい」「いのちのもんしょう」「いなずまのけん」といった重要アイテムが秘められている。
稲妻の剣は呪いの無い武器では最強のものだが、ノーヒントであり隠しアイテムに近い。
難易度
元祖ファミリーコンピュータ版では上記の通り、ドラゴンクエストシリーズきっての極悪難易度となったが、これはデバッグやテストプレーする時間が足りなかったせいと言われる(作品間の発売日が数年単位な今では考えられないが、前作から8か月あまりで発売されている)。リメイク版では難易度は下げられ、特に落とし穴は一度落ちるとマップ上でマーキングされかなり攻略面は樂になったが、これはこれで当時を知る古参プレーヤーからは反発を受けることとなる。
なお、後に堀井雄二氏がインタビューで語った所によると、上述のロンダルキアの祠も実は最初は存在しなかったらしい。
発売が差し迫る中、テストプレイを行った制作陣によってロンダルキア周辺の難易度が非常に高い事が指摘され、緊急的に祠が設置される事となったという逸話がある。
実際、ここに祠が無いとなると「ロンダルキアの洞窟~ハーゴン城で死ぬ度に麓からやりなおし」という非常に恐ろしい事態となる。
余談
上記の凄まじい難易度から、RPG界における危険地帯の代名詞ともなっており、後発のRPGでも急に敵の強さが跳ね上がるエリアが登場するとロンダルキアに例えられる事がある。
また、『ドラゴンクエストビルダーズ2』でもこのロンダルキアへの洞窟~ロンダルキアが登場するが、行く前に散々「地獄のような場所」「死の大地」と脅かされる事になる。
本作では「勇者の旗」を持たされて大量の兵士を誘導して進むために元祖ロンダルキアへの洞窟ほど凶悪な難易度ではない(構造も単純な螺旋形の一本道になっている)。
加えて、本作はサンドボックスゲームのような色が強いため、無理やりロンダルキアの周囲を囲む岩山を踏み越えて行ってみる事もできなくはない。