概要
雪景色(ゆきげしき)とは、雪が降ったり積もったりしている風景(※1~4:参考)。「雪景」ともいう(※1~4)。
通用語としては今も昔も「雪景色」が一般的であるが、美術分野では「雪景」が通常で、古来の用語である。美術において雪景は古くから人気の題材となっている。
なお、中国語では、雪景/雪景色は「雪景」、その絵画は「雪景画」という。これに対して、日本語では「雪景画」と呼ぶことは一般的でない。
英語では、"snow scene"、"snowscape"、"snowy landscape" など、いくつもの表現が「雪景」「雪景色」に当たる(※8)。
雪を鑑賞することに関する日本の歴史については記事「雪見」内の「歴史」節を参照のこと。
「雪景」「雪景色」は、「冬景」「冬景色」の下位カテゴリに当たる。
別名
歴史的作品
- 梁楷『雪景山水図』 13世紀(北宋代中期)中国の作。水墨画。東山御物。国宝。
- 雪舟『秋冬山水図(冬景)』 15世紀末~16世紀初(室町時代)日本の作。水墨画。国宝。
- 与謝蕪村『夜色楼台図』 江戸時代中期の作。水墨画。国宝。
- 葛飾北斎『富嶽三十六景 礫川 雪ノ旦』 天保2~5年(1831-34年)刊行。名所絵。
- 歌川広重『東海道五十三次之内 原 朝之富士』 天保5年(1834年)ごろ刊行。名所絵。
- 歌川広重『東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪』 全て上に同じ。■上の画像を参照のこと。
- 歌川広重『東海道五十三次之内 亀山 雪晴』 全て上に同じ。■上の画像を参照のこと。
- 川瀬巴水 (cf.)『東京二十景 芝 増上寺』 1925年(大正14年)刊行。名所絵。
関連イラスト
- オリジナル作品
- 版権もの
脚注
※1 コトバンク「雪景色」> 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※2 コトバンク「雪景色」> 小学館『デジタル大辞泉』
※3 コトバンク「雪景」> 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※4 コトバンク「雪景」> 小学館『デジタル大辞泉』
※5 コトバンク「雪見」> 小学館『デジタル大辞泉』
※6 コトバンク「雪見」> ブリタニカ・ジャパン『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』
※7 コトバンク「雪見」> 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』(井之口章次)
※8 英辞郎「雪景色」